
前回までのあらすじ
ドルワーム王国にたどり着いたモガマルたち。
そこでは天魔クァバルナを復活させてしまったと揉めるドゥラ院長とラミザ王子、そしてチリがいた。
どうやら院長は王子の双子の弟で、かつて捨てられたと言うが?
前回
第八十八話 まだ何も言ってないぞ!
うーん、院長が王家の人たちを見返したいって気持ちはわかったけど、完全に一人で突っ走っちゃってるんだよなぁ。

ほら、チリもこう言ってることだし、一回待ったらどうなんだ院長。
そのクァバルナってやつを討伐するにしても、色々と準備がいるだろうしさ。封印されていたくらいだから強いんだろ、そいつ。

いや、いやいや。たしかに元の世界に戻ろうとしていたところでクァバルナを復活させたのは院長のせいかもしれないけど。
というか、元の世界に戻ろうとする過程でなんで魔物を復活させることになるんだよ。わざとじゃないのか。あ、ごめ、言いすぎたわ。

ほら、王子も止めてることだし。それが鼻につくのかもしれないけど。言われてみるとたしかに能天気そうな王子だしなぁ、こいつ。

ああ~、走り出しちゃったよ院長。結局一人でまくしたてて、こっちの話を聞こうとしなかったな、あの人。

これにはさすがのモガマルもあきれ顔だな。オーディス王子よりも突っ走るタイプだな、あの院長は。
あれの下で働く人たちも大変だろうに。チリの苦労がうかがえるぜ。

「いくらドゥラ院長とはいえ」……?
あいつあんな感じだけど強いのか?全然そうは見えないけどなぁ。小さいし。
でもそうか、なまじ強いから自分一人で行くとか言っちゃったのか。一番迷惑なやつだな。半端な強さのやつは守りたいものもろくに守れない。
いやまいったまいった。

え、なに。なんかじっとこっちを見てるけど。や、やめろよ、みんなが見てるじゃないか。

え、ああ、まぁたしかにそうだな。
一つの世界の中で再会するってのはなかなかないものだもんな。ウェディのとこの女王とも二回会ってるけど。

ああ~、な、なるほど。そういうことか。
別にチリがいなくても討伐くらいはやってもいいかなとは思うけれども……

い、いやいやいやまてまてまて!まだやるとは言ってない!というか、モガマルに至っては一言もしゃべってない!
勝手に話を進めるな!院長並みに強引だな!
こんな子だったっけ、チリって。

いやだめだ、もうこっちの話一切聞こえてないみたいだ。
まぁしょうがないか。王国だし、王子もいるし、多分ここで助ければ最後のキーエンブレムも手に入るだろうしな。

言っておくけど、院長のために戦うわけじゃないからな。
クァバルナだかなんだか知らないが、どうせモガマルの手にかかれば一撃だよ。とはいえ急ぐか。院長の強さがどれほどのものかは知らないけど、やられちゃってたら寝覚めが悪いもんな。
次回予告
ドゥラ院長を追って、クァバルナのもとへやってきたモガマルたち。
そして姿を現すクァバルナ!
次回、「クァバルナ登場だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
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