前回までのあらすじ
勇者を見つける手がかりとなる虹色の枝を手に入れたモガマルたち。
早速モガマルが使い、導かれるままにある場所にやってきた。
しかしなにか様子がおかしい?
前回
第二十三話 城門が凍っているぞ!
立派な国っぽい感じがするんだけど、なんだか変だな?
いくら雪国とはいえ寒すぎるし、この門もおかしいぞ……?
お?ベロニカもなんかおかしいことに気づいたか?
って、むやみやたらと触ろうとするんじゃない!どうするんだ、もし電流か何かが走っていたら!そういう危険なことはカミュとかに任せて……あ!触っちゃった!
こ、氷だって!?とりあえず危険なものではなかったようだからよかった……。あんまり危ない行動はするなよな!心配だぞ!
それにしても、城門がまるっと凍っているってことなのか?
そ、それってただ事じゃない、よな!?
な、なんだ……。そのものすごく気の抜けた返事は。なんでなのか気になるのは確かなんだが、もっとこう、緊迫感ってものはないのかこの子には。
あと!君らどうみてもベロニカの方がお姉さんには見えないのに、ベロニカをお姉さまって呼んでいるのはなんで!?それに関してはほんとずっっっっと説明しないよね!!
まぁマルティナが姫だってこともなんだかボヤっとしてるんだけどさ。
いやここの回答もそんなボヤっとしていなくていいんだよ!
たしかにものすごく寒いけど、それにしたって城門全部が凍っちゃうなんてことあり得なくないか?ずっと閉じっぱなしだったとか?いや、こんだけの大国でずっと門を開かないなんてことがあるんだろうか。
いやだとしても……
うわ!!びっくりしたーー。
そんな急に大声出すなよベロニカ~。
や、やっぱりそうだよな?どれだけ寒くても、こんな風に凍るなんてありえないよな?毎日毎日少しずつ水をかけるとか、そういう嫌がらせでもしない限り。それに、それも結局は城門の開け閉めがあれば意味ないだろうしなぁ。
そうか。たしかにここが国なら、中に人がいるってことだもんな。100%自給自足でもない限り、こんな風に城門が凍っていては生活ができないはずだ。
さすがベロニカ。う~ん、性格だけ見れば確かにベロニカがお姉さんでセーニャが妹なのは納得なんだよなぁ。でもいかんせん見た目がなぁ。
とりあえず、なんとかしてこの中に入らないとな。
お!オレさまの魔物センサーがビビッと来たぜ!
どうだどうだ!お手柄だろ!
正面の門は完全に凍っていたが、こっちの小さいドアは大丈夫だ!
よーし!ここに勇者がいるかもしれないぞ!
次回予告
凍った城門を前に戸惑うモガマルたち。
なんとか凍っていない扉を見つけ、入ってみると?
次回、「扉の先はとんでもない光景だったぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
関連記事