ドラクエはゲーム中でミニゲームのようなものが少ないと思う。カジノのような寄り道要素は古くからあるが、ストーリーを進行していく中で唐突に差し込まれるタイプのミニゲームだ。
FFだと、いきなりバイクのミニゲームが始まったり、攻防のために複数パーティーをいい感じの場所に配置させられたり、時間制限イベントなんて日常茶飯事だ。
ドラクエにあるそういった類のものだと、見張りの目を潜り抜けて目的の場所にたどり着こう!というものだろうか。
これはけっこうある。
ドラクエ4のボンモールや、11のデルカダール城地下など昔から今までけっこうある。大抵は兵士や敵の監視をくぐり抜けようというもの。
大して難しくはない。大体相手の動きは読みやすいし、隠れられる場所をこれ見よがしに用意してくれているし、そんなに長くはないし、ミスってもペナルティはない。こういったことが苦手な人でも大抵は大丈夫。
ただしペスカニのロブはガチ。
あいつさぁ!ほんとさぁ!用心深いにもほどがあるっつーの!
説明は不要だと思うが、一応説明しておく。
ぺスカニのロブである。
漁村であるぺスカニで腕利きの漁師として活躍していたロブは、ある日嵐に巻き込まれてしまう。そこを助けたのがなんと人魚のディーネ。
ディーネはロブを助けたことで群れの仲間とはぐれて帰れなくなってしまった。足に怪我を負ったとはいえ命は助かったロブは、そんなディーネに恩を感じて、彼女に毎日魚を届けているのだった。人魚が人間に見つかれば何をされるかわかったものではない。彼は用心深くディーネのもとへ向かうのだった。
というわけで、主人公たちはロブが何を隠しているのかを知るために彼を尾行することになる。
これがさぁ!ほんとさぁ!用心深いにもほどがあるっつーの!
1. 洞窟の見通しがすこぶる悪い
まずこれ。ペスカニの村の中に洞窟があるのだが、その奥にディーネがいる。そのため洞窟の中で尾行することになるのだが、まぁ~見通しが悪い。
ぐねぐねと蛇行してるわ、壁はあるわ、ロブがそもそもどういう道順で行くのかもよくわからないわで大変である。城のように整備された場所を尾行することのなんと楽なことか。しかもエリアチェンジしても尾行は続くのでまぁ大変。
DS版だと上画面にも表示されるので、多少か楽、だった気がする。
2. 視野が広い
ここだったらまぁ見えないかな~みたいなところで待機していても、なぜか見つかる。ちょっと横側に行ってみようかなとか思ったらもう見つかってる。
そりゃあ確かにロブも警戒しているだろうから、人よりはよく周りを見えているんだろう。
だが解せないのが、彼があらくれマスクをかぶっていることだ。フルフェイスだぞ???いくら日常的に着用しているからと言っても、フルフェイスだぞ???
視野角がどうなっているんだあいつは。
そろそろ振り返るかもな~と察知したら、すぐさま隠れるべきだ。その結果、「いや振り返らないやないかい!」となったとしても仕方ない。やつの視野角が異常なのだから。
そもそもどこに隠れるべきかもよくわからない。一応これ見よがしに隠れられる岩もあるが、なんせロブの動きがわからないうちはその岩のどちら側に隠れるのがベストなのかも判断に困る。うっかりはみ出そうものなら、ロブのへたくそなごまかしを見せられることになる。ハッサンとか絶対はみ出してるけどね。
3. 足が遅い
ケガをしている人にこんなことをいうのもあれだが、この尾行イベントの何がきついってロブの足が遅いことである。
スタスタ歩かず、ちょっとずつちょっとずつ進んでいく。仕方ない。仕方ないのだが……。
こちらがミスったときが本当につらいのだ。
ミスると当然やり直しなのだが、ロブの足が遅いもんだから体感でめちゃくちゃ時間がかかる。
せめてすでに通過した部分はスキップさせてくれんか?と思う。先回りしてやりたい気分だ。めちゃくちゃダッシュしたら余裕で先回りできるだろ。先回りして岩陰に隠れていればいいだろ。
これで焦ってドタドタと走って追いかけた日には、「は~今日の訓練はここまで」とか言われるのだ。リハビリにしたってこんなじめじめした洞窟でやる?外でやれ!
ドラクエ6は何周かしているが、あのイベントは緊張感がある。
何回もやっているからと惰性でやると大体失敗する。ちゃんと本気で臨まねばならない。
ライオンはウサギを狩るときも本気なんだぞ、ということを思い出させてくれる。
それはそれとしてフルフェイスなのに視野角広いのは本当に解せない。
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