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【雑談】16歳の朝をドキドキしながら迎えたあの日。

勇者といえば何歳か。

各々いろいろあるとは思うが、私にとって勇者の年齢とは16歳だ。

これはドラクエ3由来である。

 

ドラクエ3の冒険は、16歳の誕生日に母に起こされるところから始まる。

16歳になったその朝から、勇者としての旅が始まるのだ。

 

それを知った幼い私は思った。

私も16歳になったら勇者として旅に出るのでは!?

往々にしてある妄想である。

勇者以外だと、私も未来から来たターミネーターに命を狙われたりするのでは!?と、私も突然変異(ミューテーション)で超能力に目覚めるのでは!?ということを主に思っていた。

それは置いておいて、16歳という年齢に特別な思いを抱いていた。子供のころの16歳というのははるか未来に思えたのだ。

 

そんな妄想からはそうそうに目覚めてもよさそうなものだが、なんだかんだずっとうっすらと思っていた。16歳の朝、劇的に何かが起きて勇者として旅に出るのでは!?と。少なくとも何かイベントが起きるのでは!?と。

 

そして迎えた16歳の朝。前日の夜は、明日16歳じゃん!勇者が旅立つ日じゃん!と多分思いながら眠りについた。非常に規則正しい生活をしていたので、22時過ぎには寝ていたあの頃。

 

16歳の誕生日、私は高校一年生だった。

16歳の朝は土曜日だった(さすがにそんなことは覚えていないので調べた)。

ということはつまり朝から部活の日である。

さすがに高校生なので母親に起こしてもらうわけもなく自分で起きた。

そして悟ったのだ。

普通の朝だな……?

もうすっごい普通。ここから普通に朝飯食って準備して学校行って、友達に誕生日おめでとう~と言ってもらって部活して、昼過ぎに終わって帰宅して、家で母親が焼いてくれたケーキ食べてプレゼント(何だったかは覚えてない)もらって、就寝。

 

全然勇者じゃなかった。

16歳なのでさすがにわかっていたが、それでもうっすらと拍子抜けだった。

そうか、私は選ばれし人間ではなかったのかと。もちろん「あたりめーだ」とも思っているが、あそこでいったん私の淡い夢は確かに終わった。ついでにミュータントとしてX-MENに入るという夢も、能力は生まれつきのものだろうからまだ発現してないってことは無理だろうなとあきらめていた。ターミネーターについては、さすがに命狙われるの怖すぎるだろと気づいた。

 

というか今思うと、あの勇者は16歳になったら急に勇者になったわけではなく、それまでもオルテガの子供だからこそ勇者になるんだといわれて育ってきているわけで、ただの一高校生である私が急に勇者になるわけはなかった。その盲点に気づいていなかった。

だが、今はドラクエ11の例もある。イシの村で普通の少年として暮らしていたが、16歳の誕生日に勇者と明かされ次の日いきなり旅に出される例もある。なので、まだ16歳になっていない人は(読者の中にそんな人いるのか……?)ぜひ夢を持ち続けてほしい。

 

とにかく、16歳になるまでは「16歳になったら勇者になるんだぁ」と思いながら過ごせて楽しかった。四六時中思っているわけはないが、ふと思い出してはわくわくしたものだ。それだけ、ドラクエの勇者という存在にあこがれていた。ゲームをしているときは私が勇者なのだから当然だ。自己投影するのだから当然だ。

だから私も、16歳の朝、旅立つのだと夢を見たのだ。

結果勇者にはなれなかったが、そんな風にドラクエを楽しめた自分に感謝の念すら覚える。勇者にはなれなかったが、その後も平和に楽しく暮らせているので何よりだ。

 

最後に言っておくと、まだブライ枠があるのであきらめてない。ブライの存在があるから、まだ当分は夢を見られる。ブライの存在に圧倒的感謝。

 

そんなことを思い出すドラクエの日だった。

 

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