だって勇者の子孫だよ?勇者の子孫。かっこいいでしょそんなん。
しかし、悲しいかなサマルトリアの王子はなんだかネタにされがちである。
「いやー探しましたよ」のあまりにものんきな感じ
まず最初の印象が良くなかった。
もう散々言われていることだと思うので割愛するが、「探したのはこっちだよ!あっちに行ったりこっちに行ったりよぉ!」と多くのプレイヤーが思ったであろう。
この最初の一言でサマルトリアの王子という存在が決定づけられたのだ。「あ、こいつ、のんきものだ」と。
魔法戦士とか言ってるけど結局中途半端
魔法も使えるし剣も使える。そんな前評判がサマルトリアの王子にはある。
主人公ポジションのローレシアの王子は魔法は完全に使えず、攻撃のみのキャラクターだ。そこにきて、どっちもいけるぜ!というキャラクターには嫌が応にも期待が高まる。
しかし蓋を開けてみれば……。
攻撃力は微妙な上に装備できる武器も微妙。魔法もムーンブルクの王女の前ではかすむ、といった事態。魔法戦士の悲しき宿命である。
ひ弱
結局これ。
なんだかんだと結局これ。ムーンブルクの王女もひ弱だけど、サマルトリアの王子のそれが目立ってしまう。
多分装備品のせい。というか水の羽衣のせい。ドン・モハメが水の羽衣を二着作っていればこんなことにはならなかった。
でもそのあたりに目をつぶれば、けっこうかっこいいキャラだと思う!
勇者の子孫
勇者の子孫だよ!?勇者の子孫!!
かっこいいでしょ!
下手したら勇者よりかっこいい!100年の時を経て、再び戦う!という設定だし、これはもうカッコいい以外の何物でもない!
勇者の血筋だからこそ、魔物と渡り合うことができるのだ!
そして魔法も使えるし剣も使えるというのは、まさしくドラクエ1の勇者と同じ特性!剣も魔法も使える万能戦士と言っても過言ではない!さすが勇者!剣も魔法も中途半端だけど。
でも実力はどうあれ、勇者の子孫であるという属性はかっこいいぞ!
ただ、勇者の子孫という意味では他の二人と全く同じではあるが。
王子
勇者の子孫というだけならまだしも、王子なのである!これもまたかっこいい。
王子なのに、いや王子だからこそ、剣の鍛錬に励み、魔法の勉強をしたのだろう。なんて熱心で勤勉なんだ。剣も魔法も中途半端だけど。
王子自らが戦場に赴くなんてかっこいいじゃないか。その命を賭して、国民だけではなく世界そのものを救おうとする!そんな王子がいる国、めちゃくちゃいいなぁ。
お近づきになれるのなら絶対なっておいた方がいい。将来有望株すぎる。
ただ、王子という点はローレシアの王子も一緒ではあるが。
お兄ちゃん
上にあげた二つはローレシアの王子もそうじゃん、と言われればそれまでだが、ここで唯一サマルトリアの王子だけの特徴がある。
お兄ちゃんなのだ!!
妹を持つお兄ちゃんなのだ!!
二人兄弟とはいえ、一番上の子なのだ!!
お兄ちゃんなのであるという点のみにフォーカスすれば、一人っ子であるローレシアの王子よりもなんだかしっかりしていそうな気がしないか?妹のめんどうを見たりなどしていそうだし、そういう面倒見の良さとか世話焼きなところとかはローレシアの王子よりも上をいっている気がしないか?
面倒見が良くてしっかりしているなんて自立している感じがしてかっこいいじゃないか!
な!な!
まぁそうは言っても、「いやー探しましたよ」なんだけどさ!!
サマルトリアの王子をなんどかかっこよくしたいと思い頑張ってみたが、ちょっと難しかった。
が、SFC版でリメイクされたときの彼の姿はなかなかカッコいいと思う。だから大丈夫、カッコイイで大丈夫。
中途半端だろうとローレシアの王子がいようとのんきものだろうと、勇者の子孫で王子でお兄ちゃんであることには間違いないのだし!!
(文・鎖骨戦士ヤマネ)
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