前回までのあらすじ
勇者以外の仲間たちと合流し、虹色の枝入手を目指すモガマルたち。
ロウとマルティナの過去について話し、改めて勇者との再会を誓うのであった!
前回
第二十二話 枝の示す場所に行くぞ!
ロウだけじゃなくてマルティナも勇者と早く会いたいんだな。その思いは仲間たちも木っと同じだ!
よし、グズグズしちゃいられないぜ!
二人の過去話が長くてすっかり虹色の枝のこと忘れられているんじゃないかと思っていたけど、さすがモガマル、ちゃんと覚えていたな!
よーし!このままサクッと勇者も見つけて、ウルノーガってやつをぶっ倒して、みんなで祝賀会を開くぞ!
たしかこの星の冒険王が使うことで、枝が勇者の元に導いてくれるんだよな。つまりモガマルが使えば、勇者との再会は秒読みだ!
でもさ、やっぱり突拍子もないよな。この枝ってカミュ達の世界のものなんだろ?なんで異世界人であるモガマルが使えばその効果を発揮するんだ?というか、虹色の枝ってそもそも勇者を見つけるためのアイテムなのか?本来はもっと別の使い方をするんじゃ……。
あ、はい。グズグズ言っていないでさっさと使えってことね。
よーし、枝が指し示す方向に行くぜ!!
う~ん?とりあえず導かれるままに来てみたけど……。なんだここ?
冒険王の相棒であるオレ様としたことが、ここがどこだかわからねぇなぁ。世界はまだまだ奥が深いってところか。
それにしても……
寒い!おいおい何だこの寒さは!下手したらこのプルプルボディが凍っちまうくらいの寒さだぜ。モガマルも思わずモガブルしてるよ。モガマルのモガブルが出るなんて相当な寒さだぜ。モガマルはぶ厚い毛皮で覆われているから、ちょっとやそっとの寒さなんてどうってことないのにな。
う~ん。少なくとも勇者本人はこんなところにいなさそうだが。
なんだよ、枝が導いてくれるって言っていたから期待したのに、すぐに会えるわけじゃないってことなのか?それともやっぱり冒険王が使うっていうのが間違っているんじゃ。何の根拠もないことだもんな。
そりゃそんな半そでなら寒いだろうよ。袖のある服を切ろ、袖のある服を。
でも正直その帽子はあったかそう。
って、これ扉だったのか!ただの壁化と思ったぞ。でも中に入ったからって暖かい感じもしないけどなぁ。
お?どうしたんだベロニカ。久々の出番で張り切ってるのか?
なんでもいいから、とりあえず中に入ってから聞かせてくれよ。って、んん?
何か変だな?
次回予告
虹色の枝に導かれるままとある場所についたモガマルたち。
しかしそこはあまりにも静かで、異様な雰囲気に包まれていた。
次回、「城門が凍っているぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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