前回までのあらすじ
新たなキーエンブレムを求めて闘技場にたどり着いたモガマルたち。
そこにはマイユという女性がいた。
彼女は特別な力を持つモガマルにここは危険だと言うが……?
前回
第五十九話 オーガが行方不明だぞ!
マイユはモガマルに特別な力があることを見抜いたみたいだけど、何やら帰ってほしいみたいだな。何か困っている様子なのに一体なんでなんだよ。
それを聞かないことにはオレたちも動きようがないよなぁ。
ここにキーエンブレムがあるに違いないし、おめおめとは帰れないんだよオレたちも。
ほう、オーガっていうのか。いかにも強そうな響きだ、今まで会ってきた種族の中でも武闘派だろうな。
で、ここがお城の闘技場なのか。お城にあるくらいなんだし、国をあげて強いものを育成しているんだろうなきっと。
なんだって?弱いやつが狙われているのではなく、強いやつが狙われているのか?
それは妙な話だな。だって強いやつをさらう方が大変じゃないか。さらったあとも反抗されたら大変だ。一体どういうことなんだ?
勇猛な兵士に、パラディンの精鋭までもが!?
そ、それにまださらわれた人がいるんだな、それは一体……
なんでそこで遮るんだよモガマル!
マイユは明らかにまだ何か言おうとしていただろ!先走るなよモガマル!
それで、一体他に誰が……?
いや言ってくれなくなっちゃったよ。話を遮られたらとたんに話す気がなくなっちゃうやつじゃないか。
でもモガマルの強さを見抜くなんてな。これもオーガだからか?強さを見抜くならお手の物か。
そういうことだな。強いものが次々と狙われているなら、何よりも強いモガマルは真っ先に狙われるはずだ。
だからマイユはここが危険だと言ったのか。
モガマルに限っては、そんな誰とも知らぬやつに負けるわけがない!安心しな!
でもマイユがここにいるってことは、マイユはそんなに強くないってことなのか……?いやこれ以上はやめておこう。
婚約者が?もしかしてそれがさっき言おうとしていた「そして……」の人か。
婚約者が消えるのはつらいだろうな……。
ん?誰かに直接さらわれたわけじゃなくて、黒いモヤに包まれてそのままいなくなっちゃったってことか?
そんなナブナブ大サーカスじゃあるまいし……。
さらわれたってことは、きっとそういうことだよな?
なんで強いやつばかり狙うのかは謎だが、そんな黒いモヤのせいならたしかに強かろうが意味はないのかもな……。
なるほど、王様の命を救ったか……。いやでもそれ言われて、そりゃ相当強い!とはならないけどな。命の救い方にも色々あるだろ。王様がひどい便秘で、食物繊維を取るといいですよって大量のファイブミニを送ってくれたとか、そういうのもあるかもしれないだろ。
あ、はい。オレの言ったことは気にしないでクダサイ。
それにしても、本当どういう目的があってそんなことを……?
次回予告
強いものが行方不明になる。
そんな話をマイユから聞かされたモガマルたち。
しかしキーエンブレムのためには黙っていられない!
次回、「呪術師マリーンだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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