さすがにアニメが終わって約半年も経って、そろそろ週一でダイ大記事を上げるのはきつくなってきたかな~とたまに思うのですが、書こうと思うといくらでも書けるものですね。
まだクローズアップしていない話やキャラクターがわんさかいるので、もう少し続けていきたいと思います。
というわけで今回は、ハドラー親衛騎団の皆さんについて語っていこうと思います。
ちなみに直前までぼんやりと考えていたのは、「そっか、マダンテはドラクエ6が初出だからダイ大ではメドローアが最強の呪文なんだな」でした。こんな感じでいつもぼんやりと何を書くか考えています。
ハドラー親衛騎団。
それは超魔生物となったハドラーに、大魔王バーンが与えた直属の部下。正確にはオリハルコンでできたチェスの駒をバーンがハドラーに与え、ハドラーが禁呪法によって命を吹き込んだ最強の軍団です!
戦士たちはキングを除いた全部で5体!ハドラーをキングに据えて、完璧な布陣でダイたちに戦いを挑みます!
ハドラーが生み出しただけあって、それぞれがどこかハドラーらしい性格であり、元が無機物であったことなど忘れるほどに個性的です。
彼らのことを一人一人クローズアップしていきましょう!書いていたらすごい長くなっていっちゃったんで、前後編に分けます。
あとついでに、親衛騎団ではないのですが同じチェス仲間と言うことで、キング・マキシマムにも触れておきます。
ビショップ・フェンブレン
まずはビショップの駒、フェンブレンからです。
特徴的な三日月形の胴体を有した彼の全身は、スパスパの実のMr.1もびっくりのオリハルコンでできた刃物です。彼がパンチやキックをするだけで、並大抵の戦士は切り裂かれてしまいます。
全身刃物人間(?)の彼らしく、得意呪文はバギ。かまいたちもびっくりの真空の使い手です。
ハドラーの中に残る残虐性を受け継いでいるため、性格は親衛騎団の中ではめずらしく残虐で嗜虐的。獣王親衛隊の隊員を体を張って守るチウをとことんまでに痛めつけるその姿。親衛騎団の中でもどうしても好きになれません。
しかし、そこはさすがに武人ハドラーから生まれた存在。フレイザードのような小物感はなく、自らの両目を傷つけたバランへの復讐心を隠すため、あえて傷の修復をせずに再度挑むなど、戦闘へのスタンスはあっぱれあっぱれ。
親衛騎団の皆さんは、皆武人らしく騎士道精神を重んじますが、フェンブレンだけはちょっと性格の方向性が違います。それでも大事な仲間なので、普段はそのなりを潜めて歩調を合わせているというところは素晴らしいですね。このちょっとした設定が、親衛騎団はこれまでの敵とは違ってチームワークがある分、手ごわそうだぞ……と思わせてくれます。独断で単独行動をする際も、単独行動自体はよくないとわかっているのでしょう。黙って行くのではなく、自身のエンブレムを残していく姿は正直ぐっときます。
竜の騎士親子に敗れた際には、自分よりも強いものがこの世にいることを悔しながら死んでいきました。このあたりも、自身より強い者の存在に憤ってた頃のハドラーを思い起こさせます。だからこそハドラーは超魔生物になったのです。
そういう意味では、昔の方のハドラーに彼は似ているのかもしれません。
ルーク・ブロック
堅牢な要塞を思わせる見た目をしており、明らかなパワーファイターです。その力はクロコダインをも圧倒するほど。
言葉らしい言葉は発さず、なんだか鈍そうなトロそうな印象を受けますが、その評価が間違いであることは彼の戦いぶりを見れば一目瞭然です。
親衛騎団とアバンの使徒たちとの初戦闘、オリハルコンでできた彼らを倒すにはポップのメドローアを当てるしかない!そしてポップは見事隙をついてメドローアを親衛騎団に浴びせます。
避ける暇もなく完全に打つ手なしだった親衛騎団。しかし!そこを辛くも守ったのがブロック!他の4名がなすすべなく立ち尽くしていた中、彼だけはその素早い判断力で身を挺して彼らを地中に押し込め守り切ったのです!いくらその後ハドラーの魔力で完全に体を修復できるからと言って、そう簡単にできることではありません。このシーンで、くそ!と思うと同時に、ブロックの仲間思いで優しいところをひしひしと感じてしまいました。他にも、ハドラーの黒の核の爆発からまたしても仲間を守るなど、守りの力が強調されます。
ブロックがハドラーから受け継いだのは献身の心。仲間とハドラーのためならその身がどうなろうとかまわないという強い気持ちを持っている彼だからこそ、仲間がピンチのときにその能力を最大限に発揮するのです。
それが色濃く出たのは、死の大地でのバーンとハドラーとの戦い。ハドラーがバーンに処刑される寸前、彼の体は殻のように割れ、中からブロックの本体とも言うべき人物が!そして即座に自身とハドラーの位置を入れ替えると、仲間たちにハドラーのことを託してバーンの攻撃を真っ向から受けます。さすがの堅牢のブロックでもその攻撃に耐えることはできず、そのまま命を落としてしまいました。
「みんな、ハドラー様のことを頼む」
その一言は、ハドラーにも仲間たちにも強く強く響いたでしょう。彼らの絆はより深まったに違いありません。
このブロックの行動は、あの大魔王バーンにとっても予想外且つ屈辱的なものだったのでしょう。
キャスリングは反則だ!と言いながらブロックのわずかに残った頭部を粉々にしてしまいます。悟飯くんだったらキレてます。あの場で大魔王バーンに一泡吹かせたのは、ダイでもハドラーでもなく、寡黙で愚鈍そうなブロックだったわけです。
絶対ダイ大の中でも人気ですよね、ブロック。明らかにフェンブレンの時より文章量ありますしね。
えー、ちょっと中身シュッとしててイケメンじゃん、と思ったのはここだけの話です。
キング・マキシマム
ここで一旦親衛騎団ではなく、キングについて書きます。
親衛騎団にとってのキングはハドラーで間違いありませんが、彼らは元々バーンが遊んでいたチェスの駒。当然キングの駒もあるわけです。
他の駒はハドラーが禁呪法により命を吹き込みましたが、彼の場合は元々自立して動けるということで格の違いを見せつけてきます。彼はバーンパレスのお掃除屋さん守護神として城に侵入した敵を排除していました。はい。
登場はヒュンケルとヒムとの熱い戦闘の後。
最後のチェスの駒として堂々と登場し、どれほどの強さなのかと恐怖におののいたものです。彼はこれまでの使徒たちの戦闘データを全て把握しており、さらにはキングスキャンなる技で敵のすべてを見通したうえで戦略を立てるという完全な頭脳派。バーンが余らせたチェスの駒を自身の軍団とし、ひん死のヒュンケルとヒムに襲い掛かります。
が、正直ただの噛ませ犬です。お疲れ様でした。
キングともなれば前線には赴かず他の駒に攻めてもらうのは仕方ないのですが、だとしても性格が噛ませすぎました。
大体戦略家気取っているくせに、「弱っているものにとどめを刺す」とかいうしょうもない戦法を取っているのがせこい。そんなんだからミストバーンにバカにされるんですよ。さらに、これまでの戦闘データを全て頭に叩き込んでいるくせに、ひん死のヒュンケルにはどうあがいても勝てるわけがないということを知らないのはめちゃくちゃ恥ずかしいです。え、もしかして不死身のヒュンケルをご存知ない……?
ヒムたちのキングがこいつでなくてよかったと心底思います。
まぁアルビナスも言っていましたが、チェスの駒に力関係の上下はないわけですから、こいつが彼らのキングになるわけがないんですよね。
前編はここまで!
一人一人に対しての思い入れが色々ある(キングは例外)のでどうしても長くなってしまいますね。
次回はヒム、アルビナス、そしてシグマさまです!
(文・やなぎアキ)
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