※HD-2D版ドラクエ3のストーリーのネタバレを含みます。
そろそろHD-2D版ドラクエ3のストーリー部分に触れていこうと思う。
かなり最初の段階から追加要素というか、追加ストーリーが散見された今回のドラクエ3。
こんな風な演出になったんだ、こんなセリフが追加されたんだとワクワクものだった。
ただ戦闘面では、私がいつも通りのパーティーを組んでいたのもあってかそこまで大きな新鮮さはなかった。
ここでカンダタと戦って~、あそこでもカンダタと戦うんだよな。あとはあそこでやまたのおろちで~と高をくくっていた。
しかし、そんな考えはおろかだったのだ。
場所はピラミッド。あの難所、ピラミッドだ。
まず砂漠がしんどいし、中も広いし、地下の呪文使えないエリアもしんどいし……のピラミッドだ。
が、HD-2D版はダンジョン内でルーラ使えてMP消費も0、なんならキメラの翼を使ってもいい。レベルが上がれば全回復するし、かつてほど大変ではなかった。
ピラミッドには魔法のカギを取りに行く。
まんまるボタンの仕掛けを解き、とうとう鍵が手に入る瞬間!
いやこっちのセリフ~~~!!!!
誰だお前~~~~!!!
ドラクエ3既プレイヤーのほとんどが思ったはず!「こっちのセリフだよ!誰だよお前!」と。その貧相な体つきはなんだよ!サタンパピーとかバルログと同じ見た目だけど、ナンバリングでは3にしか登場しないから見た目にあんまりなじみがないんだよ!
あと名前もなんだよ!「ナイルのあくま」って!この世界ナイルあるんだ!あるか!あってもおかしくないか!
そして失礼なことを言ってくる。敵だから当然だけど。この場所を貴様の墓場にしてやる!とか言ってくる。
なんだろうこの、「こっちのほうがお前よりもよっぽどドラクエ3を知っているのに、なんででかい面してんだよ」感。新人なんだからこうべを垂れたまえよという気持ちになってくる。
そして始まる戦闘。
両脇も誰だお前~~~~~!!!!お前の見た目のやつは3には登場しねぇだろうが!!!
二段構えとは恐れ入った。3の既存モンスターの見た目をしているナイルのあくまよりもよっぽど誰だお前だよ。
バトルはというとなかなか歯ごたえがあった。
ナイルのあくま本人が何をしてくるかわからないのは当然だが、両脇のマザーボールも何をしてくるかよくわからない。手探りである。
んま~、見た目からして魔法使いそうだし、マジックバリアして、あとは安定のスクルトして、あとピオリムもして……とわからないなりにバフを積む。これはどうやら有効だったらしい。ナイルくんはバギとバギマ(1体になってから)をしてくる。
厄介だったのはマヌーサ。これにかかると物理職は痛い。勇者が置物と化してしまった。今回のリメイクで新たにマヌーハ草が追加されたが、なるほどここか……とうなった。当然手持ちには入れていない。幸い武闘家が必中拳を覚えていたので良かったが。
さらにナイルくん、1~2回行動なのだ。お供を連れているのにさらに2回行動をするときもあるのはなかなか度肝を抜いた。ぽっと出の癖にやるじゃないかお前。
とはいえ、そこまで苦戦はしなかった。フィールドをうろうろしていてレベルがそこそこ上がっていたからだろう。
あとは私がドラクエに慣れ親しんでいるからだったかもしれない。カンダタ戦に比べると幻惑や眠り、そして全体攻撃と多彩な行動で攻めてくるボスのため、初ドラクエだとなかなか苦戦しただろう。現に以前私が記事で語ったドラクエ初プレイの実況者は何回か全滅していた。パーティー編成や性格選びも大事かもしれない。
誰だよお前!という登場だった新参者の割には、しっかりと印象に残ってくれた。
ところでナイルくん、倒した後こんなことを言ってくる。
へぇ……あいつ、手下とかいたんだ……。意外……。
これも多分けっこうなドラクエ3既プレイヤーが思ったのではなかろうか……。
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