前回までのあらすじ
封印が解かれた暴君バサグランテを倒したモガマルたち。
一件落着ではあるが、もとはと言えば言いつけを破ったオーディス王子に、女王はお説教をする。
前回
第七十六話 助けたい気持ちは一緒だぞ!
女王、オーディスのことコテンパンに叱るなぁ。
オーディスはセーリアのことを助けたかっただけなんだけどなぁ。でもオレたちが口をはさむことでもないだろうしなぁ。
おっ、おっ。オレたちが傍観に徹していたら、セーリアが割り込んできたぞ。
封印が解かれてめちゃくちゃ久し振りのシャバで見るのが親子喧嘩だし、しかも自分が原因となれば何か言いたくもなるか……。
なるほどね。彼女も王家の人で、国中の人たちを助けるためにたった一人永遠ともいえる時間を水牢の中で過ごそうと決めたんだもんな。
すごい決意だよ。まだ若いのに。
お、ここでオーディスの話か。
あ~なるほどね。セーリアは、たくさんのウェディたちを救うために封印の巫女になったと。
そしてオーディスは、セーリア一人を救うために行動を起こしたと。
そうなんだよな!そうそれ!女王もまた、オーディス一人を助けるために刹那の歌を歌ったんだよな!女王はバサグランテの封印のことを知っていたのに!
いや、「同罪だ」とかじゃなくて、謝ろうや。オーディスも悪かったけど、実際に封印を解いちゃったのは女王なんだからむしろいの一番に謝ろうや。
そうなぁ。王家のしきたりを破ったのはオーディスも女王も同じなんだよな。
でもセーリアは別に女王を責めたくて口をはさんだわけじゃないよな?オレは女王にもめちゃくちゃ反省してもらって謝罪をしてほしいところだけど。
セ、セーリアさん!
女王はめちゃくちゃ王子のこと責めてるし、オレは内心女王のことを責めているのに!
すごい、これが封印の巫女か。鶴の一声だな。
ほうほう。確かにその気持ちは、オーディスにも女王にも、そしてセーリアにもあるんだよな。いやオーディスが見ず知らずの囚われの女性を自分の命よりも大切と思っていたかはわからないけど。まさかあの水牢にそんな意味があったとも知らなかったわけだし。
はぁ~なるほどな。
民を救いたいというセーリアの気持ちも、セーリアを助けたい、息子を助けたいという二人の気持ちも同じなんだから、どちらかだけを責めることはできないと。
すごいできた人だ、セーリアは。長い間封印されて、いきなり解かれて、それでこれが言えるのはすげぇよ。
うんうん。丸く収まったみたいだな。
でも女王はオーディスにあとで謝っておけよな。
次回予告
ようやく全部が丸く収まった。
ところで、モガマルたちの旅の目的はネルゲルを倒すことなんだが。
てことで、あれ、もらえません?
次回、「銀のキーエンブレムだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
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