前回までのあらすじ
女王ディオーレから銀のキーエンブレムをもらったモガマル。
残るキーエンブレムはあと二つ。
あと少しで冥王ネルゲルの元へ行けるぞ!
前回
第七十八話 ここはエルトナ大陸だぞ!
さーて。9個目のキーエンブレムを求めて今日も元気に冒険だ。
どこにあるのかまったく見当もつかないが、大体いつもサクッと目的の場所についたり人に会ったりするからへーきへーきー。
うおっ。いかにもそれっぽい感じの人がいたぞ。
ブルリア星では見ないタイプの人だし、アストルティアの人の可能性は高いぞ。
にしても、何か困っているようだけどどうしたんだ?
う~ん?いかにも困ってます風だし、なんなら「困ってるんじゃよね~、誰か助けてくれないかな~、ちらっちらっ」にも見える。
ここは話しかけてあげた方がよさそうだぞモガマル。もしキーエンブレムを持っていなくても人助けは気持ちいいからな!
困っていることがあれば、このブルリア星の冒険王モガマルになんでも言うといいぜ!大体のことは解決してくれるぞ!
すかさず自己紹介するじゃねぇかこいつ。
やっぱり話しかけられるのを待っていたんだろうな。普通急に話しかけられたら「わぁ!」とか「なんだい君たちは」とか言うだろ。やっぱりちらちらこっち見ていたんだな。
って、王様なのか、じいさん。
王都を統べる王……?ってことは、王様の中でもかなりえらい王様なんじゃないのか?
カミハルムイって名前もなんだかすごいぞ……。
でもそんな王様が一人で護衛もつけずにうろうろしているだなんて物騒だなぁ。
そうだな、ブルリア星にはエルトナ大陸なんて大陸も、もちろんカミハルムイなんて町もない。
そう、つまり!
そういうことだな!きっとアストルティアの大陸で、国で、種族だ!
よく見ると、以前キーエンブレムをくれたフウラにも似ている気がしないか?
きっとあの子と同じ種族だぞ。
王様もなんとなくわかっていたみたいだな。
オーディスたちもそうだけど、王族っていうのはやっぱり賢いんだな。異世界にいきなり来たってなっても、「やはりそうか」で済ませちゃうんだもんな。
自分だけならまだしも、町やその周辺がまるごとワープしてきているのに、ここはやはり異世界かって言えるのすごいだろ。
オレがもし自分の住まいとその周辺がまるっと異世界ワープしたとしても、周りがどこかに行っちゃったと思っちゃうぞ。
まぁそういうことだな!このワープの原因はネルゲルにあるんだ。
ってわけでキーエンブレムがほしいんだけども……一筋縄ではいかないよなぁきっと。
じいさん、何か困ってることない?
次回予告
カミハルムイの王、ニコロイはこのままでは国が危ないと焦っている様子。
一体なにがどういうことなのか?
次回、「とんでもない依頼だぞ!」!
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