ドラクエの顔といえばスライムだが、キャラクターとしてここ最近定着してきたのはホイミスライムの方だと個人的には思う。
スライムよりも賢そうで、触手があるからか動きにも自由が利くホイミスライムの方が使い勝手がいいのだろうか。癒しの力を持つ優しいモンスターという位置づけもいいのかもしれない。
そのため人間の味方としての活躍が目立つ。
もちろんスライムの活躍は現在も衰えていないが、今回はホイミスライムに注目してみよう。
ホイミン
言わずと知れたホイミスライム界の重鎮。ドラクエ4、つまりファミコン時代から存在している、ホイミスライム界の大御所。さらに仲間モンスターの元祖でもある。
ドラクエ8ではスカウトモンスターとして登場し、その際の通り名は「みんなのアイドル」。確かに皆がご存知のアイドルではある。しかしアイドルなんていうのもおこがましい気がしてくる。そんな畏怖を抱かせてくる通り名でもある。
様々な作品に登場する彼だが、基本はライアンの相棒として語られる。人間になるために人間について行き善行を成したいとしたホイミンは、ライアンについていくことになる。そんな心優しいモンスターは、念願かなって人間になることが出来たのだ。と言っても、他作品でライアンの相棒として登場するときはホイミスライムの姿のままである。人間になる前のライアンと二人で旅していた頃をいつもクローズアップしているのかもしれない。彼は人間のことが大好きだが、ことさらライアンになつく姿が良く描かれる。「ライアンさんライアンさん」と様々なものに興味津々の彼の姿に癒されること間違いなしだ。
Switch版のヒーローズ2にライアンが抜擢されたのは絶対ホイミンのおかげ。ホイミンに足を向けて眠らないように。
ホミロン
ヒーローズのマスコットキャラクターとして2作品共に登場している。本当に最初の最初はチュートリアルとして色々説明してくれるが、それが終わるとただただマスコットキャラクターである。場合によっては大事な役割を担ったりもするが、基本は一緒に戦ったりはしないし(たまに回復しに来たりする程度)、ストーリー上そんなにぐいぐい関わってくるわけではない。でも彼がいると場が和む。
近くをふよふよ漂って、たまにモンスターに襲われて、「も~ホミロンってば仕方ないなぁ」なんて思ったりして。な~んかいい。こういうやつがいるとな~んかいい。
主人公たちはそんな彼を、対等の友達して扱う。ゲームとしてはマスコットキャラクターで良いと思うのだが、ゲームの中の世界では彼は主人公たちと同じなのだ。浮いているため、同じ目線で話せるからかもしれない。
これがスライムだったら、目線が下がったり、そうじゃなければ肩に乗せたりして、どうしてもペット感が出てしまう。ストーリーに登場させて、言葉を話させるのであればやっぱりホイミスライムが適正なのだ。
あと声もかわいい。
ホミロット
ドラクエアイランドの案内役。
シーズン1では勇者に憧れているため、ドラクエ3の勇者のような恰好をする。名前もロトを意識して、ホミロット。
ドラクエアイランドにきた冒険者を案内してくれる可愛いマスコットキャラクターだ。
現在シーズン2ではホミロット4世が案内役を務めている。
なんでも、シーズン2はシーズン1から数百年あとの舞台だそうで、だから4世なんだとか。
ドラクエアイランド、結局行けてないから知らなかったな~~!!
でもきっとホミロットも可愛い。こうやって、現実世界とのコラボレーションの際もホイミスライムは役に立っていくことだろう。
番外編 カジノのビンゴで働くホイミスライム
ドラクエ8から登場したカジノのゲーム、ビンゴ。このビンゴのディーラーを務めるのがホイミスライムだ。その長い触手で玉を取り、番号を伝えてくれる。
スライムにはできない仕事だ。彼らには玉をつかむ手段がない。
ホイミスライムの愛らしい見た目からして、ビンゴには華やかさがあり、大してもうけは出ないにしても一回はやりたくなる。
人間界で働き口を探す際にもホイミスライムは便利な存在だ。
モンスターに生まれ変わるなら、ホイミスライムがいい。
(文・やなぎアキ)
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