前回までのあらすじ
とうとう光の教団の教祖のもとにたどり着いたモガマルたち。
さらわれた人たちを返すように言うと、すでにこの世にはいないと言うではないか!
怒り心頭、モガマル!
前回
第四十七話 すべてイブールの手の平の上だったぞ!
さらった人全員この世にはいないだって!!
とんでもないワニめ!許せねぇ!どうしてそんなことしやがったんだ!
い、イケニエだぁ~~?一体なんのためのイケニエだって言うんだよ!
どうせくだらないことだろ!?破壊神でも蘇らせようって言うのか、ああ?破壊神なんてモガマルにかかれば楽勝だがな!
急に片言だな。
もっと強い者の力が必要だぁ?本当にお前は一体何をしようとしているんだ?
な、なんだって、オレたちの力が必要なのか!?たしかにこのブルリア星で最も力を持っているのはモガマルだが……。お前の目的はもしや、最初っからモガマルだったのか!?
や、やっぱりあの地図はお前がわざと落としたのか!じじいが言っていた通り、完全に誘導されていたんだ……!
それがどうしたって感じだがな!結果としてお前にたどり着けたんだからなぁ!お前の作戦、どうなってんだ、ヘイヘーイ!
そうか、わざと魔物と出会うような印をつけて、オレたちがそれを倒して力をつけるよう仕向けていたんだな。途中の魔物たちが倒されたのも、お前にとっては計算の内か!
ただな、ぶっちゃけ道中の魔物めちゃくちゃ弱かったぞ!モガマルが新たに力をつけたとかそういうのはないくらいに弱かったぞ!
魔界の扉……?そうか、そのためにたくさんの人をさらってイケニエとしてささげていたのか!光の教団というのは、魔界の扉を開くための集団だったんだ!
そしてオレたちのことも利用しようとしているんだな!
魔界って星なのか?でも碌なところではないことは確かだよな。なんとしてでも防がなきゃいけないぞモガマル!
なんだって。お前なんかにブルリア星を渡してなるものか!この星は誰のものでもない!みんなのものだ!ブルリア星に住んだこともないやつが、我が物顔で手にしていいものではない!!
い、今のオレ、めちゃくちゃ主人公ぽかったな。
うるせー!お前のおかげで強くなったみたいに言ってるけど、全然そんなことないからな!元々モガマルは最強だからな!お前なんか瞬殺だよぉ!
そういうことになるなぁ。めずらしくじじいが口を出したもんだから、疑ってはいなかったが……。このモガマルとデボラさまのことを罠にはめるとはいい度胸だぜ!
もちろんですともデボラさま!勝つに決まってらぁ!魔界の扉なんてふざけたもの、絶対に開けさせない!
めっちゃくちゃに倒してやるぜ!
数多の世界を救って来たモガマルの一撃をくらえーーー!!
次回予告
光の教団の教祖イブールを倒したモガマルたち。
これにて一件落着かと思いきや、まさかの展開が!
次回、「本当の黒幕がいるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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