前回までのあらすじ
勇者の手がかりを手に入れるため、砂漠の殺し屋デスコピオンの討伐を依頼されたシルビア。
勇者の仲間であるシルビアを助けるため、モガマルたちも助太刀をする!
前回
第十二話 次の目的地が決まったぞ!
デスコピオンだかなんだかしらないが、モガマルにかかればイチコロじゃ~~い!
ほ~ら。
いやぁありがとうありがとう。いつもこんな感じでモガマルは楽々ちょちょいのチョイで戦っているんだぜ!そちらの勇者とモガマル、どっちが強いか決めてみるのもいいかもしれないなぁ。
そのためには早く勇者を見つけないとな!
えーと、王子が情報を握ってるんだっけ?
オッケーオッケー。
その王子ってやつにもちょっと会ってみたかったけどなぁ。でもいきなり仲間がぞろぞろ城に入っていこうとしても多分止められちゃうよな。おとなしく待つとするか。
三連ジャンピング土下座を見せてもらいたい気持ちはあるけど。
は~い。
さぁてオレたちはここでゆっくり休ませてもらおうか。誰かトランプとか持ってない?暇だから遊びたいんだけど。オレはスライムだが、トランプ遊びだってできるぜ!カードを持てないだけで。
お疲れお疲れ!王子どうだった?なんか反応あった?情報もいいけど他に報酬はなし?
え?なし?
国を悩ませているモンスターを倒したってことは、いわば国を救ったみたいなもんだと思うんだけど、情報だけ?情報に勝るものはないかもしれないけど、+αあってもよくない?
まぁシルビアは優しいから、情報以外の報酬は断ったのかもしれないな……。もったいない。
砂漠の次は港町か!砂漠は暑くてだるかったからな、港町なら幾分か過ごしやすそうだ!
今度こそそこに勇者がいるといいよなぁ……。早く会ってみたいよ、勇者に。
おいおいおいカミュくん。君はいつも急いているねぇ。ちょっとは落ち着きたまえよ。あと仕切るな。そういうことを言うのは大体モガマルの役割なんだからよぉ!
この旅が始まってから、なんだかモガマルの影が薄いような。
お?なんだ?温泉か?温泉入っていくか?一回あの温泉の町に戻って温泉に?それなら賛成だぞ。
カミュはほんと急ぎすぎなんだよなぁ。
お、お、改まってなんだ。これは真面目な話だな。
それなら心して聞こう。
いいか、カミュ。間違っても急かすんじゃないぞ。
次回予告
シルビアが改まって語り出したのは自身の夢についてだった。
世界中の人々を笑顔にしたい彼女、しかし世界には魔物がはびこっているのだ……。
次回、「シルビアの夢だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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