ドラクエのカジノ。
寄り道要素なので、やらなくてもいいのだが、ついついやっちゃう。
わざわざセーブなんかして、コインが増えたらセーブして減ったらロードして、とマジになってしまう。
作品によって遊べるものが変わるが、基本スロットは置いてある。
他はモンスター格闘場やスライムレース、ビンゴやルーレットなど作品によってさまざま。
その中でも多くの作品のカジノで遊べるのがポーカーだ。
トランプが5枚配られ、一回だけカードを交換して役を作るという遊びだ。かけられるコインは10枚まで。ドラクエ10以降は上限がさらに上がった。
できた役に応じて、倍率は変わる。
一番狙いやすいのはツーペアかスリーカード。倍率は1倍もしくは2倍。
倍率が高い役はロイヤルストレートフラッシュ。作品によるが、100倍やそれよりも高い場合も。7以降はそれよりもさらに倍率が高いロイヤルストレートスライムが追加された。当然揃えればとんでもない倍率である。
が、高い倍率の役はまずそろわない。
5枚配られ、交換したいカードを選び、役ができたかどうかを見るだけ。そこに駆け引きも何もない。どのカードを交換するかというのはプレイヤーにゆだねられているとはいえ、そもそも最初に配られたカードによりけりだし、交換後のカードに何が来るかは完全に運。
ドラクエのカジノは基本運によりけりなゲームが多いため、ポーカーに限った話ではないが、それにしたって稼げなさすぎる。
配られた時点でツーペアになっていたら、正直そこから高い役を狙うことは難しい。せいぜいフルハウスになったらいいな~くらい。でもフルハウスだってそんなに高い倍率ではない(5倍~10倍程度)。10よりも前の作品だとかけられるコインの枚数が微々たるものなので、すずめのなみだである。
ロイヤルストレートスライムとか夢のまた夢すぎる。現に私はフルハウスよりすごい役そろったことない。
が、ポーカーで大事なのは高い役を作ることではない。
役を作ることができると、ダブルアップの挑戦権を得られる。
ダブルアップが成功すれば獲得コインは倍になり、さらにダブルアップの挑戦ができる。
そう、ポーカーはこうしてコインを稼ぐゲームなのだ。
ポーカーそのものが大事なのではない。役なんて狙ったってしょうがない。
ダブルアップで倍倍に増やしていくゲームなのだ。ポーカーという名前だが、ポーカーで稼ぐわけではない。
ダブルアップ時のゲームは二種類あり、作品によって違う。
一つは場に出ているカードより強いカードを、伏せられている4枚から選ぶタイプ。
もう一つは、伏せられている一枚が、場に出ているカードよりも強いか弱いかを当てるタイプ。いわゆるハイ&ローだ。当てることが出来れば、めくったカードが次の場のカードになる。
このどちらかのゲームで、ダブルアップを成功させてコインを稼ぐのがポーカーのやり方である。そう、もはやポーカーではないのだ。
しかしこれもまた一筋縄ではいかない。そもそもがツーペアやスリーカードなど倍率の低い役から始まるので、スタートのコインが少ない。最初の方はダブルアップを成功させても大した稼ぎにはならない。大きな額になってようやく、ダブルアップの本領が発揮される。が、失敗すれば獲得コインは0になる。まさに博打。引き際をわきまえて遊ばなければいけない。うおおお3000枚まで来たー!と思っても、失敗すれば0なのだ。が、ひよって少ない枚数の時点で辞退しても結局は大した稼ぎにならない。あと味気ない。
大きく稼ぐためには心を強くし、ただひたすらにダブルアップを下りないようにする気構えが必要だ。まさにギャンブルである。手に汗握るダブルアップ。
ドラクエのカジノのゲームの中で、最もギャンブルしていると言っても過言ではないかもしれない。血沸き肉躍る……。
一応作品によっては裏ワザというかズルワザというか、そういうものを使ってポーカーで稼げる作品もあるが、やはりギャンブラーなら真っ向勝負である。ギャンブラーの魂を装備して挑まなければいけない。
そういう強い心がないものは、ポーカーのテーブルから去った方がいい。普通にスロットやったほうが簡単にたくさん稼げるし。
ところでダブルアップのゲームは、4枚の中から強いカードを選ぶ方が圧倒的にこちらに不利である。
強いカードを引きさえすればいいのだが、場合によってはそもそも4枚の中に強いカードがない場合もあるからだ。場に出ているカードが12とかだったりすると、終わった~となる。ひいときゃ良かった~と。こういった読み合いもギャンブルならでは。運も味方にしてこそのギャンブル。理不尽だ!などと泣きごとを言うやつもスロット台に行った方がいい。
これに比べるとハイ&ロータイプは強いか弱いかを当てればいいので、理不尽に負けることはない。しかも場に出ているカードは常に見えている状態なので降りやすい。先のタイプとは違い、理不尽に負けることはない。当てさえすれば勝てる。
が、SFC版ドラクエ6は引き分けだと負けになるので注意。カジノとは胴元が稼がないと運営ができないため仕方ないのだが、これにはさすがに「ディーーーラーーーーー!!」とならざるを得ない。SFC版ドラクエ6においては、「そろそろディーラーが引き分けにしてきやがるかもしれない」という読み合いも必要になってくる。
これだからギャンブルっていうのはやめられないんだ。
関連記事