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【ダイの大冒険】ダイ大第九十四話感想!バーンがかっこよくて好きだからこそダイたちに勝って欲しい。

朝晩はすっかり涼しくなりましたね。

寒いのは苦手なので、これくらいの気候ができるだけ長く続くといいなと思います。

寒くなる前にはダイ大とお別れか……。

 

各話感想

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

ポップの知略が炸裂する、「絆にかけて」行きましょう!

 

バーンの猛撃

バーンの天地魔闘の構えを受け、アバン先生が脱落してしまいました。ヒムもラーハルトも重傷を負います。

そして再び構えるバーン。

しかしポップにはわかっていました。

バーンが天地魔闘の構えを取っている限りは、絶対に自分からは攻撃してこないことを……。

そう!天地魔闘の構えはやはりカウンター技だったのです!バーンほどの強さがあれば普通に戦うだけでも相手を倒すことができます。つまり、あの構えはバーンにとって真の強敵に出会ったときに使う技!相手に先に攻撃させることで、三つの技を叩き込み相手を完膚なきまでに倒すという必勝の技!莫大なエネルギーを使うため、構えることでそのエネルギ-の消費を最大限抑えているのです!

ということは、バーンは彼らのことを真の強敵を思っているわけですね。

 

しかしそれがわかったところで、バーンがその構えを取っている限り隙は生じません。ダイのダメージも回復できず、困ってしまいます。そもそも他の二人も重傷を負っている状況ではどうにもなりません!

バーンは構えを解き、攻撃に転じようとします!そりゃそうだ!攻撃しなきゃ天地魔闘を喰らわないとあらば、彼らは一旦攻撃の手を休めます!それならばバーンは自分から攻撃すればいいのです!すでに彼らは手負い!攻撃したほうが早い!

ポップはヒムとラーハルトに、二人の命を自分にくれと申し出ます。しかし、それに答える間もなくバーンが攻撃を仕掛ける!そのすさまじい戦いは、地上の人々にすら伝わってくるほど!

バーンの圧倒的な力により4人は吹き飛ばされてしまいます!瞳に囚われた仲間たちは何もすることができない!そんな気持ちを感じるのはバーンのみ!変態だ!

 

だがまだ諦めてはいけない!さきほどのポップの発言の意味をラーハルトは問います。しかしポップはこの状況を見て、その作戦ももうできないと悟ります。その作戦とは、ダイの弾避けになること。3人でバーンの攻撃をいなすことで隙を作り、ダイに反撃の機会を与えることでした。しかしこのダメージ量では3人にその役はできそうもありません。

 

そんな四人に追い打ちをかけるようにバーンはカラミティウォールを放とうとします。四人と、チウの瞳がそれを喰らうことになりそうです!くそぉ、バーン、顔が良すぎる!!絶対絶命の大ピンチ!

でもなぁ!ポップはやっぱり諦めないんだ!立ち上がり、なんとかカラミティウォールを耐えるすべはないかと考えます!そして天地魔闘をまた使わせようとしています!天地魔闘を使ったあとの一瞬の隙こそが、反撃の瞬間である、と!これは、ダイが思いついていた作戦でもありました。三つの技を耐えて、そのあとの隙をついて攻撃……!さすが竜の騎士、ダイも天地魔闘の弱点に気づいていました!しかし自分一人ではできないと諦めていたのです。てかダイ、久々にしっかりしゃべりましたね!?ポップが主人公かと思うところでしたよ!いや、ある意味そうかもしれませんね。ダイ大って、ダイが主人公なんですけど、戦いによってはメインになるキャラクターが違いますし。ダイだけが特別目立っているとも思わないんですよね。

 

ポップは、それならばと三発全部自分が受ける、と決断します。

ヒムはそんな二人の考えに正気ではないと驚き、ラーハルトはただうつむくばかりです。恐らく、ダイのために命を張る覚悟があった自分でしたが、勝利への希望が薄らいでしまっていたのでしょう。しかしこの人間の少年は、まだダイの勝利を諦めず、そのために命を捨てることを決めたのです。今まさにラーハルトの忠誠心が試されているのかもしれません。

勝つためには、バーンに天地魔闘の構えを取らせねばなりません。しかしそれよりも前にまず、ゆっくりと近づくカラミティウォールをなんとかしなければ!チウの瞳に刻一刻と迫っています!

 

それを、それを止めたのは!!

 

命を懸けて見つけた隙

ああそうだ!!遊撃隊の新人!ヒムだよぉおおおおおおおおお!!!!!

ヒムはポップとダイの博打に乗ることにしたようです!

そしてラーハルトも立ち上がります!そうです、ダイのために戦うというこの想い、誰にも負けるわけがいかないのです!

しかしなんと、ラーハルトは目を負傷してしまい、完全に視界がゼロの状態に!そんなぁ!ラーハルト!ダイの、ダイの雄姿を焼きつけてくれよ!ラーハルト!くそぉ、バーンめ、戦士の視界を奪うとは卑劣なやつめ!

しかし、ヒムがラーハルトの目となり、そしてカラミティーウォールをこじ開ける!さすがのバーンの顔からも余裕の笑みが消えます!

そして爆炎の中、ラーハルトとヒムが飛び出した!その一撃を、バーンに!

 

はい、ここのアイキャッチ、当然ヒムとラーハルトです!超泣いちゃった!!

 

二人は己の肉体を武器に、バーンに突っ込んでいきます!

その気迫に押され、バーンは天地魔闘を繰り出します!当然返り討ちに合う二人!やはり、やはりバーンにはかなわないのか!カイザーフェニックスで二人を迎撃したバーン!しかし眼前に、メドローアが飛んできます!

 

ここに来て初めてバーンは焦りを見せます!!!!!!うぉおおおおおおお!!!

一瞬の硬直の後、フェニックスウイングにてメドローアを上空へ打ち返すバーン!

くそ!やはり天地魔闘のあとでもバーンは無敵なのか!

 

メドローアを打ち返したバーンはまた余裕を見せ、構えを解こうとします。しかしバーンの本能がそれを許さない!そう、目の前にいる少年二人の瞳に宿る闘志は、まったく衰えない!二人は戦うことを諦めてはいない!

一見四人の攻撃は失敗したかに見えました。が、違う!地に倒れるラーハルトとヒムのその覚悟は、決して無駄ではありませんでした!

 

バーンは構えたまま二人を迎えようとします。

そこにポップが挑発を仕掛けます。そのままだと、俺たちが天地魔闘の構えをぶち破る、と。しかしギガストラッシュを封じ、メドローアさえも弾き返したバーンは余裕です。

だが!さきほどのメドローアはバーンを倒すために放たれたものではない!!

天地魔闘の構えの直後、メドローアをはじくための迎撃態勢を整える際に一瞬の隙が生じました。その一瞬をダイに見せるために、反撃のための一瞬をダイに見せるためにポップはメドローアを放ったのです!自らが攻撃するためではありません。すべては、勇者の一撃のために!

隙が生じた証拠に、バーンはメドローアを上空にはじくことが精一杯でした。ミストバーンのときは、正確にポップと老師の方に向けて弾き返したというのに。

 

これはなんと、バーン自身も知らない事実でした。まさか天地魔闘を繰り出した後に一瞬だけ隙が生じるだなんて。それもそのはず、バーンがこれまでこの技を繰り出したときは、常に相手を完全に倒していた、死んでいたのですから。誰もこれを見破ることなんてできなかったのです。

…………繰り出したからには確実にこの世を去るとか言ってますけど、結構みんな生きているんですよねぇ。繰り出して動けなくなったところにとどめを刺していたってことですかね?もしかしたらバーンは、これほどまでの人数を相手にしたことがなかったのでしょうか。それとも、これまでの相手は皆一斉に攻撃を仕掛ける者ばかりで、ポップのように一歩引いて観察するものがいなかったのかもしれませんね。だからこそポップは地上一の切れ者と呼ぶにふさわしいのでしょう。

 

ここまでにアバン先生、そしてヒムとラーハルトも犠牲にしてしまいました。けれども、決して無意味な犠牲ではありません。アバン先生のおかげで、天地魔闘がカウンター技であることを見抜き、二人のおかげで天地魔闘のあとでは一瞬隙が生じることがわかりました。必要な犠牲だったのです。しかしそれは裏を返せば、ここまでわかるために三人も犠牲にしなければいけなかったということ。やはりバーンは、強い!

 

ポップはさらに追い打ちをかけるように、バーンの最強の奥義の大きな穴を指摘し、普通に攻めてきたほうがいいと挑発します。

こう挑発することで、バーンが絶対の自信を持っている天地魔闘の構えを使わざるを得ない空気にしました。ポップの言う通り普通に攻めてしまえば、それはすなわち天地魔闘が最強ではないと認めるようなものですから。二人にしてみれば普通に攻められる方が困ります。なのでポップはあえて挑発したのです。バーンの自らの強さへの信頼、圧倒的王者であることの誇り高さを逆手にとって!

これは、バーンが誰よりも強く、誰よりも誇り高いからこそできる戦法!バーンが強くかっこよくあればあるほど、彼がこの挑発に乗ることに説得力が出るのです。挑発に乗ることは愚かな行為にも思えますが、それは相手が中途半端な悪役だった場合!

たとえば老齢のバーンであればもしかしたらこの挑発には乗らなかったかもしれません。それは、挑発に惑わされない冷静さがあるから?違います。自身の強さに少しでも陰りがあるからです。しかし真バーンにそれはない!挑発に乗ったとて、それをねじ伏せるというそれだけのパワーがあると自負しているから!

 

魂の絆

無論バーンは、天地魔闘の構えを解きません。しかしこれを、ポップの策略にはまったと安易に言ってはいけないと思うのです。あえて乗ることで、完膚なきまでに叩きのめしてやろうと、それができるほどバーンの力は強大なのです!そして、そんなバーンの性格と強さがわかっているからポップは挑発した!

ダイが一人で戦っていては決してこの戦いは見れなかったでしょう。ダイが勝つためには、どうしてもポップの力が必要だったのです。そしてポップが自らの作戦を実行するには、バーンの圧倒的強さが必要だったのです!

 

さぁ、ヒムとラーハルトも瞳に閉じ込められてしまいます。残るはダイとポップのみ。

しかしポップもダイもダメージを負いすぎています。

ダイにギガストラッシュを使える力は残っておらず、メドローアも弾き返されてしまいます。一体どう天地魔闘をしのいで、誰の技で決めるのか、バーンは興味津々です。

何を言っている、最後の一撃は勇者が決める!

ポップは両手それぞれで魔法を用意し、自分一人で天地魔闘を喰らうことに決めます。しかし、ポップが用意したのは二手のみ。天地魔闘を使えば三撃目のカイザーフェニックスを生身で喰らうことになり、そのままフェニックスはダイの元まで飛んでいき直撃するだろうとバーンは余裕の笑みを見せます。あと何人かいれば話は違った、と。

だが今更やめられない!きっとポップには何か秘策があるはず!だってポップはいつだって危機を打開してきた!ダイは、ポップの作戦を信じている!

 

ポップはこれまでの旅路で出会った人々を思い出し、今自分たちは二人きりではない、たとえ遠く離れても、動くことが出来なくても、魂の絆でつながっている!と力強く言い放ちます。

しゅ、主人公じゃん…………。こういうのって主人公が言うんじゃないですか?でも、ただの魔法使いの少年だったポップが言うからこそ説得力があります。誰が欠けても、今この場はないのです。ポップが魂の演説をしているときに映し出された仲間たちは、閉じ込められたアバンの使徒3人とアバン先生とクロコダインでした。クロコダインの見せ場があまりない上に閉じ込められてしまいショックでしたが、そんなことは問題ではありません。ポップやダイにとって、クロコダインもアバンの使徒と同じように大事な仲間なのですね。クロコダインのことも好きなので救われました。

 

しかしバーンは自身の考えを曲げません。

 

魂などでは、余を殺せん!!

 

くそ~!これが中途半端なラスボスが言っていれば、だまれぇ!と思うんですけど、バーンは格が違うんですよね。バーンのこと、前は嫌いだったんですけど、ここまでの間に圧倒的な強さを見せつけてきているので、この言葉に説得力がつきます。バーンの強さにいっそひれ伏したいとも思います。ただ弱いものを蹂躙しているかのように見せて、すごい信念があるんですもん、この大魔王。もし私がこの場にいても戦うことなんてできません。地上で祈っているくらいがお似合いです。

でも、だからこそダイたちに勝って欲しい!力ですべてを掌握してきたバーンに、強さは力だけではないと叩きつけて欲しい!力だけが世界の強さではないと、私に教えて欲しい!バーンが憎いから勝って欲しいんじゃない。ダイたちの強さを証明してほしいから勝って欲しいんだ!

 

ポップがバーンに突っ込んでいきます!!

が!!案の定天地魔闘によりカイザーフェニックスを喰らってしまう!!

高笑いするバーン!!

 

だがなぁ、勝負はまだ決まっちゃいねぇ!!

 

なんとポップはシャハルの鏡を身に着けていた!!

跳ね返ったカイザーフェニックスはバーンに直撃する!

初めて叫び声を上げるバーン!!!!!!!!

 

自らが放った最強の呪文が、自らの身を焦がすとは!!

そして、ポップにとっての最大の好敵手シグマが残したシャハルの鏡が役に立つとは!シグマさま!見ていますか!ありがとうありがとう!!

 

 

ダイ大、終わらないで欲しい思いが強すぎてすでにロスになりそうです。一生やっていてほしい。

 

(文・やなぎアキ)

 

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