前回までのあらすじ
大魔王を倒すため魔界入りしたモガマルたちは、魔王の右腕、左腕を名乗るモンスターを倒すことに成功した!
残るはどうやら大魔王のみ!
前回
第五十四話 大魔王の元へ向かうぞ!
どうやら右足とか左足のやつはいないみたいだな……。
ということは大魔王を倒せば世界に平和を取り戻せるぞ!
やったろうやないかモガマル!
むぅ……じじいはこの戦いが始まってからずっとそんなようなことを言っているな。モガマルの強さは十分承知のはずなのに。
でもそうだよな。じじいからしたら孫のことはすごい大事だから心配だよな。
違ったわ。モガマルじゃなくてデボラさまの心配してたわ。いや別にいいんだけどさ。それはそれでモガマルのこと信頼しているってことなんだろうしさ。
それに今のじじいはデボラさまに首ったけだもんな。
たしかにいくらモガマルが強くても、大魔王との戦いは熾烈を極めるかもしれない……。巻き添えを食うだけでもひとたまりもないはずだ。それはいつもモガマルの戦いを間近で見てきたオレがひしひしと感じているぜ。
どうですか、デボラさま。ここで待っていますか?
さすがデボラさまぁ!デボラさまならそう言ってくれると思っていたぜェ!
そうだじじい!デボラさまのことを心配しようなんざ100年早いんだよぉ!
デボラさまは行くと決めたら行く女だぜ!
そうですとも!我々デボラさまがいなければ何もできませんて!デボラさまがいるからこそいつも闘志を燃やし戦い抜いてやろうという気になるものです!
だから最後まで命令を出し続けてください!デボラさまのことはオレが守ります!
じじいもわかってんじゃねーかよぉ!
さすが愛のなせるワザだな!
任せとけよ!言われなくたってデボラさまのことは守るさ!彼女には傷一つつけるもんか!その隙にモガマルがさくっと大魔王なんて倒してくれるぜ!
ブルリア星の平和は、このモガマルとスラッピがいる限り絶対に守り切ってみせる!
幾度となく世界を救って来たモガマルにはそんなこと造作もないぜ!
よーし、気持ちも一つになったことだし、この勢いで一気にミルドラースの元へ行こうぜ!
っていうか、大魔王ってミルドラースって言うんだな。何回か聞いているはずなんだけどな~んか覚えられないんだよなぁ~。急に出てきた大魔王だから覚えられないんだろうな。
よし!いざ大魔王の居城へ!
た、たしかにさすが大魔王の城だ……。あのデボラさままで震えている。勝気な彼女がここまでになるとは、恐るべし大魔王。
いや、でもオレが守ると決めたんだ!
大丈夫だデボラさま!全部モガマルに任せておけばすぐ終わるから!ブルブルブル。
次回予告
とうとう大魔王ミルドラースの元へやってきたモガマルたち。
あとはこいつを倒すだけだ!
次回、「ミルドラース登場だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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