ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第六十七回目はサイード!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
見た目
彼の先祖であるハディートとグラフィックはほぼ同じ。以上。
と言うのも乱暴なのでなんとなくの予想をする。
多分ハディートよりは若いだろうと思われる。また、魔物が跋扈する過去と、(オルゴ・デミーラが復活するまでは)魔物がいなかった現代を比較すれば、鍛え方なども違ってくるだろう。ハディートよりは若い顔で、もう少し体は小さいのではないだろうか。ハディートは渋いイケメンだが、サイードはみずみずしいイケメンだと思う。
リメイクではハディートにはあったゴーグルが彼にはない。過去の砂漠は吹き荒れていそうだったので、そういう違いだろうか。
性格
初めて会ったときには寡黙で気難しい印象を受けるが、ハディートに比べればよっぽど気さく。
冒険の旅に出たいが兄たちを置いて村を出るわけにもいかず……仕方ないから本を読んで思いをめぐらせる。そんな夢見る少年なことをしていただけあって、主人公たちと外に出て色々目にするたびに興奮を隠しきれなかったりする。かわいいね。
猫も好き。かわいいね。
また3人の兄がダメダメすぎるということを差し引いても、砂漠の民たちからの信頼は厚い。当の本人は族長になる気はないようだが、お人好しな彼のことだ、一通り世界を見終わって村に帰ってきたら、そのまま族長になっていることだろう。
精霊を復活させたあとは仕方なく村に戻ってしまうが、一緒に魔王を倒しに行きたいと言ってくれる。責任感と正義感があるだけでなく、主人公たちと一緒に旅をしたいと言ってくれるのが嬉しい。けっこう意気投合したのだろう。しかし彼は優しいので、一緒に行けるとなっても砂漠を守るためにやっぱり残っていたのかもしれない。
一癖も二癖もあるドラクエ7のNPCの中では、かなりいいやつ。本作のNPCは若ければ若いほど癖があるのに……。
それゆえに、地底ピラミッドに入った後はひたすら謎解きのための文章を読み返すだけになってしまうのが寂しい。
ストーリー
砂漠の民の族長には4人の息子がいる。
ダメでアホで弱虫な兄が、一人二人三人。そして賢く強く優しい末の息子。
(三人の兄以外)誰もが次の族長はこの末の息子になってほしいと願っている。
しかし彼には夢があった。
村を出て世界中を旅するという夢が。見たことないものを見に行くという夢が。
しかし兄たちが心配で村を出ることも、本を読んで冒険気分に浸ることしかできなかった。
そんなある日、天地が一変する出来事が砂漠を、世界を襲う。
村から出ることはできないのかもしれない。そう諦めかけていた彼の人生が、今ここから始まるのかもしれない。
性能
封印された現代の砂漠を一緒に旅することになる。
戦い方は先祖サイードと似ており、もっぱら剣術。とにかく攻撃である。
通常攻撃、はやぶさ斬り、さみだれ斬り、そして様子を見る、だ。
力は申し分なく十分戦力となってくれるが、先祖譲りの性格でやたら様子を見がち。いいって、そんなところ色濃く受け継がなくて。
様子さえ見なければ、その高い攻撃力で主人公たちを助けてくれる。こちらは4人パーティーなので特に困ったりもしないのだが、復帰したばかりのマリベルを連れているため人手は多ければ多いほどいい。
一緒にこのまま魔王を倒しに行きたいと言ってくれはしたが、あの時点で仲間になるのであれば少なくとも何かしらの上級職がそれなりに育ってくれていないときついので、メンバー入りは結局難しかっただろう。育成が十分ならガボかアイラとの交代はあり得たかもしれない。
その他の活躍
ここに書くことは正直これといってない。
エンディングでは念願かなって旅に出たようなので、縁があれば漁をしている主人公と会うこともあるかもしれない。
けっこういい友達になると思うんだよな、彼らは。
総評
数多くの同行する戦闘NPCが存在するドラクエ7で、最後のNPCであるサイード。
これまで色々なNPCがいたが、最後が彼で良かった。
過去のキャラクターと旅をするだけでなく、現代に生きるキャラクターとも旅をする。そこで経験する出会いと別れ、友情。
彼とは旅が終わった後も、どこかでふと会えるのかと思うと、これからもっと仲良くなれるのかもしれない。主人公との未来を感じさせてくれるキャラクターだ。
もしかすると、キーファよりも仲良くなるかもしれないぞ?
(文・やなぎアキ)
関連記事