ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第五十二回目はマサール&クリムト!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
大賢者という肩書の通り、固有グラフィックを持ち威厳のある見た目。青き衣をまとい、フサフサのヒゲと不思議な髪型が特徴的。ブライの頭頂部がはげていなかったらこんな感じの髪型なのだろうか、というような感じ。
見た目的にはそこまで年齢はいっていないように見える(フサフサだし)のだが、ダイ賢者という称号と、ポセイドン城に昔訪れたという証言から実年齢はかなりのものだと思われる。
兄弟なのだが、かなり似ている模様。兄がマサール、弟がクリムト。
性格
大賢者と呼ばれるだけあって、落ち着いた性格で、主人公たちを導いてくれる存在。
兄弟であり、この世でお互いしか肉親がいない、のかどうかはさっぱりわからないが、お互いのことを大事に思っている様子。
嘆きの牢獄に囚われたマサールは、精神世界で弟であるクリムトを処刑される悪夢を何度も見せられる拷問に課せられるが、強い精神力で長いこと耐えていた。が、さすがに何度も何度も見せられて精神が参ってしまうところまでいっており、それほどまにマサールにとって弟は大事な存在だった模様。クリムトが同じ立場になってもこうなっていただろう。
ストーリー
大賢者として名高いマサールとクリムトは世界中を旅していた。そんな中、大魔王の存在を脅かすものがいずれ現れるという預言をしたことで、彼らは大魔王に狙われる。二人そろってその者と出会うことがないように、一方を嘆きの牢獄へ、一方を牢獄の町へと幽閉した。
しかし彼らは諦めなかった。いつか現れるものを待ち続け、来るべき戦いに備えた。
長い幽閉生活の中で、クリムトは目が見えなくなり、マサールは精神が疲弊していった。そんなある日、ある旅の一行が牢獄の町を訪れる。
彼らこそが予言した救世主。そして兄弟がそろったとき、大魔王の元への道が開かれる。
性能
なんといっても大賢者である。
その実力は折り紙付き。大魔王のまやかしを打ち破るオーブを作り出し、大魔王の世界に大穴を開け、大魔王の城を地上に落とし、さらには旅の扉まで作り出してしまう。もうお前らで大魔王倒しに行けばいいじゃん、とちょっと言いたくなるほどである。大魔王が彼らを脅威に思うのも納得。が、そんな彼らでも捕らわれてしまったあとは主人公たちが助けに来るまで手も足も出ない状態だったため、万能ではないらしい。というか、こんだけすごい大賢者を、しかも二人も、デスタムーアはどうやって捕まえたのだろう……。
デスタムーアの城を支える大岩をぶっ壊すほどの力があるため、戦闘面でも申し分ないはず。その頃にはパーティーに一人はいるであろう賢者職の仲間(多分チャモロ)よりもよっぽど強いだろう。もちろん、本来であればズイカクとショウカクに後れを取るような人間ではない、はず。
だが、唯一欠点があるとすれば、大岩を壊すときにやたら長い詠唱をしていたこと。あれほどの規模の岩を砕くにはそれ相応の時間を使わなければいけないとは思うのだが、もし何をするにも力ための時間が必要なのだとしたら戦闘を任せるのは現実的ではない。
多分二人は大昔の人間なので、魔法体系も昔のものなのだろう。今時はサクッと魔法を使う時代なので、長々とした詠唱をしている場合じゃないぞと言ってみたり。
一回ダーマ神殿に行って、また魔法使いからやり直させてみたいところ。
その他の評価
特にこれと言ってその他の活躍はない。
余談だが、彼らはポセイドン城を訪れているので恐らくは下の世界の人間。のわりにはポセイドン城以外ではとんと話に聞かない。よほど昔の人間なのだろうか。となるとポセイドンの娘は一体いくつなのだろうか。あの世界は色々と謎が多い。
総評
終盤に出てくるキャラクターのため、あまり話題上がることはないが、彼らがいなければデスタムーアと戦うことすらできなかった。相当な功労者である。
裏設定がもりもりありそうな雰囲気があるが、ゲーム中では彼らのことは大賢者であるということしか語られない。このあたり、そもそも狭間の世界に入る前、ポセイドン城以外でもちょこちょこ噂を聞けると面白かったんだがなぁと思う。
ところで、クリムトとクリフトの名前が似ている件について、わざとなのかたまたまなのか、それがものすごく気になるのは私だけではないと思う。ドラクエ6は、こういった他作品と関連がありそうなのに全然語ってくれないことが多い。そういうところ、嫌いじゃないぞ。
(文・やなぎアキ)
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