前回までのあらすじ
ニコロイ王をだましていた怪蟲アラグネを倒しに行くモガマルたち。
そこに現れたのは美しい女性だった。
しかしそいつこそが、ニコロイ王の母親に化けたアラグネだったのだ!
前回
第八十三話 アラグネを倒したぞ!
なんだかごちゃごちゃごちゃごちゃとうるせぇ虫だぜ!
これはじいさんに頼まれなくたって倒すべき相手だ!行くぜモガマル!
出たなアラグネ!
……オレさぁ、虫けっこう苦手なんだよねぇ。特にこういう足がいっぱいあってモサモサしているやつがさぁ。
だから今回はちょっと後ろに引っ込んでもいいか?普段だったらたしかにね、オレもね、大活躍でね、相手の横っ面をパシーンとやるんだけどね、まぁたまには休もうかなってね。うん。
ま、まだ言ってるよこの虫。
いいて、もう戦いが始まった時点でお前は死んだも同然なんだって。
ほら。
モガマルが一発横っ面を張り倒しただけで戦いが終わったぜ。「なぜ」もなにもあるかよ。冒険王なんだよこちとら。
死に顔安らかすぎるだろ。
と思ったらまだ死んでなかったようだ。
全然現実を受け入れてねぇじゃねぇか。死に際くらいもうちょっと美しくあれよ~。
この星の冒険王に倒されるなんて、それこそ名誉ある死なんだからよぉ。
50年くらいでそんな言われてもなぁ。
多分もっと待ってる魔物たくさんいるぜ?アストルティアにはそういうやついっぱいいるだろ~。お前なんて新参だよ新参。
そういえば、サーカスで会った悪魔は15年だったな。あいつよりは古株か。
最終的な死に顔は全然安らかじゃないな。
やったぜー!さくっと倒しちゃったな!いつものことだけどな!
そうだろうそうだろう。
じいさんもな、50年大変だったろうけどな、これからはもっと自分の人生生きてもいいと思うぜ。おつかれさん。
うおおおお!
キターーーーー!!
桜のキーエンブレム!?なんかすごいな!色とかじゃないんだな!まさに今の季節にもらうにはぴったりなキーエンブレムだ!
うお。どうしたモガマル。そんなにびっくりして。
たしかにな!オレたちの目的はあくまでもキーエンブレムあつめだからな!
大体このパターンで人助けをするとキーエンブレムをもらえてたし、じいさんは王様だから持ってるとは思っていたけどな!
でもそういうのはあまり本人には言わない方がいいと思うぞ、モガマル!
次回予告
アラグネを倒してキーエンブレムを手に入れたモガマルたち。
たくさんの人の想いを抱き、まだまだ冒険は続く。
次回、「あと一つだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
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