前回までのあらすじ
キーエンブレムを五つ集めたモガマルたちは、久しぶりに放浪の賢者ホーローに会う。
冥王ネルゲルを倒せるだけの力を示すためにキーエンブレムを集めていたわけだが、そろそろ冥王の元へ連れて行ってくれないだろうか?
前回
第五十一話 キーエンブレムがまだ必要だぞ!
オレたちはもう五つもキーエンブレムを集めたんだぞ!
どうだ!すごいだろうが!これにはさすがのホーローのじじいもびっくりか!
キーエンブレムを集めたら冥王の心臓への行き方を教えてくれるんだろ?
ほら、早く教えてくれ!もうブルリア星の上空にあんなものが浮かんでいるのは耐えられねぇよ!
……?え、何?じゅ、10個?
おいおい嘘だろ!?10個!?てことはあと5個!?
まだ半分だったってことか?
というかお前、そういうのは最初に言えよ!オレたちゃ暗中模索状態だったんだぞ?
ええ~。いや、ええ~。5も10も変わらないだろ~。
結構時間かかるんだぜ、5個集めるのって。お前は見ていないから知らないかもしれないけどよぉ。
今の時点で十分使命を託すことができると思うけどなぁ。モガマルの実際の戦いっぷりを見てみたほうが早いんじゃないか?
ゾーマとか倒してるんだぞ?
いやそんな改まって仰々しく言わなくても……。どうせネルゲルを倒してアストルティアを元の場所に戻すとかだろ。
そうじゃんほら~!元々そのつもりだよオレたちだって!
なんでこのじいさんはこう話がスムーズに進まないのかねぇ~!
じいさんが焦らなさすぎなんだよ!人の星だと思ってよぉ!
キーエンブレムがどこにあるのかとかも一切教えてくれないしよぉ。
!?!?
言うに事欠いてとうてい勝てまいだと?
このじいさん、誰に口を聞いているんだ?ブルリア星の冒険王モガマルだぞ?わかってる?団長はわかっていたぞ?
チカラをたくわえる~?おいおい、そんなもの必要ないぜ?
なんならここで一回お前に力を見せつけてもいいんだぜ?
だめだ、こういうじいさんにはもう何を言っても無駄なんだな。全然こっちの話を聞かねぇや。
大人しくキーエンブレムを集めるしかないのか。
いつも唐突に現れて唐突にいなくなるな……。
こいつ普段は何をやってるんだ?放浪とか言って、遊び歩いているだけでは?
あ、ちょ、せめて次のキーエンブレムの場所のヒントを!
……行っちゃったよ。
まさかまだ半分だったとはなぁ。
また同じように人助けをしていけばいいんだろうか。大変だなぁ。
おお、さすがモガマル!
こんな理不尽な目に合ってもいつも前向きだな!
よーし、オレも気を取り直して、キーエンブレム探しを頑張るぞ!
で、まずどこに行けばいいんだ!?
次回予告
再びキーエンブレム探しの旅に出たモガマルたち。
たどり着いたのは見覚えのない城だった。
次回、「フォステイル登場だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇はできないぜ!
(文・やなぎアキ)
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