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【ダイの大冒険】ハドラー親衛騎団、献身の戦士ブロック

オリハルコン製のチェスから生まれたハドラーに忠実な戦士たち、ハドラー親衛騎団!

それぞれの駒にそれぞれの能力があり、性格もバラバラ。

でもハドラーを慕う気持ちは全員同じ!

そんな彼らの中で、今回はブロックについて紹介したいと思います。

 

親衛騎団の中でもかなりの巨漢で、ブロックの名にふさわしく城壁を思わせるような重厚な鎧に身を包んでいます。

顔はヒムやアルビナスと比べると無個性で、かろうじて目のようなものがあるのはわかりますが表情は全く読めません。加えて会話による意思疎通はできず、何か言ったとしても「ブローム」だけ。ブロームって一体なんなんでしょうか……。

そのような鉄壁な見た目のブロックですが、実は中身が存在します。重厚な鎧に身を包んだ巨漢かと思いきや、実は中の人はかなりスリム。ヒムと似たような見た目で、この状態だと普通に会話もできるようです。

彼の性格は献身的で、仲間を守るためには自らの犠牲もいといません。また、大きな体でしゃべらないというキャラのため、ヒムからはにぶそうと思われていますが、とっさの判断力と行動力は親衛騎団の中でもぴか一です。

戦闘においては腕力一辺倒。他のメンバーはそれぞれ得意属性を持ち、それに絡めた技を持っていますが、彼に関しては技と言えるようなものはありません。とにかく力、力だけ。それなのにめちゃくちゃ強いです。純粋なパワーで戦います。唯一使える技はルーラくらいだそうです。

 

初登場は、サババでのバトル。

親衛騎団大集合でダイたちのパーティーと戦いました。

その際にはまずクロコダインと応戦。クロコダインと言えば作中きっての怪力戦士、その腕力と耐久力では右に出る者はいないほど!と思われていました。が、ブロックはそんな彼を軽々と持ち上げて鯖折りを決め込みます。このバトルではパーティーが親衛騎団にまるで歯が立たないことが強調されていましたが、クロコダインの鯖折りが最も絶望感が高かったですね。そんなクロコダイン見たくなかったよ!と思うと同時に、親衛騎団のやばさが如実に伝わってきました。

このまま戦っているのではいけない、とポップの指揮の元今度はマァムと戦いますが、この際にはマァムのスピードについていくことができず翻弄されていました。やはりあの鈍重そうな体では素早い行動はできないのでしょう。しかしマァムの攻撃はブロックには通じていませんでした。さすがオリハルコン。

 

この戦闘では最終的にポップがメドローアを放ち、親衛騎団全員を消し去ろうとします。上手く作戦がはまり、メドローアを放ったポップですが、このとき親衛騎団を救ったのがブロックです。

メドローアをうたれてなすすべ無しだった他メンバーに対し、ブロックだけは咄嗟に仲間を守るための判断をします。それが、自身の体で全員にのしかかることで、彼らを地中に埋めてメドローアを避けるというものでした。飛び上がって避ける時間はなくとも、倒れ込むことなら一瞬でできる、さらに自分の体重なら全員を地中に押し込めることができる、という素晴らしい判断です。しかしこれはブロックの命を危険にさらすものでした。他のメンバーが助かっても、地中に完全には埋まれないだろう自分だけはメドローアを食らうことになります。しかし、彼は自分の命をかえりみず仲間を助けることだけを考え、瞬時にこの作戦を実行します。結果、命こそ助かりはしましたが、彼の体の大半はメドローアによって消し去られてしまいました。

この命をかけて仲間を守る行動は、ダイたちに恐怖と戦慄を与えました。ダイたちが魔王軍に勝っているのは、チームワークの面です。仲間を思いやり、仲間を信じるからこそ生まれる力。それがあったからこそ、これまでの戦いで勝って来れました。

しかし、ブロックが仲間を守るために命をも捨てる行動をしたことで、思いやりとチームワークは自分たちだけのものではなくなってしまったことがわかってしまいました。自分たちのアドバンテージがなくなってしまったのです。

結果この戦いは親衛騎団の撤退という形で終わりますが、ダイたちはこれからの戦いがより厳しいものになっていくと感じ取りました。その立役者がブロックです。

あのサババの戦いでの功労者は間違いなくブロックです。こちらとしても、これまでの戦いとは違う、そしてこれまでとは違うドラマが生まれる予感がしましたね。

 

死の大地での戦闘ではクロコダインに投げ飛ばされたりマァムに顔面を蹴られたりと、よりチームワークが増したダイパーティーに翻弄されました。しかしハドラーの黒の核の爆発の際には再び親衛騎団を身を挺して守るなど、活躍を印象付けてくれました。

そしてブロックといえばなんと言っても、大魔王バーンとハドラーの戦いでしょう。ハドラーがザボエラのせいで大ピンチになった際に、自身の場所とはハドラーの一を入れ替えることで、自身の命を犠牲に主君ハドラーのことを救ったのでした。これはブロック特有の能力、キャスリングです。誰かを守るためだけの能力。まさに献身の心。まさか自身の命を捨ててまで誰かを守るだなんて、そんなことをするやつがいるとはバーン側は思わなかったでしょう。いえ、ハドラー自身も思っていなかったはずです。弟子を守るために死んだアバン先生と、ハドラーを守るために死んだブロック。何が違うのか。ハドラーも、ブロックの死を目の当たりにして、初めてアバン先生の気持ちが分かったのではないでしょうか。だからこそキルバーンのトラップの中で、ポップを助けるために命をかけたのではないでしょうか。そう考えるとブロック、本当に立役者すぎる……。

 

今わの際にブロックの中の人が出てきて、初めて言葉を発します。

ミンナ……ハドラーサマヲ……タノム

と。最後までハドラーと親衛騎団のことを想って逝くブロック、本当に騎士すぎる……。親衛騎団の神髄、ここにある……。

初登場時から、魔王軍側にもこんなキャラクターが!?とこちらを驚かせてくれましたが、散り方もまた作中屈指の美しさ……。ダイ大にはたくさんの魅力的なキャラクターがいますが、仲間想いなキャラクターを考えた時個人的に真っ先に思いつくのが彼です。それほどまでに、メドローアから仲間を守ったシーンと、バーンからハドラーを守ったシーンが印象的でした。

 

もしもブロックがあのまま生きていれば、きっと獣王遊撃隊に入って、ヒムとクロコダインと一緒にデルムリン島で仲良く暮らしていたと思うんですよね。彼は優しい性格なので、小さきモンスターたちに慕われ、小鳥たちが戯れ、おだやかな暮らしをしていたと思います。ヒムにからかわれたり、クロコダインと酒を酌み交わしたり……オリハルコンだから酒は飲まないか。でもそんなおだやかで優しい時間を過ごせたと思うんですよ。アルビナスやシグマにはそういった暮らしは難しそうですし、フェンブレンは言わずもがなです。ブロックだけ唯一、デルムリン島になじめそうだなと、そんなあったかもしれない未来を想像してしまいます。でもヒムが最終的にデルムリン島で平和に暮らせるのは、あのときブロックが命を張ってくれたおかげなんですよね。

ありがとうブロック。

 

(文・やなぎアキ)

 

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