前回までのあらすじ
オーディス王子と禁断の地へやってきたモガマルたち。
そこにはたしかに水牢に囚われた女性がいた。
助けるための刹那の歌は王子には歌えないし、どうしたものか。
前回
第六十九話 王子も囚われたぞ!
いや~、彼女を助けるための刹那の歌はオーディス王子には歌えないし、さすがにオレたちもこの水牢をどうにかするのは難しそうだし。
正直お手上げって感じだな!
現状はわかったし、一回戻ってもう一度女王に話を聞いた方がいい気もするzお。
だめだ、王子は完全に彼女しか目に入っていないみたいだ。
なんで閉じ込められているかもわからない見ず知らずの女性のためにそんな顔をして。
って、おいおい、ちょっと水牢に近づきすぎじゃないか?
ほら!モガマルも冒険王の勘が働いてこんなこと言ってるぞ!さすがモガマル、危険を察知するとは!
おい、オーディス、今すぐ離れろ!
うわーなんだ!まぶしい!そしてなんだこのオーディス王子!透過素材にして色んなものに「ぐうっ!」って言うオーディス王子が作れそうな面白瞬間が切り取れてしまった!
いや、こんなこと言ってふざけている場合ではないのだが、正直じわじわくる!
うわーー!オレが変なこと言ってふざけている間に、とんでもないことになってるぞ!?
オーディス!どうしたんだオーディス!というかすごいなこの背景!いやこっちの話!
すごいな、垂直方向ではなかったのに、モガマルの言う通りまさに水に落ちたという表現がぴったりだったぜ。恐るべし永遠の水……。オレたちも不用意に近づいていたら危なかったな。
でもここからどうする?オレたちで王子のことを助けられるとも思えないし、だからと言って女王に助けを求めるのもなぁ……言いつけ破って勝手に来ちゃったわけだし。
っているーーーー!!女王おるーーーー!!
これは本当にモガマルのツッコミの通り!
何もこのタイミングで現れなくても!というかなんでここに来ているんですか!?
ち、違うんですよ。決してオレたちが王子をそそのかしたわけでは……。
はっ!そうだ、こんなつまんない言い訳をしている場合じゃない!
そうなんだ女王!たった今王子が落ちてしまったんだ!
女王なら助けることができるんだろ?
その王族に伝わる刹那の歌ってやつで。助けてやってくれよ!
ええ!?この期に及んでまだそんなことを!?
そりゃあそうなのかもしれんけどもさ!?
いやいやいや!息子っすよね!?あれ?厳しくしながらもなんだかんだ息子を愛しているんじゃないんすか!?
女王としてって言っているけどですねぇ……
う、うわぁあああ!普段どちらかというとボケ倒しているモガマルが、めずらしく至極真っ当なツッコミをしているーーー!
いや本当だよ!何を迷う必要があるんだよ女王!なんでだよ!
か、かっこいいーー!モガマル、言ってやった!そうだそうだ、女王がどうだとかで息子を助けることもできないなら、そんな国はもうあっても意味ねぇよ!
息子を助けることができるのは女王だけなんだ!
頼む、助けてやってくれ!
次回予告
モガマルの叱咤は果たして女王に届くのか。
そして刹那の歌に隠された秘密とは?
次回、「刹那の歌だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
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