ドラクエ9は途中途中で旅の目的が変わる。
女神の果実集め、ガナン帝国の野望の阻止、そしてエルギオスを倒すこと。
この中でガナン帝国と戦うところはけっこうストーリーの中でも熱い。
かつて闇竜バルボロスを配下に加え世界を征服しようとした亡国。それがなぜか復活し、再び世界を征服しようと動き出した!というなんとも面白い展開。
そしてこの帝国の世界征服を実現させようと主人公の前に立ちふさがるのが、帝国三将と呼ばれる3人の将軍。
こいつらがかっこいい!
いや、違う、一人だけやたらかっこいい!
ということで今回は帝国三将をご紹介しよう。
ゴレオン将軍
カデスの牢獄の管理を一任されている、巨大な猪のモンスター。
グレイナルと共にバルボロスと戦い、敗北してしまった主人公が囚われるというイベント。そのボスがゴレオンである。初めて戦う帝国の三将の一人。
ストーリー当初から天使の輪と羽をなくす、女神の果実を奪われる、バルボロスにも負ける、といいことがあまりない主人公がさらに牢獄に囚われてしまうというなかなか絶望的な展開の中堂々と現れるボス。
ただし、正直そんなに強くないし、捕まったところからみんなで脱出するぞ!というのが印象に残っているため、こいつのことはあんまり覚えていない。どうせ脳筋のチカラ押しだろう?
ちなみに帝国三将にしろ皇帝にしろ元は人間。蘇った際に魔物化した模様。
ゴレオン将軍は人間時代どんな人間だったのだろう。やっぱり巨漢だったんだろうな。
ゲルニック将軍
一番最初に会うのはこのゲルニック将軍。バルボロスの背に乗ってドミールの里に攻撃したり、口調が嫌に丁寧なのに言っていることは残虐だったりと、いかにも悪の幹部といったところ。
まず見た目が怖いし。フクロウを模したような鳥人で、ド派手な衣装に身を包み仰々しい杖を持った姿は、終盤のボスにふさわしい。
ふさわしいのだが、なんか覚えがあんまりない。見たら「ああ~いたいた!」となるのだが、一旦ドラクエ9から離れると忘れてしまう。なぜだろう。ゴレオン将軍よりはよっぽど覚えもいいのだが、バルボロスとグレイナルに比べるとどうも弱い。見た目が独特過ぎて、逆にドラクエっぽくなくて覚えていないのかもしれない。
ギュメイ将軍
帝国三将の最後の砦、豹のような見た目のモンスター。
帝国への忠誠心が高い剣士で、ガナサダイがいなくなったあともその忠誠心が濁ることはない、あっぱれな武人である。
その強さは折り紙付き。多彩な剣技で翻弄し、こちらを1ターン休みにしたりまじん斬りで一撃で沈めて来たりと他二名とは明らかに一線を画す実力である。
これだけでも印象に残りやすいものだが、やはり彼の場合はそのキャラクターか。あのサンディをもってして「まともなやつ」と言うほど、帝国の人にしてはまとも。帝国への忠誠心が高いだけで本人は正々堂々としており、ドラクエ6のデュランやFF4のルビカンテを思わせる潔いキャラだ。
帝国三将といえばギュメイ将軍と言っても過言ではないし、他の二名は忘れ去られたとしても致し方あるまい。現に私はギュメイ将軍の強さこそ忘れてはいたが、豹の見た目の剣士がいたことはしっかりと覚えていたし、そいつがなかなかの武人であったことも覚えていた。帝国三将は彼のためにある名称と言ってもいいだろう。
でも結局この三将軍よりも皇帝ガナサダイの方が印象に残っていないんだよなぁ?
ガナサダイの見た目、思い出せる?私は思い出せない。
エルシオンしか出てこない。
↓これがガナサダイ
(文・やなぎアキ)
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