前回までのあらすじ
教祖の右腕ラマダを倒し、残るは教祖を倒すのみ。
モガマルたちとガイアス、そしてデボラは今一度気合を入れ直し、アジトの奥へと進むのだった!
前回
第四十六話 教祖イブール登場だぞ!
よし、どんどん先に進むぞ。きっとこの先にさらわれた人たちもいるはずだ!
絶対助け出すぞ!
な、なんだって……。これまでも何度も邪悪な気配を感じてきたデボラが、そこまで言うだなんて……。じじいが言う通り、今回の敵は本当にやばいかもしれないな。
でもここで臆するオレたちじゃないぜ、な!モガマル!
ええーーーー!!めちゃくちゃビビってる~~~~!!
前回かっこいいところを見せたモガマルはどこに行っちまったんだ!大丈夫だモガマル!お前よりも強いやつなんていやしないんだから!
お?なんだか開けた場所に出たな。奥に誰かいるぞ!
うわーーーー!出たーーーーー!!!
ワニだーーーーー!!どこからどう見てもワニだーーーー!!
こ、こいつが教祖だって?ワニじゃないか!光の教団っていうのはワニがトップの組織なのか!?あのでかくて強そうなラマダは、こんなワニに仕えていたってことなのか?
イカじゃねぇ!ワニだろ!
ああそうだよ!お前の自慢の右腕、ラマダはあっという間にこのモガマルが倒しちまったぜ!どうだ!恐れ入ったか!恐れ入ったと言いやがれ!
え?筋書き通り?ラマダが倒されることもか?こ、こいつ、仲間のことを何だと思ってやがる!ふつふつと怒りがわいてきたぜ!
結局オレたちは、地図を拾った時からずっとお前の筋書き通りに動いていたってことか……。でもなぁ!モガマルがこんなに強いことは、計算外だっただろう!どうだイブール!観念しやがれ!
そうだそうだ!オレたちはそのために来た!
まぁどうせ返してくれないだろうから、お前を倒して全員助けだすぞ!
ほらな、やっぱり返してくれないだろ!!
…………ん?
いいのかーーーーー!?!?!
未だかつてないほどすんなりと要求が通ったな!?
そんなに簡単に返してくれるなら、どうしてさらったりなんかしたんだ!
ねー、オレもそう思った~。様式美としてとりあえず言っておいたけど戦うんだろうな~って。
いや、でもこいつがそんないい奴なわけがないぞ!モガマル、まったりとしている場合ではない!
きっともうさらわれた人たちは洗脳されていたりするんだ!
えええええええええええええええ!?!?!?!?!?!
お、おいおいおいおいおい!本当か!?本当にもうこの世にはいないのか!?
かつてないほど極悪非道だなお前!何が返すだよ!いないものは返せないだろうが!
と言うか本当にそうなのか!?
せっかくここまで来たのに!お前、さらった人たちを一体どうしたんだ!大体なんで人々をさらったり、オレたちを罠にはめたりしたんだ!この罠ワニめ!
次回予告
助けたかった人たちはすでにもういなかった!?
さらに、なぜモガマルたちは誘導されていたのかの謎が明かされる!
次回、「すべてイブールの手の平の上だったぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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