前回までのあらすじ
次のキーエンブレムを求めて旅を続けるモガマルたち。
そんな彼らの前にブルリア星では見慣れない少女が現れた。
フウラと名乗った彼女はキーエンブレムを持っているようだが?
前回
第三十八話 風のころもが必要だぞ!
まさかこんなに早くドンピシャでキーエンブレムを持っている人と会えるとは!オレたちってついてるぜ。
で、一体どんなことを頼まれるんだ?
か、風送りの儀?へぇ~聞いたことがないな。アストルティアのアズラン特有の儀式なんだろうな。それが一体どうしたんだ?
あっ、そうなんですか……。6年って、フウラが何歳なのかはわからないが、かなり小さい時に亡くなったんだろうな。
なるほど。フウラのお母さんが風送りの儀をしていたけど、お母さんが亡くなってからは儀式が出来る人がいなくて町が大変なことになっているんだな。儀式を行わないと風がよどむって、だいぶ特殊な地域だなあ。って、もしかして今このあたりがもやもやしているのも風がよどんでいるからか?
風乗り?それはなんなんだろう。儀式を行うことができる巫女みたいなものか……?というか、その風乗りには他の人はなれないのか?その血を引く女性しかなれないとかか?う~ん、アズランのこと何も知らないからなんともいえないが、なかなか綱渡りな制度だな、誰でも風乗りになれるようにするか、風送りの儀がなくても風がよどまない仕組みを作った方がいい気が。いやこれは部外者が口が挟んでいい問題じゃないか。
そうだな、何か頼み事があるっていうなら、その風乗りになるところで問題が発生しているってことか?
へぇー、それだけでなれるのか。なにか修行が必要とかそういうわけじゃないんだな。……でもあれか、まさか家のクローゼットの中に二つとも入っていますってことはないだろうから、それなりに危険なところにあるんだろうな。こんな小さな子がえらいなぁほんとに。
おっ、そうなのか。すごいな。風乗りに風のたづなか……そのたづなを使って風を乗りこなすってことだな!異世界には不思議な風習があるんだなぁ。
で、あとは風のころもを手に入れるだけか!
あ、ああ~~~!そういうことか!ダストンたちもだけど、なんちゅうタイミングでワープされちゃったんだ。
じゃあ風のころもを探そうにも元の世界に戻らないとどうしようもないってことだな。でも元の世界に戻る方法はオレたちもわからないしなぁ。
え?ああ、たしかにフウラの後ろにうっすーらと塔が見えるな。なんかすごい形だ。随分前にジパングで見た建物とちょっと似ているな。
つ、都合よく風のころもがある塔もワープされたのか!
ウルベア地下遺跡も猫島もワープされていたし、なんなんだこのワープの仕組みは。
そういうことに、なるのか?オレはてっきりネルゲルの野郎を倒さないといけないかと思ったんだが。でもどっちにしろ取りには行った方がいいもんな。
だーー!やっぱり魔物がなーー!……ん?怪獣?あまり聞いたことがない単語だな。でも要は魔物みたいなものだろ!そいつを倒すことが風乗りになる試練なんだな。
そうだな!どうせそれが頼み事だろうしな!
怪獣がなんのかはよくわからないが、どうせモガマルよりも弱いんだろ?
おう、登ろう!
この間は地下だったからな、久しぶりに見晴らしのいいダンジョンだぜ!
次回予告
フウラのためにスイの塔に登ることにしたモガマルたち。
最上階には怪獣が待ち受けていた!
次回、「プスゴンあらわるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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