つい先日、あの名作RPG『MOTHER2』に登場するアイテム、「いのちのうどん」が実際に食べられるうどんとして発売されるというニュースがありました。いのちのうどんは各種状態異常を回復し、さらに気絶した仲間を回復させる便利なアイテムです。
ドラクエウォークのリアルおみやげプロジェクトを思い出しますね。
こういう作中に実際に出てくるものが現実でも売られるのっていいですよね~。リアルおみやげプロジェクトはあくまでも各地のおみやげとドラクエ要素を融合させたものなのでちょっと違うんですよね。
ものによっては実現しているものもあります(水のリングと炎のリングなど)。しかしいのちのうどんみたいに気軽にゲーム内のアイテムを体験できるものも欲しい!
ドラクエで売って欲しい食べ物系アイテムを考えてみます。
…………。
ぎしきのそなえものですかね……。ドラクエ6のアイテムの……。
カエルの干物とヘビのスープの……。
考えてみると、ドラクエって食べ物系アイテムってそんなに多くないんですよね。ドラクエ10オンラインの料理や、ビルダーズシリーズの料理などを入れればかなり色々な種類がありますが、「いのちのうどん」のように「それ商品化してくれるの~!?」みたいなインパクトがやや足りない気がします。ドラクエにとっての「いのちのうどん」どれ……。
最初に思いついたのはやはりドラクエ4第3章のおべんとうです。ネネが毎日トルネコに持たせているおべんとう。食べるとHPが30ほど回復します。ドラクエ4という丁度良く知名度のある作品、3章の最初に必ず手に入る、つまりドラクエ4をプレイしたものであればほとんどの人が手に入れたことのあるアイテム、ということでインパクトとしても十分だと思うのですが、一つ難点が。
作品によっておべんとうの中身が安定していない……!
バスケットの中にパンやお肉や果物が入っているパターン。
お弁当箱の中にパンやお肉やチーズが入っているパターン。
バケットのようなパンにレタスやトマトをサンドしているパターン。
どれ!どれが一番メジャーな形!?
ここまで見た目がバラバラだと、いざ商品化しても「いやおべんとうはお弁当箱だろ!」とか「いやバスケットに入れろよ!」という声がどうあがいても出てくると思います。
却下です。
他にはアンチョビサンドもありますね。ドラクエ7の最初と最後に出てくるアイテムです。冒険の始まりと終わりを象徴するようなアイテム(そうか?)なので商品化されたらおべんとうほどではないですが、嬉しいかもしれません。しかしいかんせん挟まっているのがアンチョビなので、どう売るんだ問題がありますね。大体こういうのってネット通販が前提だと思うので、アンチョビサンドは分が悪いです。駅とかで駅弁と一緒に売ってほしい。ただそれを言い出すと、おべんとうもそうだろって感じなので、見た目の問題を解決できてもやっぱりおべんとうは無理だったかも。
その点いのちのうどんは乾麺の状態っぽいので、上手いなと思いました。たしかに飲食店でもなければ売っている段階ではまだ乾麺なんですよね。アンチョビサンドとかお弁当は既に完成されたものでなければいけないので、制約があって厳しいです。
あとはアミットまんじゅうとアミットせんべい。これはここまでの問題をクリアしていて売りに出せそうです。
いや、でも……嬉しいかなぁ?私は嬉しいですよ?アミットさんが指で目の部分を開けているアミットせんべいだぁ(4コマネタ)とかやりたいですよ。でも「いのちのうどん」を引き合いに出して、アミットまんじゅうとアミットせんべいは圧倒的に「弱い」んですよね。食べたいですけどね、まんじゅう好きだし。
なかなかいい物が思いつきません。さすがに一番最初に書いたぎしぎのそなえものはダメかなとは思っています。でも中身はともかく、干物とスープというラインナップはネット通販もしやすそうですし、本当中身にさえ目をつぶればいいと思うんですよね。干物をパックにいれて、スープもレトルトにしてしまえばいいわけですから。アイテムとしての知名度は正直劣りますが、ダークドレアムを呼び出すアイテムとなればけっこう見る目も変わってくると思います。ダークドレアム自体はドラクエ界では有名ですから。
よくないですか?これをそなえたらダークドレアムを呼び出せるんだぁ、って思いながら自分で食べる遊びがしたいです。作中アイテムの商品化はそういうのが醍醐味なわけですから。
そういうわけで、ドラクエのアイテムで実際に売ってほしい食べ物系アイテムはぎしぎのそなえものに決まりました。
ちなみに作中でぎしきのそなえものを使うと、気分が悪くなるそうです。
(文・やなぎアキ)
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