前回までのあらすじ
キーエンブレムを手に入れるためフウラの依頼を聞くことになったモガマルたち。
風のころもがあるスイの塔をのぼり、怪獣を無事倒した!
その先にはなんと宝箱が!
前回
第四十話 風のころもだぞ!
ようやく風のころもが手に入りそうなのに、当のフウラが全然テンションが上がっていないのに納得いかないが……まぁいい!
そういうことならオレたちが宝箱を開けようぞ!
おお!まさにそれが風のころもじゃないか!?
本当に風のように軽やかだな。でもピンクなんだな。なんか勝手に青とか緑なんだと思っていたぜ。
やっぱりテンションあんまり高くないな。まぁ感激はしているっぽいけど。
オレたちだけこんなにテンション上がっているの若干納得いかないぞ。いや別にいいんだけどさ。別にさ。
あ、ああ~!そういうことか!
そうか、亡くなったお母さんのことを思い出していたからいまいちテンションが上がっていなかったのか。それならオレたちが配慮できていなかったわ。すまんすまん。
そうだよな、元々はお母さんが風送りの儀をやっていたんだもんな。というかあれなんだ、お母さんが亡くなった後わざわざここに戻しているんだな。儀式をするって大変なんだなぁ。
び、びっくりしたぁ。急に大声出すんだもの。
どうしたんだ一体。
なるほど、たしかにな。こうしている今もアズランの風はよどんでいるわけだ。
でもちょっと待てフウラ、ここはアストルティアじゃなくてブルリア星だぞ!
そうそう、そういうことなんだよ。
現状だと誰も帰れていないからな……。むしろなんでスイの塔はこっちに来れているのか謎だけども。
多分そうだよな。今までの似たような事象も、大本の悪いやつを倒せばみんな元の世界に戻って行ったもんな。だからこそキーエンブレムを集めているんだし。
そうだそうだ!あいつはアストルティアの魔王的存在だからな。多分こんなことになっているのもネルゲルのせいだ。
フウラはネルゲル知ってるか?
あ、知らないんだ。
まぁそうか、バラモスだって一般の人は名前すら知らなかったもんな。
おう!オレたちがネルゲルを倒せばフウラもアストルティアに戻れるだろうからな!
そしたら風送りの儀ができて、アズランの風も元に戻ると思うぞ。
理解力たっか~。
そう、キーエンブレムがどういうものかもわからないんだけど、たしかにオレたちにはそれが必要なんだよ!
うおー!ありがとう!
ガストンからもらうときはひと悶着あったけど、まさかこんなにあっさりくれるとはな。
今までで最速だったんじゃないか?これまでの三つのキーエンブレムは手に入れるまでにかなり時間がかかったんだけどな。それこそ何週間も。
これで四つ目だ!
それにしても、賢者が持っていたり、王族が持っていたり、かと思えばガラクタに思われていたり、そして今回はこんな小さな女の子が……。キーエンブレムって本当に何なんだ???
こんなに集めてきたのに謎は深まるばかりだ。
おう、さくっと元の世界に戻してやるから、アズランのことは心配するな!
とりあえず安全なところでネルゲルが倒されるのを待っておいてくれよな!ブルリア星はいいところだから、その辺観光しているといいぞ。
次回予告
四つ目のキーエンブレムを手に入れたモガマルたちは次なる土地へ。
今度はやたらにぎやかな街に着いたが、なにやらイベントをやっているようで?
次回、「サーカスだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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