ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第六十六回目はハディート!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
※前回ろうがくしを紹介しましたが、順番で言うと彼が先でした。申し訳ございません
見た目
砂漠の民らしく、日焼けをしたような褐色肌の体格のいい青年。
3DS版では赤いゴーグルのようなものをつけ、青いチョッキに赤いベルトに白い襟巻とパンツという服装。それぞれの呼称がそれであっているかは保障しかねる。
多分なかなか顔つきの整った顔だと思われる。
なんとなくドラクエ4リメイクのオーリンを若くした感じかなと思っている。めっちゃ目つきギラギラはしてそうだけど。
性格
正義感が強く、砂漠のためにたった一人でも戦う非常に勇敢な男。しかし、女王が裏切ったと暴走するところもあったりと、頑固で一度こうと思ったら突っ走ってしまう一面もある。
砂漠の民のことを大事にしており、魔物にやられた城の人々の墓を作ったりしている。
そんな彼なので砂漠の村の人たちからも人望も厚く、さすが族長を継ぐ男といったところか。よそ者には厳しい村の人々も、ハディートの知り合いであることを言えば一応は村へ入ることを許してくれるのだから。
頑固で暴走しがちな彼だが、のちに女王に誤解していたことを謝罪したりと誠実さもうかがえる。また主人公たちのことが現代まで語り継がれているのも彼の功績だろう。義理堅い男である。
第一印象はあまりよくないが、砂漠のために一人でも戦うという固い決意を持った彼のことは、なんだかんだで好きになっちゃう。主人公たちと気さくにやり取りするのも好き。
ストーリー
砂漠は闇に包まれていた。
突如現れた魔物たちは城の人々を襲い、建設中だった大地の精霊像を魔王像にしてしまった。
民のよりどころである女王フェデルは魔物に囚われてしまい、まさに絶望の名が相応しい地になってしまった。
しかし、村の族長の息子であるハディートは諦めなかった。砂漠を救う手段はないか、単身城に乗り込み情報を集めていた。
そんな折、女王が魔物側に寝返ったのではないかと言う疑念が生まれる。ハディートは強い怒りを覚えた。民が慕う女王の行いに。
そんなはずはないという外野の声も受け付けず、とにかく砂漠を救うために奔走した。しかし、たった一人では限度がある。どこからともなく現れた旅人たち。彼らと協力しなければ、砂漠に未来はない。
性能
砂漠の城にいるボーンライダーとのバトルで、NPCとして戦闘に参加する。
見た目通りの物理一辺倒の行動。通常攻撃だけではなくはやぶさ斬りも使える。なかなか頼もしいダメージソースになってくれそうだが、様子を見ることもしばしば。なんでNPCってすぐ様子を見るんですかね!様子を見たところで何か戦況が変わることってあるとお思い!?と文句を言いたくなるくらいには、様子を見ているイメージがある。あまり期待しない方がいいだろう。
一応単身で魔王像を登ることができるほどの戦闘能力は持っている。が、当然回復呪文などは使えず、ただ斬ることしかできない男なので、セトのもとに着くころには満身創痍であった。
心意気は買うが、自分の能力をよく考えたうえで行動をすべきだったと思う。ただあのダンジョンを一人で乗り切ったのはあっぱれ。無傷でセトと戦っていたらもしかしたら勝てたのかもしれない。協力するということを今後は覚えていこう。
その他の活躍
砂漠を救ったあとは、なんやかんやとあった女王と、なんやかんやあって結ばれたらしく、王様になっている。彼の直情的な性格に、思慮深いフェデル女王のコンビは相性がよかったのだろう。現代の砂漠で救い主様と呼ばれるのは大変気分がいい。ありがとうハディート。
多分砂漠の歴史上一番安泰していた代なのではなかろうか。
総評
戦闘NPCとしてはこれといった活躍をすることはないが、長めなイベントである砂漠においてのキーマンといえる存在だ。
彼は民を救おうと奔走し、それに値する勇気の持ち主であるわけだが、時空を超えられる主人公たちの助けがなければ砂漠は絶対に救えない。つくづくオルゴ・デミーラとは恐ろしい存在であることが、ハディートを通してわかる。
(文・やなぎアキ)
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