前回までのあらすじ
次なるキーエンブレムを求め到着したのは、以前も来たウェディの国だった。
そこには女王ディオーレと見覚えのない男がいたが、なにやら立て込んでいそうで……?
前回
第六十四話 親子喧嘩だぞ!
女王の横にいる男は誰なんだろうなぁ。なんだかただならない雰囲気だし。
ちょっとここで様子を見ていた方がいいかもしれないな。
は、母上!?ということは、あいつは女王の息子……つまり王子様か!
ということはキーエンブレムチャンスが来たんじゃないか!?とはいえ、そんなことをずかずかと言い出せるような雰囲気じゃないな。
禁断の地とかいう不穏なワードも出てきたし。
そうか、女王様は息子さんがいたんだな~。
にしても禁断の地っていったいなんだ?禁断の地なんだから教えてもらえなかったと考えるのが妥当だとは思うが、教えない理由があるんだろうか。
必要がないと来たかー!!必要がないなら教えないよなーー!とはいえ、沈黙が長かったのが気になるな。禁断の地とか言ってるし……。
おお、やっぱり王子なんだな。一体なんて名前なのか気になるところだが。心の目で見えるメッセージウインドウにずっと「???」って出ている気分だな。
なるほど。確かに今は女王の治世だけど、いずれはこの王子が王位を継ぐんだもんな。そのときに知らないことがあるのは怖いもんなぁ。なら教えてあげるのが筋ってもんじゃないのか、女王様。と、助言するのもはばかれるほど空気がピリピリしているぜ。ちょっと離れたところから様子をうかがうことしかできないぜ。
なるほど?知るだけじゃなくて理解することも必要だと。それはごもっともだ。いやでも、それと、禁断の地のことを教える必要はない、とどうつながるんだ?あんまり関連性なくないか?それっぽいこと言ってけむに巻こうとしてる?
お、反論か王子。
ごもっとも~~!!これは王子のほうが正しい。この国のことを知る必要があるんだから教えろって言ってるのに、知るだけで理解できると思うなよ!はもうめちゃくちゃだもの女王様。知ったうえで、理解していけばいいのにその機会を奪うのはめちゃくちゃだよ。
教えてあげなよ女王様~。それか、せめて教えることができない理由を教えてあげなよ。なんのことだかさっぱりだが、何か理由があって教えられないんだろ?
納得できんてそれじゃ。
というか、もう禁断の地の存在を知っちゃってるんだから、いっそ教えちゃったほうが良くないか?
あと、オレたち全然出番なかったな……?
次回予告
王子も女王も一歩も引かない。
禁断の地とは一体なんなのか?
次回、「刹那の歌だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
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