前回までのあらすじ
大魔王ミルドラースを倒すために魔界入りしたモガマルたち。
大魔王の右腕を名乗るモンスターを倒し、次なる敵は大魔王の左腕だ!
前回
第五十三話 魔王の左腕も倒すぞ!
魔王の右腕を名乗るやつも倒したし、次は左腕とやらも倒してやるぜ!
そして右足左足も倒すぜ!
うるさい!
お前が右腕よりも強かろうが関係ない!右腕とか大したことなかったし、どうせ左腕のお前も大したことないんだろう!
そうだそうだ!ここまでの道のり、負けるどころか苦戦したことだってほとんどない!このモガマルのことを舐めるなよ!幾度となく世界を救って来た勇者でもあるんだぞ!魔王本人ならともかく、左腕ごときがでかい口をきくんじゃない!
で、デボラさま……!!初めてデボラさまが認めてくださったような気がする……!
そうです!我々は強いんです!
なぜならデボラさまの忠実なるしもべだから!デボラさまのしもべは、フィジカルメンタル共に強くないと務まらないのですから!
わっはっはっはっは!
見てやろうだぁ~~?そんな余裕をこいていられるのも今の内だぜ!
お前見た目は確かに強そうだけどな、正直右腕の方がスタイリッシュでかっこよかったぞ!
この奥か!本当だな!?もう右足とか左足とかはいないんだな?でもこいつら平気で後出しとかしてくるからな~。
まぁいい、お前のことを叩きのめしてもう一度聞けば済む話だ!
それはこっちのセリフだ!左腕の実力とやらを見せてもらうぜ!お前の実力さえわかれば、魔王のやつの実力もなんとなく読めるというもの!
いやすっごい腕の筋肉だな。左腕どころか右腕の筋肉もすごい。魔王の両腕を名乗ってもいいんじゃなかろうか。
とどうでもいいことを考えている場合ではない!お前をさっさとぶちのめす!
なんだなんだ、右腕と大して変わらない強さだったな!その程度でよく威張れたものだ!
さぁ、この先に本当に魔王がいるんだな!?もう右足とか左足とか出てこないな?
どうなんだ、教えろい!
おおーーーい待て待て死ぬな死ぬな!何も言わずに死ぬな!
せめて右足と左足がいるのかいないのかだけでも教えてから死んでくれよ!右腕は死の間際もう少し粘ったぞ?お前は根性が足りないのではないか?
なぁ、もう魔王のところ行ってもいいんだな?
うう~む、とりあえずここは喜んでおくか……。
ぐちぐち言っていても仕方ないもんな。
やったー!左腕もやっつけて、これで晴れて両腕ハンターだぜー!これで魔王の両腕はなくなった!少なくとも魔王のパンチを喰らうことは亡くなったぜ!…………そういうことなのか?
で、右足とか左足とかはいないんだよな?
あいつ何も言わないで死んでいったもんな?
大丈夫だよな?
次回予告
右腕と左腕を倒し、残すは大魔王のみ!
モガマルたちは気持ちを一つにし、大魔王との戦いに赴く!
次回、「大魔王の元へ向かうぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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