ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第六十五回目はろうがくし!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください
※彼の正体がジャンと仮定しています
見た目
老人のトゥーラ弾きのグラフィック。そんな奴こいつ以外にいるのかと言われれば、一応マーディラスのヨハンの師匠がいるわけだが、ほぼ固有グラフィックと言ってもいいかもしれない。頭に青いバンドを付けた老人で、トゥーラを持っているだけで既に独特な雰囲気を放っている。胸に大きなあざがある。恐らくは大地の精霊のあざだろう。
3DS版では固有のグラフィックを与えられた。旅の老楽師のため、皮の帽子に皮っぽい服とそれらしい装いになっている。日焼け対策はばっちり。立派な白髭が特徴。
主人公たちより背が高い。
性格
これといってあくのない、普通にいいおじいさん。
多くは語らないが、人助けのために労力を惜しまないだけあって正義感は絶対に強い。さすが一人で魔物が跋扈する世界を旅しているだけあって、きびきびとした動きにハキハキとしたものいいである。
若い頃のことを考えると、だいぶ性格は丸くなった模様。
ハーメリアを救った後はトゥーラの技術を後世に残すことに尽力したようなだが、さぞ子供たちに優しく教えたんだろうなと思う。
クセつよドラクエ7のキャラクターの中では、かなり真っ当な部類。
ストーリー
ある日ハーメリア地方の村アボンに旅の老楽師が現れた。彼が弾くトゥーラという珍しい楽器、その音色は村の人々を魅了した。主人公一行が村に着くとその老楽師はもういなかったが、その日の夜謎の音色と共に村人たちは皆いなくなってしまった。
アボンの村から南に行ったフズの村。そこにも老楽師が現れた。やはりトゥーラの音色で人々を魅了し、その日の夜に村人たちは皆いなくなってしまった。
この地方で一番大きな町ハーメリア。そこで主人公たちはようやく老楽師の演奏を直に聞くことになる。どこか懐かしいその音色に不思議な感覚を覚えながらも、寝床につく一行。その夜、やはりあの謎の音色が聞こえ外に出てみると、なんと老楽師が旅の扉を作り町の人を誘拐していた。
一体彼は何者なのか。どこか懐かしいこの音色はなんなのか。
一行は彼を追い、そこで目の当たりにする。大陸が丸々沈んでしまうその光景を。
性能
グラコス戦直前に加入し、一緒に戦ってくれる。
老人と侮るなかれ、一人で長いこと旅をしてきただけあって、イオとベホイミ、そして天使のうたごえでたくみにパーティーをサポートしてくれる。
PS版のハーメリア編では水没後は現代に戻ることが出来ず、転職や防具などの買い物が不可になるため、下手するとこのグラコス戦は相当苦戦する。だからこその性能なのだろう。攻撃面ではいまいちだが、ベホイミでの回復、さらに天使のうたごえでの蘇生と、素晴らしい活躍を見せてくれる。さすが元ユバールの民、楽器だけではなく歌にも自信ありといったところか。さぞ素晴らしい歌声なのだろう。
もちろん攻撃を代わりに受けてくれるのもありがたい。ただしグラコスは全体攻撃が多いのだが……。
また戦闘とは関係ないが、旅の扉を自在に作ったり、ほとんど未来予知のような占いができたりと、もしもそのままパーティーに加わっていたら色々と崩壊してしそうなレベルでチートキャラである。何かと不思議な力を持つユバールの民の中でも、ひと際優秀だったのだろう。
その他の活躍
その後の彼については、旅は引退し後継者を育てることに従事したらしい。
現代で出会うトゥーラの弾き手であるヨハンはジャンの血を引いているのではと言われているが、さすがにあのあと子供が出来たとは考えづらいので、旅の途中でいい人と出会ったのだろうか。
そこんところがとても気になる。
総評
作中では彼がジャンであるというのは明言されない。
が、そうと思える情報の出し方がたまらない。
彼自身も若い頃に出会った旅の一行に似ていると気付いており、グラコス戦前に主人公の名前を呼んだ時にはかすかにジャンを感じさせてくれる。
出会い別れ、そしてまた出会う、それがドラクエ7の醍醐味である。それを体現してくれるキャラクターなので、ろうがくしはとても好き。
(文・やなぎアキ)
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