前回までのあらすじ
オルフェアの町にやってきたモガマルたちは、ナブナブ大サーカスを観てみることにした。
するとそこで、ナブレット団長による子供たちの誘拐が起こってしまったのだ!
一体どういうことなのか、わけがわからないのである。
前回
第四十四話 悪魔ザイガスだぞ!
子供たちは一体どこに行ってしまったんだ!
団長も姿を見せないし、とりあえずはサーカステントを出て団長を探そすぞ!
あれ!?さっきまでお日様が辺りを照らしていたのに、どういうことだ!?
これも団長のイリュージョンか!?
何だか分からないことしか起きていなんだが!?
だ、誰だ!団長か!
いや……この声、団長じゃない!もっと禍々しくて恐ろしい声だ!
なんの話だ?15年……?アルウェ……?15年というと、サーカスがちょうど15周年だったがそれとなにか関係が?でもアルウェという名前は初めて聞いたな……。
というかお前は誰なんだよ!姿を見せろ!
あ、あくまぁ?悪魔って、なかなか聞かないけどな……。魔物とかじゃないのか。この間は怪物だったし、アストルティアっていうのは変わった生き物がいるんだな。
それにしても、契約?一体なんのことだ?完全に蚊帳の外だなオレたち。
子供たちの命?それを狙っているのか?
でも子供たちいないんだよな。誰かさんのせいで。
なるほど、15年前にアルウェという人がこの悪魔となんらかの契約を交わして、その代償にオルフェアの子供たちの命を全部いただくぞという約束をしたんだな。
で、その子供たちは団長にさらわれたと。いや極悪人ばっかりだ!
子供たちも災難だな。
モ、モガマル、魔物じゃなくて悪魔だぞ、悪魔。分からないけど多分、わざわざあいつが悪魔って名乗ったってことは、魔物と一緒にされるのが嫌なんだろうよ。だからちゃんと悪魔って言ってやった方がいいぞ。
な、なんだあいつ急にキョロキョロしはじめて。
何かを探しているのか?
どうしたどうした。何かに気づいたみたいだが。
というかオレたちのことは無視か?いいけどさ、慣れてるけどさ。
どうしたどうした。なんか一人でわいわい盛り上がりやがって。
仰々しく登場したかと思えば、大体一人で喋っているだけだからなお前。むなしくないのか。
だからそのアルウェってのはなんなんだよ。こんだけ呼ばれてるんだから出てきてやれよアルウェも。
皆さーん、アルウェさんをご存知ないですか~。
ああ、それに気づいたのか。その場でキョロキョロしただけで一人もいないのわかるのすごいな。たしかに一人もいないんだけど、もしかしたら家の中にいるかもとかならないのか。悪魔だからわかるのか。すごいな悪魔は。
そしてこれ今、何が起きてるんだ?おいていかないでくれよ。
次回予告
突然現れた悪魔は、町の子供たちを狙っていた。
そこに現れる団長。
一体彼の思惑とは?
次回、「団長と悪魔だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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