ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第六十八回目はパミラ!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
※過去と現代、両方のパミラを扱います
※今回から「性格」ではなく「人物」という項を扱います
見た目
濃い紫のローブととんがり帽子、頭身が低く、しわくちゃな顔と長めの白髪。
そう、占いババである。占いババのビジュアルである。
これは3DS版のグラフィックでさらに顕著になった。
水晶玉に乗って宙に浮いていたとしても驚かない。
過去にしろ現代にしろこの姿のため、若い頃はどんな感じだったのかなぁと気になってしまう。これが尾田栄一郎のキャラなら、若い頃は絶対超絶美人なのだが。
人物
頑固で気難しそうな印象を受けるが、素性のしれない旅人である主人公たちを信じて全力でサポートしてくれたりと案外柔軟性がある。これは自身の占いに絶対の自信があるからだろう。ドラクエ7のキャラクターは皆曲者ぞろいなので、それを考えると案外ひねりもなくいい人だったりする。
現代のパミラも似たようなものだが、頼んでもいないのに勝手にこちらのことを占った挙句に金銭を要求するという、少々みみっちい性格になっている。エンゴウがすっかり観光地になったため、少しでもそれにあやかろうということだろうか。たくましいといえばたくましい。また、過去に比べると薬剤師としての才能はないようで、過去パミラが薬の調合でお金を取っていたとすれば、その分の収入がないから占いでお金を取るのは妥当なのかもしれない。経済的観念のあるパミラ、ちょっと面白い。
また、過去パミラは昔村長のことが好きで、村長夫人と彼のことを取り合ったらしい。人に歴史ありである。
ストーリー
炎の神をあがめるエンゴウの民は、今年もホムラ祭りを楽しみにしていた。
しかし占い師であり薬剤師でもあるパミラは不吉な未来を見ていた。
ホムラ祭りを行えば炎の神の怒りにふれ、火山が噴火し里が滅んでしまうだろうと。
しかしそんな占いを信じる者は誰もいない。むしろ祭りを行うことで神の怒りを鎮められると考えるものがほとんど。
このままでは村が滅んでしまう。
村の未来を救えるのは、先ほど訪れたばかりの少年たちだけ。パミラはそう確信した。
そして少年たちもまた、パミラの占いを信じた。占いを信じたというよりは、すでにその未来を見たとでもいうように、彼らはこの村の運命に確信を持っていた。
性能
戦闘に参加することはないが、占いと薬剤師という点から、仮にパーティーメンバーだとしたらサポート面で役に立っただろう。
ドラクエで占い師の仲間といえばミネアとミレーユ。パミラも見た目の通り魔法使い、もしくは僧侶キャラになっていただろう。
火山では主人公たちのことを薬で全回復させていたので、回復特化キャラの可能性が高い。10のどうぐ使いのように、アイテムの効果範囲を広げたり効果をあげたりすることができそうだ。まぁ7はまだ上やくそうやけんじゃのせいすいがないため、効果が上がったとしてもあまり意味はないかもしれないが……。
ブライのような高齢者も旅ができているのだから、案外パミラも戦えたかもしれない。転職システムのある7なので、バトルマスターのパミラも爆誕しえたわけだ。パミラのばくれつけん、想像したら面白すぎる。
その他の活躍
特にこれと言って書くことはない。
ドラクエ7で占いババといえばからくり兵のアジトの跡地にいるキャラの方がなんとなく思い浮かぶ。
あの役割をパミラに持たせてみても面白かったんじゃないかなと思うが、なぜ別途占いババを作ったのだろうか。
総評
物語序盤に登場し、途中グリンフレークのイベントでも登場し……。過去のパミラは大活躍。
さらに現代のパミラは物語の終盤で急に出番が出てきて、7を通して重要キャラとなっていった。
ネームドキャラが多い7の中でも、多くの人の印象に残っているキャラだろう。
(文・やなぎアキ)
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