ドラクエウォークが先日3周年を迎えた。
去年の2周年の際には仲間モンスターが実装されたが、今年はなんとカジノ。
かなり大きく出たな。さらに、運営は何を血迷ったのか、カジノで遊べるものにスロットと、なんと麻雀を選んだのだ。
ポーカーではだめだったのか……?
ドラクエウォーカーは多分だけど麻雀出来ない人の方が多いのでは?
誰に需要があるの?
など色々な思いが脳内を駆け巡り、「言うて麻雀とか言ってもドラクエオリジナルのもっと簡素化されたものなんだろうな」と勝手に結論づけた。
そして蓋を開けてみたところ…………
いやいやいやいや、ガチ麻雀じゃねーーーーか!!!
何を考えているんだ運営!ドラクエにはたしかにポーカーがあるが、あれはかなり簡素化されたものだ。駆け引きも何もあったものではない運ゲーだ。
でもこの麻雀は違うだろう!本物の麻雀だろう!マジスロがガチパチスロじゃねぇかと言われていたのは記憶に新しいが、これに至っては牌がドラクエデザインなだけで完全に麻雀である。演出でごまかそうったってそうはいかない。
わからんよ麻雀なんてぇ!!
私は人生において数度、麻雀を覚えてみようかなと思った時がある。
大学に入った時
仲のいい友人に誘われたとき
雀魂というオンライン麻雀ゲームがやたら流行っていた時(多分今もプレイ人口は多いと思う)
しかしいずれも「役とかよくわからん!覚えることが多すぎてわからん!」となってすぐさま挫折した。
特にオンラインでない場合はその場に4人(別に4人じゃなくても麻雀はできるが)麻雀ができるものが集まらなければいけないというのがハードルが高かった。ネットでルールを読んでも実戦出来なければ意味がない。というか仮に4人集まったとしても、自分一人ではいつ上がれるのか、それは本当に合っているのかの判断がつかない。
というわけで、私は麻雀を覚えず人生を終えるのだろうと思っていた。
そこに来て、ドラクエウォーク謎の麻雀実装である。
強いられている。麻雀を覚えることを、強いられている。そう感じた。別に誰も強いていないけど。
とうとう、麻雀を覚えねばならぬ時が来たか……と観念したわけだ。
しかし私は麻雀がわからぬ。ポーカーのように役を作って上がるゲームなことはわかるが、それだけである。なのでルール説明をしっかり最初から読まねばならない。これが初学者にとって一番きついところだ。大体ここで人は挫折する。
しかしドラクエウォークの麻雀説明はわかりやすかった。
キャラクターが説明するなどというような余計な装飾はなしに、必須のところだけ説明してくれているのがいい。キャラクターに説明させると、わかりやすい反面限定的な状況での立ち振る舞いしかわからないため結局ゲームの全体像がわからないからだ。
さらに、一番よくわからない役についても「とりあえず初心者はこれを狙うといい」や「初心者にはおすすめしない」としっかり書き、本当に限定的な役しか書いていなかったのがありがたかった。「これだけの量覚えないといけないのか」と身構えることなく、「とりあえずこれだけ覚えておくか」となったからだ。
ちなみに私が一旦覚えたのは、数字が順番に並ぶ三つの牌の組み合わせを四つと、同じ牌が二つ並ぶ組み合わせ一つを作ればいいということだけだった。
ちなみにこの説明も間違っている。だがそんなことは気にしない。間違ってはいるが、あってもいるからだ。
そして満を持しての初陣。
まったくわからぬ。
牌をただ捨てているだけである。
恐らくここで通常なら、やっぱりわからないやとなっていただろう。しかもCPUとの戦いならまだしも、相手は人間である。これが友人との戦いなら申し訳なくなっていただろう。挫折である。
ではオンライン麻雀ゲームならばどうかというと、麻雀特化ゲームであれば麻雀がそもそもできる人の方が多いだろうから、それはそれでやっぱり申し訳ないのである。
が、今プレイしているのはあくまでもドラクエウォークなのだ!
普段は歩きながらドラクエを楽しんでいる皆さんなのだ!
私は考えた!
多分、今卓を囲った全員、私と同じレベルだろうな
と!!
それならば臆する必要もない!みんなわけもわからぬまま牌を捨てているだけだ!
この無理やりな思い込みが、私に「麻雀もうちょっと頑張ってみてもいいんじゃない?」と立ち直らさせてくれた。「みんなもわからないなりに麻雀をやっているんだ」という仲間意識を勝手に持ったのだ。
そういうわけで、フリーマッチで何回か遊んでみた。ありがたいことにリアルでやるのとは違って、上がれるタイミングでボタンを出したり勝手に上がったり、鳴けるタイミングでボタンを出してくれるため、それにある程度従えばいいのがありがたかった。
捨て牌にも気をつけなきゃいけないんだなー、や、リーチされたら注意しなきゃなー、や、この牌って8なんだ……と少しずつ覚えていけるのが楽しかった。
そして初めての勝利!!なんかわからないけど役がたくさん!
そうか、こうやって麻雀ってやるんだな!と実感がわいた!
こうして、私は大して歩きもしないのにたびたびドラクエウォークを起動しては麻雀をしている。
麻雀の実装は賛否両論らしい。堀井雄二氏もTwitterでそのように述べていた。まぁわからなくもない。そもそも歩くことを目的としたゲームなのに、腰を据えて麻雀をやらせる意図がよくわからない。麻雀というちゃんとやろうとすると難しいゲームは万人には受けない。
が、それでも私は麻雀実装を喜ばしく思う。とても楽しい。少しずつルールを覚えていけばいいのだと楽しんでいる。
願わくば、皆が飽きずずっとマッチできますようにと思っている。あと牌のグッズ化を待っている。
ちなみに、ガチ初心者の私に友人がアドバイスをしてくれたので皆さんにも共有。麻雀まったくわかりません、初めてですと言う人は以下を意識してみるといいかもしれない。私はこれでちょっとわかるようになってきた。もちろんこれがすべてではないが、ガチ初心者にはこれくらいのアドバイスがちょうどいい、とガチ初心者の私は思っている。
- 最初は数牌の1か9は積極的に捨てていい。
- 字牌も捨てていい
- やたらめったら鳴かない
- 捨て牌はしっかり確認し、相手が何を狙っているかを見極めてみる(難しければリーチしてきた相手に対してだけ注目してみるのがいいかも)
もちろん手牌によって臨機応変に変えなければいけない。1と2については、揃っているならこれの限りではないだろう。
3は、鳴くとリーチができなくなったり、点数が低くなるかららしい。リーチができないと初心者のうちは役がなくて上がれない状況になるぞ!ポンやチーなどのボタンが出てきても、本当にそれは自分が狙っていた牌なのか、ここで鳴かなければいけないのかを考えよう。
4は慣れてきたらでいいかもしれない。
これを意識しながら役が作れるようにしてみると、テンパイ(上がる準備が整っている状態)まではすんなりいったりするぞ。
慣れてきたらこのアドバイスに固執せず、自分なりの戦い方をすればいいと思う。あとなれてきた上でもっかいルール説明を読むのも大事。わかる状態で読むことでちゃんとしたルールが頭に入ってくる。
ちなみにこちらは鳴かずに辛抱強く待って、リーチで上がったときだ。鳴きすぎると自由度が下がってなかなか上がりづらいぞ、多分。リーチもできないしね。
初心者は鳴きまくって詰む、とよく聞くので参考にしてみてね。
と、ドラクエウォークに麻雀が実装されて初めて麻雀をちゃんと覚えた私でもここまではわかるようになった。
ぜひまだ麻雀を一回やってみただけの人にも楽しんでほしいと思う。ルールがわからずまだやっていない、という人も、この記事で興味を持ってやってくれていれば幸いだ。
その前に私はもっと歩いた方がいいと思う。ハイ。
(文・やなぎアキ)
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