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【ドラクエ7】レブレサックのサザムがいいやつ過ぎて好き

レブレサックという村があるわけだが、ドラクエファンであれば多くの人が知っていると思うが、

 

ま~~~~~

 

胸糞悪い。

 

ドラクエ7なので過去と現代それぞれにイベントがあるのだが、まず過去がなかなかひどい。

村人を守るために心優しい神父が魔物の姿になり、しかしその村人たちはその正体を見抜けず自分たちの手で神父を殺そうとしてしまうのだ。主人公たちのおかげで間一髪間に合ったが、村人に罪悪感を抱かせたくないと神父は一人村を立ち去ってしまう。救うことはできたが、何とも後味の悪い内容だ。主人公たちがいなければ村人は神父を殺していただろうこともなかなかつらい。が、最終的には村人は皆、これを反省し自分たちの過ちを後世に語り継いでいこうと決意する。過ちを認め反省しているという事実はちゃんと受け止めてあげたい。

 

そして現代。

歴史はいつのころから、村人は魔物になった神父を愛し助けたと都合のいい改ざんがなされてしまっていた。唯一本当の歴史を知る一家ははみ出し者扱いで、真実を訴える少年リフはホラ吹きと呼ばれいじめられている。

せっかく正しい歴史が書かれた石碑を見つけても、村長に文字通り粉々に壊されてしまう。子供たちは真実を知ることになり絆を深めるが、結局歴史はねじ曲がったままという過去よりもさらに後味の悪い終わりとなっている。

 

本当に嫌な話である。レブレサック、本当に嫌な村である。

 

しかしそんなレブレサックにも輝かしい未来がある。

子供たちだ。

もちろんホラ吹きと呼ばれようと村に異を唱え続けたリフも立派だが、子供たちのリーダー的存在であるサザムの存在を忘れてはいけない。

 

最初サザムやほかの子供たちは、大人たちが嘘をつくはずがないとリフのことをいじめている。それはとてもよくないことだが、石碑を見つけリフが本当のことを言っていたと知ると、非を詫び仲直りをする。

 

この一連の流れが、正直涙なしには見られない。すごくいいシーンなのだ。サザムのセリフがすごくいいのだ。

 

ぼくたち リフのことウソつきじゃないってわかったんだ。でも……。リフはウソつきじゃないって大人の人にいってもしんじてくれなかった。

でもまけないんだ。

ぼくたち 大人の人にはまけないんだ。ウソはウソだっていうんだ。

たくさんの人がウソを信じてても ぼくたちほんとのことをいうんだ。

……リフがひとりぼっちでできたんだもん!ぼくたちはひとりじゃないもん。

だから……。

これまでごめん。もうウソつきってよばないから またいっしょにあそぼうぜ!

きがむいたらでいいからさ。

 

 

号泣~~~~!!!!!!

 

もう一言一句が号泣。

 

村長は歴史を抹消し、親に本当の歴史を教えても全く信じてくれず、果てはお仕置きまでされる始末。信頼していた大人のそのようなふるまいをされ、幼い子供たちはショックを受けただろう。

現にサザムは、大人たちは嘘をつくなといつも言っているのになんでなのか飲み込めず混乱している。見ているととてもとてもつらい気持ちになる。

そこで彼は、リフがいつも感じていることを実感したのだろう。そしてそれをすかさず本人に伝える。聡い子だ~。

 

仲間たちのセリフでは、この先も間違った歴史を信じ続けるのだろうか、とか、村長の立場ではいたしかたないのかもしれない(すっきりはしないけど)と諦めるような態度だが、それゆえにサザムの熱いセリフが涙腺も熱くしてくれる。

「まけないんだ」という決意に嬉しくなる。大人に信じてもらえずに辛い思いをしただろうに、でも負けずにこれからも戦い続けるという決意。リフがたった一人でも戦い続けてきたのだからこそ、自分たちも負けてはいけないと。リフの父も祖父もそのまた祖父もたった一人で戦ってきて、いつしか諦め、自分たちの家系に伝えていくことが精一杯だった。しかしその小さな戦いが、リフの代で身を結ぶのだ。サザムの言葉を、戦い続けたリフのおじいちゃんたちに聞かせてやりたい。

 

そしてサザムのセリフの最後。

「またいっしょにあそぼうぜ!きがむいたらでいいからさ」

この「気が向いたらでいいから」という気づかいがまたこちらの涙腺を熱くする。無理強いしないやさしさがそこにある。この一言があるだけで、あったかくて優しい気持ちになる。リフからすれば、また一緒に遊ぼうと言ってくれるだけでうれしいだろう。しかしどうするかの選択権をこちらにゆだねることは人と人とが生きていくうえでとても大事だ。一緒に遊ぶかどうかをリフが決めていい、というのは、曲りなりにもいじめてしまったことへの彼なりの贖罪だろう。人によっては、謝られたところで許すことはできない人もいるだろうから。

 

歴史をどう修正していくか、それはいまだ幼いあの子たちにはまだ難しいかもしれない。

しかしサザムの言う通り、負けないという気持ちを持ち続けていれば、いずれ彼らが大人になったときに何かが変わるかもしれない。

とにかく今は、子供たちの毎日が楽しく輝かしいものであることを祈る。

 

すっきりしない結末を迎えるレブレサックだが、サザムのセリフはドラクエ7でもかなりの名セリフだと思う。

サザムがいるおかげで、今はレブレサックのことが嫌いでも、いつかは好きな村になるような気がする。

負けないって言ってくれてありがとう、サザム。

 

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