前回までのあらすじ
カミュ、ベロニカ、セーニャと共に勇者がいるという噂をもとに砂漠へやってきたモガマルたち。
そこには旅芸人シルビアがいた。
彼女も勇者の仲間であり、モガマルたちと同じように勇者の情報を求めてやってきたようだが?
前回
第十一話 砂漠の殺し屋だぞ!
勇者の情報は砂漠の国の王子が握っているんだな!
じゃあそいつをもらってパパっと探しに行こうぜ!
ええ~なんだぁ?王族はすぐに旅人に頼まれごとをするなぁ。
旅人なんて得体のしれないものに助けを乞うとか正直どうかしてるぞ!ちゃんと自国の兵を育てろよ!
で、何を頼まれたんだ?
くそ~、こっちの足元見やがって~。勇者の情報がないとオレたちがどうしようもないことを知っていやがるな。ろくでもない王子に違いない。
倒してほしいとか、あれだろ、その砂漠の殺し屋ってやつが国にとって害になっているんだろ?自分たちで倒せよな~!
たしかに。さらっと流しちまったけど、砂漠の殺し屋ってなんだ?人?さすがに人を退治することはできないぞ?それはもう国が秘密裏にやってくれ。
サソリか。さすが砂漠、サソリの化け物なんていうのがいるんだな。
察するにそいつが国に迷惑をかけているんだな。で、そいつを退治しろと。
そうなの!?オレたちに倒させて楽しようって魂胆か?これだから王族はいやなんだよ!ずるばっかりしてよ!そんな頼みなんて無視して、その王子に倒させろよ!それが王子のためになるだろうが!旅人が倒したなんてなったら民衆も納得しないぞ!
甘えてやがるな~~~~!!!
自分じゃ無理だからってよぉ!というかそんなやばそうなサソリの化け物の退治を旅芸人に頼むってどうかしてるぞ!たしかにシルビアは腕が立ちそうだけど、もっと適任がいるだろ!どうなってるんだよその王子!
ええ……。一国の王子がジャンピング土下座を三回……。ちょっと見てみたいが。
そ、そこまでされちゃうともう何も言えないじゃねぇか。そりゃシルビアも請け負うしかないよなぁ。
ちょいちょいちょい!それモガマルのセリフ~~!!
本当に仕切ってくるなぁお前は。まぁいいけどな。砂漠の殺し屋なんてちょちょいのちょいだよ。
OK!さっさと行こうぜ!
一体どんなサソリなんだろうなぁ!
でかいな。
まぁ次の瞬間にはもう倒されているんだけどな!
次回予告
勇者の情報を得るために砂漠の殺し屋、デスコピオンを倒しに来たモガマルたち。
それにしても、勇者は一体どこにいるのか?
次回、「次の目的地が決まったぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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