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【ダイの大冒険】ハドラー親衛騎団それぞれ 後編

先週はハドラー親衛騎団のフェンブレンとブロック、そしてお掃除屋さんのマキシマムを紹介しました。

なので今週は残りの3人を紹介します。

 

下記は前編にも記載されている文章です。

ハドラー親衛騎団。

それは超魔生物となったハドラーに、大魔王バーンが与えた直属の部下。正確にはオリハルコンでできたチェスの駒をバーンがハドラーに与え、ハドラーが禁呪法によって命を吹き込んだ最強の軍団です!

戦士たちはキングを除いた全部で5体!ハドラーをキングに据えて、完璧な布陣でダイたちに戦いを挑みます!

 

ハドラーが生み出しただけあって、それぞれがどこかハドラーらしい性格であり、元が無機物であったことなど忘れるほどに個性的です。

彼らのことを一人一人クローズアップしていきましょう!書いていたらすごい長くなっていっちゃったんで、前後編に分けます。

 

前編

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ナイト・シグマ

先陣を切るのはナイトのシグマです。

ナイトらしく、頭部は馬、かっこよすぎる。そして声も渋い。かっこいい。

槍使いであり、高い機動力と冷静な判断力を持ち合わせています。相手の能力を適切に見極め、決して油断することのない慎重さを持っています。直情傾向にあるヒムや、単独行動をしてしまうフェンブレン、ハドラーへの情が熱すぎるアルビナスに寡黙なブロックという曲者ぞろいの親衛騎団の中で、彼はかなりバランスのいい戦士と言えるでしょう。

彼は槍での攻撃以外にもイオ系呪文を得意としており、さらには彼特有のアイテムとしてあらゆる呪文を跳ね返すシャハルの鏡を持っています。

このアイテムがあるがゆえに、オリハルコンの体ですら消滅させるメドローアを打てるポップにも、彼は果敢に挑んでいくのです。彼らはいい好敵手になりましたね。

彼がハドラーから受け継いだのは「気高さ」。ナイトなだけあります、かっこいい。その気高さゆえに、彼は敵であるポップに最大限の敬意を表し戦い、敗れた後も自身の鏡をポップに託すという姿を見せてくれました。その鏡が、大魔王バーン打開のキーとなったことは言うまでもありません。彼の気高さが、世界を救う一端を担ったのです。

まじでシグマさまかっこいい。ポップがマァムに抱く思いに気づいたりしたことからも、生きてたら絶対ポップといい友達になれたと思います。

 

 

クイーン・アルビナス

クイーンの駒アルビナス。彼女はチェスの駒に優劣はないと言いますが、それでも彼女の実力は親衛騎団の中でもトップクラスです。

見た目からはあまり想像がつきませんが、ヒュンケルでも捕らえられないほどのスピードを有します。さらにギラ系呪文を得意とし、彼女の必殺技ニードルサウザンドは針状のギラを無数に降らせます。彼女の機動力と合わさることで不可避の無敵の技となるのです。

彼女はクイーンという立場から、親衛騎団をまとめる存在であるように見えます。ヒムを諫めるなどの冷静さも垣間見えます。しかし実際の彼女はハドラーのためならば単独行動も辞さないほど情で動くタイプです。余命いくばくもないハドラーの願いを叶えるためにマァムと戦いますが、あわよくばハドラーの命を助けたいとも考えていました。ダイたちを倒し、その手柄としてハドラーの命を助けてくれないかとバーンにお願いするつもりだったのです。果たしてそれをされたハドラーが喜ぶかどうか、というのは彼女自身わかっているはずですが、それでも彼女は止まりません。

そんな彼女の想いを聞き、マァムはハドラーを愛しているからだと結論づけます。それを彼女は否定します。チェスの駒に女も男もないのだからと。しかし彼女がハドラーから受け継いだのは「情愛」。真の力を解放したマァムにより倒されたアルビナスは、自身の「誰かを想う力」よりも、マァムのそれの方が強かったことを悟ります。つまり彼女もまた、ハドラーへのこの気持ちを「愛」だと薄々感じていたのでしょう。

愛に男も女もありません。二人の戦いの回のタイトルは「愛の超激突」。愛と愛のぶつかり合いだったのです。

 

 

ポーン・ヒム

最後を飾るのはもちろんヒムです。ポーンの名を冠する彼ですが、決して最弱と言うことではありません。得意なのは近接での格闘戦で派手なところもありませんが、それでもアバンの使徒たちを圧倒する力を持ちます。親衛騎団の切り込み隊長とも言うべきで、彼がハドラー親衛騎団の恐ろしさを最初にダイたちに植え付けました。

彼がハドラーから受け継いだものは「闘志」。ヒュンケルに対して並々ならぬ執着心を抱いており、バーンパレスでも一戦交えています。が、光の闘志により覚醒したヒュンケルの敵ではなく、即座に負けてしまうというあっけない幕切れでした。

が、ヒムという戦士はここからが本番です。死にたくないという気持ち、散っていった親衛騎団の想い、そして主君ハドラーの念を受け、彼はなんと蘇ります。もうオリハルコンでできた無機質な戦士ではありません。闘志を宿した、まぎれもない生物となったのです。そしてハドラーをほうふつとさせる長い銀髪を生やし、文字通り生まれ変わります。彼の中に、ハドラーと親衛騎団の想い全てが詰まっているのです。泣けちゃう。

そしてヒュンケルと再び戦います。彼の目的は、最大の好敵手ヒュンケルを倒すことなのですから。

その後熱い拳を交わす中でヒュンケルとの間に熱い友情が芽生えます。こぶしがあち~ぜ。こうしてダイ陣営となったヒム。間違えました、チウの獣王遊撃隊の一員になったんでした。ここからヒムのギャグ化が進みます。かわいい。

バーン戦ではラーハルトと共に、バーンの天地魔闘の構えを破るきっかけとなります。さらにみんなをバーンパレスから脱出させるため、自身の命を省みずグランドクルスを放ちます。ヒュンケル唯一の必殺技を使うあたり、二人の絆がうかがえます。さらに、親衛騎団とハドラーの命も背負っているというのに、それでもヒュンケルたちを助けるという選択をしたことから、ハドラーたちと同じくらいヒュンケルたちのことも好きになったことがわかります。泣いちゃう。

戦うためだけに生み出されたヒムは、最終的にはチウたち獣王遊撃隊とクロコダインと一緒に仲良く暮らすことを選んだようです。ヒュンケルとラーハルトと共に旅に出ることもできたはずですが、それをしなかったのが印象的です。ハドラーも他の皆も、生きていればそんな風に過ごせたのかもしれませんね……。

 

 

以上でハドラー親衛騎団(おまけつき)の紹介は終わります。

一人一人に対してもっと言いたいことはありますが、それはまた別の記事にしたいと思います。

 

あと書いていて気付いたんですが、それぞれがハドラーから受け継いでいる性格ってこれ、アバンの使徒たちがそれぞれ宿している心の力と性質は同じじゃないですか?残虐性とか入っちゃっていますが、役割としては同じようなもんじゃないですか?

あ、あち~~~!!あちすぎるんですが~~~!!おいハドラー親衛騎団最高か~~!?

 

ダイ大で語りたいことはまだまだ尽きませんね!

 

(文・やなぎアキ)

 

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