前回までのあらすじ
新たなキーエンブレムを求めてオルフェアの町にやってきたモガマルたち。
現在サーカスが催されてるらしく、なんと子供は無料とのこと。
別にオルフェアの住民でもないし子供でもないモガマルたちだが、とりあえずサーカスを見てみることに。
前回
第四十二話 子供たちが消えたぞ!
サーカスなんて初めて見るなぁ。しかも今回は記念公演なんだろ?きっとすごいんだろうなぁ。
そしてここがサーカスのテントかぁ。
おお~、こんなに大きなテントなのに満席だ!
もしかしてこの町の人たちが全員来てるんじゃないか?ブルリア星では見ない見た目の人たちばっかりだ。アストルティアっていうのは不思議な星なんだなぁ。
オレたちだいぶ浮いているぞ。
正直みんな同じように見えるけどなぁ。
サイズ感が小さいのが子供ってことなのかな?
おっ、始まったのか?
すごいな、異国の言葉だ。かっこいい~。
いえ~い。
いや、違うな。オレたちはオルフェアの民でもなければ、チルドレンでもないわ……。まぁいい、いえ~い。
15周年っていうのはすごいよな。かなり長くやっているサーカスだよなぁ。ずっとこの人が団長だったのかな。きっと20周年のときはオルフェア住民全員がただになるんだろうな。どっちにしろオレたちには関係ないけど。
いえ~い!
──
いやぁ一通り見たけど、すごいショーだったな。
特にロープの上で玉乗りをしながら火の輪くぐりをするのが面白かった。こういったショーはブルリア星では見れないからいい刺激になったぜ。
お、また団長が出てきたぞ。終わりの挨拶かな?
おお、まだあるのか。てっきりさっきので終わりかと。一体なんだなんだ?
すごいな、このサーカスの集大成ってやつか?そんなものをこのサーカス初心者のオレたちが見てもいい物なのか。ただでさえ部外者なのに。
まぁいいか。
目を凝らす系のやつか。まかしておけ、オレの視力は両目2.0だ。あと鼻もきく。
子供たち、ほうほうほう。確かに無料なだけあって子供たちがたくさんいるからな。子供たちを巻き込んだ一大イベントを起こすつもりだな。粋な計らいだ。
それで子供たちをどうするって?
一瞬にして!なんだなんだ?
うおおおお!人間消失マジックか!そいつはすごい!しかもこの人数を!?やっぱりこの規模のサーカスはやることが違うなぁ。
一体どんな風に消すんだろうなぁ。そしてどんな風に戻すんだろう。楽しみだ。
お、カウントダウンか!いいね、ドキドキして来たぞ。オレたちまで一緒に消されたらどうするよ!
いや、間の2飛ばしたなぁ!びっくりするんだが?3ときたら2だろ。カウントダウンの仕方でまず驚かせてくるな!
わっ、変な掛け声!多分このマジックに掛け声はいらないんだろうけど、あったほうが雰囲気が出るからやってるんだろうなぁ。
う、うわー!本当だ!急に客席がスッカスカになったぞ!思ったより子供がいたんだな!というかあの人は子供じゃないんだ、見分け方が全然わからないな。
団長が笑っているぞ。
マジックが成功して上機嫌ってことか。
いや、高笑い。
というか、ちょっと雰囲気がおかしくないか?
もしかして、なんかまずいことが起きていないか?
次回予告
15周年を迎えたナブナブ大サーカス最後の極大マジック!
何と子供たちが消えてしまった!
そして団長から衝撃の告白が。
次回、「子供たちが消えたぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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