前回までのあらすじ
ネルゲルを倒すためにはあと5つのキーエンブレムを集めなければいけないモガマル。
次にたどり着いたのは見たこともない城だった。
そこには未来を予知できるというフォステイルがいた。
前回
第五十三話 プーポッパンだぞ!
モガマルがこの国を救う救世主になるらしいけど、それっていったいどういうことなんだ?
な、なに?メ、メキリギリス……?メギリス……?なんだか言いづらい名前だな。
違う星の国だからだろうか。
そうだな。この国だけじゃなくて色々な国がブルリア星にワープしてきてるよ。
そのどれもがなんだか困った事態になっていたけど、この国もそういうことなんだよな?
え!?この国の王が!?ブルリア星にワープしてきたせいって……この星の空気が合わなかったとかなのか?それとも食べ物が……。それはそれは……。
あとすごい名前だな、王様。半濁音すぎるだろ。
そんなレベルでなのか!え、元々病気だったとかじゃなく?本当にワープのせい?
これはブルリア星の冒険王として責任を感じてしまうな……。
なんとかしてやりたいものだが、病気のことは門外漢だからなぁ。オレたちは。魔物なら倒せるんだが。
そういうことになるんだろうか。でも元の世界に戻るには一筋縄ではいかないぞ。キーエンブレムもまだ集まりきってないしなぁ。
お?なんだ元の世界に戻らなくてもどうにかなるのか?もったいぶらずに教えてくれよ。
なんだよ、そんな方法があるんじゃないか。儀式で体調が戻る病ってのもなんだか不思議な話だが。きっとこの国はそういう不思議な国なんだな。
そうだそうだ!こんなところでオレたちに「君たちの星のせいで王様が体調悪いんですぅ」とかチクチクしていないでさっさと儀式をしたまえよ!
なんだ?まだなにか問題があるのか?一々もったいつけた話し方をするぜ!
はぁ~!?儀式の間がけがされただぁ~~?
そんなの掃除すればすぐ済む話だろうか!!
こんなに立派な城なんだから、掃除をしてくれるような人なんていくらでもいるだろうが!
まったくよ~!
……でもあれか?これこそが、オレたちがこの国の救世主になる理由なのか?もしかしてオレたちにならどうにかできると……。
でもオレ。あんまり掃除は得意じゃないんだよなぁ。
次回予告
プーパッポン王の病を治すには儀式をしなければいけない。
しかし儀式の間はけがされている。
どうすればいいのか!
次回、「魔軍師イッドだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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