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【ダイの大冒険】ダイ大第八十三話感想!プロポーズじゃん……てなっちゃった。

暑さが限界突破しましたね。

基本家からあまり出ないので、エアコンさえつければ暑さを体感することはないのですが、冷房に体がまだ慣れていないのでどっちにしろ体が疲れています。

皆さんもお気をつけください。

 

各話感想

アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト

 

「バランの遺言」行ってみましょう!

 

鎧の魔槍の持ち主

ビースト君が回復呪文をかけ続けてくれたおかげで、ひん死だったヒュンケルは目を覚まします。

生物になったヒムも、回復呪文で回復できるようになったため完全復活です。やったぜ、また一緒に戦ってくれ!

しかし、ビースト君が言うには、ヒュンケルのケガはもう完全には治らないそうです。度重なる無茶が響き回復不能のケガを負ったヒュンケルは、日常生活は送れても戦うことはできなくなってしまいました。それを聞いても、ヒュンケルはショックを受けません。もう十分に使命は果たしたからです。戦士として、ダイたちを、そして新しくできた友を守るという使命を。

ヒュンケルは戦うことが出来なくとも、ダイの戦いを見届けたいと言います。それならばと、肩を貸したのはヒムでした。自分を守ってくれたヒュンケルを、今度はヒムが守るのです。まだ二人の約束は果たされていません。バーンを倒したら、また決闘しなければいけないのですから。だから、今度はヒムがヒュンケルの代わりに戦います。

ラーハルトもヒュンケルの友ですが、彼はあくまでもバランとダイのために戦っています。しかしヒムは正真正銘ヒュンケルのために戦うことになるんですね。友情に優劣をつけるものではありませんが、ヒムとヒュンケルがお互いに感じている友情は何よりも尊いものだと思います。お互いのために体を張れるなんて、かっこいいじゃあないですか。

そんな二人の姿を見て、嬉しそうに微笑むクロコダイン。かつて魔王軍として共に戦ったヒュンケルと自分、それがダイとの出会いを経て、かけがえのない友情を見つけ出したのです。そりゃあ嬉しいでしょう。

チウもまたヒムのことを気に入ったのか、彼を獣王遊撃隊に入れることにしたようです。誰もがたじたじになってしまうほどのその強引さで、無理やり獣王遊撃隊のメンバーになったヒム。ハドラーとチウでは格が違うかもしれませんが、チウから学べることもあるはずです。なんといっても、獣王クロコダインから認められたおおねずみですから。

 

さぁ、ところかわってホワイトガーデン。

ミストバーンの攻撃によりピンチに陥っていたポップとマァムを救ったのは、ラーハルトでした!

彼が身にまとっている鎧の魔槍に気づきヒュンケルの身を案じる彼らでしたが、言葉足らずながらもヒュンケルは無事であることを伝えます。

そしてダイの前に行き、ひざまずくラーハルト。そう、彼はあくまでもディーノのために戦いに来たのです。主君バラン亡き今、その息子に忠誠を誓うのが道理!あくまでも仲間ではなく、ディーノの部下になるため!いきなりの展開に動揺を隠せないダイ。仲間ならともかく部下ですからねぇ。今まで仲良くなってきた人とは対等な関係を築いてきたダイには難しいでしょう。

 

しかぁし、戸惑っている場合ではありません。ミストバーンは待ってはくれないのですから。

ハーケンディストールを喰らってもピンピンしているミストバーン、しかしご立腹です。竜騎衆であるラーハルトが裏切ったことで怒っているようです。裏切った、のか?となんとなく疑問に思っていると、ラーハルトがしっかりと裏切ってなんぞいないと言い切ってくれました。そうです、竜騎衆が仕えていたのは竜の騎士バラン個人であり、魔王軍のために戦っていたわけではないのですから!バランがいなければ、竜の騎士であるダイのために戦うに決まっています!馬鹿め、ミストバーン!

しかし、強敵ミストバーンを相手に倒すよう命令することが未だにできないダイ!それならばとラーハルトは武器を持たずミストバーンの前に行きます!え!?素手でミストバーンを!?ではありませんでした。ミストバーンの強烈な攻撃を、なんと、超スピードで、避けたぁあああああああ!!残像だ!!

ラーハルトは、ダイを安心させるためにわざとパフォーマンスをしてみせたのでした。これで仲間は安心もでき、さらにミストバーンに焦りを植え付けることに成功しました!その強さ、ロン・ベルク級!ポップも言っていましたが、よくヒュンケルは勝てましたね。まぁあのときはラーハルトも冷静じゃありませんでしたし、何といってもヒュンケルは命を懸けていましたから。不死身のヒュンケルが命を懸け出したら誰もかなわんってことですわ。

 

 

父と二人の息子

ラーハルトはダメ押しとばかりにダイの使命を思い出させます。バーンを倒し地上に平和を取り戻す、そのダイの使命のために、ラーハルトは命を懸けるのです。それこそが、バランの遺言なのでした。

ラーハルトが生き返った時、傍らには一通の手紙がありました。それがバランの遺言状。もしもラーハルトが生き返ったら、ディーノを私だと思って助けて欲しい。そのころには、自分はこの世にいないだろうから、と。

そうなのです。あの壮大な親子喧嘩の直後にはすでに、バランはダイのために戦いの中で命を落としているだろうことを予感していたのでした。その相手はバーンなのかダイなのか……。どちらにせよ、自分亡きあとは息子の使命を助けるようにと、ラーハルトに書き残していました。人間を許すことはできない、と袂を分かってしまったバランでしたが、やはり息子だけは諦めたくなかったのです。たとえ自分が死んだとしても、息子だけは生きていて欲しかった、使命を果たしてほしかったのでしょう。それがたとえ、自身が憎んだ人間を守るためだとしても。ダイの前では、生き方は変えられんと言っていましたが、戦いの中で人間の可能性を信じ、ダイであれば人間を変えられると予感したバラン。バラン自身も人間の心の力を信じ始めていました。それならば、自分と同じように人間を憎むラーハルトも、変われるかもしれない、だから息子の手助けをしてほしいと。一番信頼できる部下だからこそ、包み隠さず伝えたのです。

いえ、部下ではありませんね。ラーハルトがバランのことを父と尊敬していたように、バランにとってもまたラーハルトは息子のようなものでした。だからこそ、大事な息子をラーハルトに守ってほしかったのでしょう。誰よりも信頼でき、愛していたのでしょうから。バランの、父の背中を追ったラーハルト。その父が、全幅の信頼を寄せて息子を託したのです。ただ竜の騎士だからだけではない、父バランの息子ディーノだから、ラーハルトは仕えるのです。それは紛れもなくラーハルト自身の意志です。

 

それを聞き腹を決めたダイ。ラーハルトの申し出を断るのは、父の想いを無に帰すものであり、ラーハルトに対しても失礼であることに気づいたのでしょう。ミストバーンを倒すよう命じます。

さらに、自分のことはディーノとは呼ばないでほしいとお願いします。ディーノという名前に込められた想い、それ自体はダイももう受け入れているでしょう。しかし、今はまだ父のことを思い出して辛いんだそうです。でもきっと、この戦いが終わって世界に平和を取り戻したら、いつかディーノという名前を真に受け入れられるはずです。今はまだディーノと呼ばれると父の死を思い出すかもしれません。でもきっと、その名で呼ばれれば両親の暖かな愛を感じられる日がくるでしょう。

ディーノという名前にネガティブな感情を抱いているわけではありません。それをラーハルトもわかったのでしょう。当然これを快諾します。

 

さぁ、ミストバーンVSポップ・マァム・ラーハルトが始まります!

 

共に戦う

父の遺言を受け、再度気を引き締めたダイ。バーンを倒すためレオナとゴメちゃんと共に走り出します。みんなが後ろで戦っている!一人一人が、勇者のために戦っている!だからダイも応えねばならない!

ホワイトガーデンを抜け、いよいよ天魔の塔は目前です!

 

ダイたちがそこまで来ているのはバーンもお見通し!飲んでいた酒も切れ、ダイを今か今かと待っています。酒を飲み終わったからといって、グラスを投げ割るのはいかがなものか!バーンパレスの掃除屋マキシマムはいないんだぞ!

 

バーンが待つ部屋に行くため、外壁の階段を登っていきます。その際もバーンは語りかけてくるのです。レオナがいることに気づくと、竜の騎士は代々女を不幸にする存在らしい、と嫌なことを言ってくるのです。やかましい!ダイがレオナを不幸にするもんか!むしろお前の女になる方が不幸だわい!あとなんかタコの足みたいなのが見えたけど、あれはなんなんだ!バーン、お前まだ部下を隠し持っていやがったのか!

ダイは不意に立ち止まると、パプニカのナイフをレオナに返そうとします。動揺するレオナですが、別にダイはバーンの言うことを真に受けたわけではありません。ただ、レオナはほぼ丸腰の状態です。しかも戦いが始まりダイが本気を出せば、パプニカのナイフは使えません。それに大魔王との戦いの中でレオナを守り切れる保障もないのです。

 

つまりダイがナイフを返す理由は、一緒に戦ってほしいから。

 

 

 

 

プロポーズじゃないですか、こんなの!!!!!!!!

それを聞きレオナが嫌な顔をするはずがありません!

彼女は決して、「君のことが大事だから安全な場所で戦いを見守っていて欲しい」とか「大魔王との戦いの中でも君だけは守ってみせるよ」なんて言われたい人ではありません!命を落とすかもしれない戦いだからこそ、一緒に戦ってほしい。そう言われてこそ、レオナがここまで来た意味があります。

想いを抑えきれずにダイを抱きしめるレオナ。

ダイ大、すごい……。お姫様ですよ?確かに今でこそ、お姫様だって戦えるとか、女の子は守られる存在ではないという作品は多いですが。これ、一昔前の作品ですからね?お姫様はまだ守られてなんぼだったと思うんですよ。それか、自分から戦うと言うかですよ。それを、ヒーローが「一緒に戦ってほしい」と言うんですもん。今この時代にダイ大がこうして再びアニメ化された理由がなんだかわかる気がします。お姫様だって戦える!よりさらに上の、ヒーローがお姫様とか関係なく対等に戦える仲間であると認めているのがいいですね。

レオナはずっとずっと戦うことに対して不安があったでしょう。自分に戦う意志はあれど、いかんせん力が足りず足手まといになっているのではないかと思う気持ちもあったはずです。そこを、戦ってほしいと言われて、嬉しくないはずがない。しかも好きな男の子に。アバン先生に自身の跡を継いでほしいと言われ、勇者ダイに一緒に戦ってほしいと言われ、ようやくレオナを縛り付けるものはなくなった気がします。ダイ大最高です。

 

ダイとレオナとゴメちゃん。3人は出会ったときのことを思い出します。あの頃よりもずっとずっと力も絆も強くなりました。冒険好きの少年はもういません。そこにいるのは勇者としての責務を背負ったダイという人間。彼のその責務を少しでも軽くするために。いつかまた、ダイがあのときの冒険好きに戻れるように。レオナも気を引き締めます。

 

が!ここで!さきほどの謎の触手がレオナをとらえる!

バーンの場所、全然たどり着きませぇん!おいバーン!お前自分のところに来いと言っておきながら、まだ罠があるんじゃねぇか!やっぱりお前は卑怯だな!どうせ酒だってまだ予備があるんだろ!

と思っていたら、なんとこの展開はバーンも予想外だったようです。そんなことあるんですね。

さらわれたレオナを追ってたどり着いたのは怪しげな部屋!せっかくナイフを返してもらったのに、レオナは完全に身動きが取れない状態です。

そしてこの触手の持ち主は……!

 

全然なんなのかわからーーーーーん!!

 

勇者はこんなところで足止めを食っている場合ではないのに!バーン、管轄内の手下のことくらいちゃんと把握しておけ~~~!!

次回予告の感じからして、竜闘気使って戦っちゃってるし~~~!!せっかくみんなが先に進ませてくれたのに、どうなっているんだ~~!!

 

 

いやぁ、アバンの使徒以外の仲間は、正直エッセンス程度の戦いしかしないと思っていたのですが、今回のラーハルトを見るにメイン級に戦いそうですね。バーンパレスは本当に使徒だけの戦いだと思っていたのでこれは嬉しい誤算です。

ヒムもクロコダインもビースト君も、そしてチウも!頑張ってほしい!

 

(文・やなぎアキ)

 

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