どうも、毎週ダイ大初見感想を抑えきれない情熱と共に書いている筆者です。
突然の告白ですが、筆者はあまりアニメを見ません。圧倒的に漫画を好みます。
そのため、声優さんにあまり詳しくありません。
さすがに有名どころの名前は知っていますが、特別誰が好きというのもありません。
そのため、○○の声優は××さんに決まったぞ!というニュースを見ても、「ふーん」としか思わないです。
そんな声優に全然興味がない私でしたが、この一年と半年ダイ大を見続けてきたことにより「声優さんってすごいんだな」とさすがに思っています。声優さんのキャラクターへの造詣が深すぎて、物語への没入具合が半端ないです。
どのシーンを切り取っても素晴らしいです。というか、声優さんがやっているとは思えないくらい、普段は完全に「ダイが喋っている」「クロコダインが喋っている」と思っています。
が、今回はその中でも、思わず「声優ってすげーーーー!」と思ってしまったシーンを紹介します。つまり、セリフによって心が揺さぶられまくったシーンですね。心の揺さぶりって、セリフそのものだけではなく、言い方とかでもすごい変わるんだなと感激したのです。
ちなみに2022年6月4日現在ダイ大アニメは七十九話「銀髪のヒム」まで放映されているので、そこまでの話で選択していきます。
また、アニメからの抜粋なので句読点の位置や漢字ひらがなの使い方が原作とは違うと思います。ご了承ください。
なんでこんなところで、チビチビやっとるんじゃ?
二十話、フレイザード戦が終わり、みんなで宴をしている最中のバダックさんのセリフです。
そうですね、クロコダインとバダックさんの間に熱い友情の芽が生まれるシーンです。
ここは、「勝利の立役者にモンスターも人間もあるかい」というセリフの方が注目されちゃうかもしれませんが、その前の本当に何気ないこのセリフの言い方がすごく好きです。
クロコダインは自分がモンスターだからみんなの前に姿を現さないわけですが、バダックさんは本当に心底「なぜこんな人目につかないところにいるのか」を疑問に思っているんですよね。これが本当に、「なんで?」って感じがすごくて……。この人の目にはクロコダインがモンスターとか人間とかそういうのは超越した、一緒に戦った仲間に見えているんだな、だからこんなところで飲んでいるのが不思議なんだな、と感じさせてくれる、あまりにも自然な言い方でしたね。大仰じゃない、特別感情がこもっているわけでもないからこそ、救われることってあるよなぁと思いました。
俺はお前のことを、すばらしい仲間だと思ってんだからさ。
二十一話のポップのセリフです。
自身の力不足を感じ一人修行に出るマァムに、自分の気持ちを伝えようと思ったポップが寸前でそれを思いとどまった際に出てきた言葉ですね。
自分の気持ちを伝えたい、でも自分を信じてくれるマァムの決意を引っ張りたくない。その葛藤の末に絞り出すように出てきた言葉なんだということが心底伝わります。声が震えて、でもなんとか笑顔を作り出している、そんなポップの優しい気持ちが伝わってきました。振り返りながら言う、そのタイミングがまた最高でしたね……。
ポップは他にもめちゃくちゃ「声優さんすごすぎんだろ!」と思うシーンがあるのですが(メガンテとかメガンテとかメガンテとか)、個人的にはこのシーンが本当に心揺さぶられました。完全にポップでしたね、あのシーンは。
まぁ、超泣きましたよね。
今更生き方は変えられん、大人とはそういうものだ
三十二話のバランのセリフです。
息子ディーノを取り戻すために挑んだ戦いの中で、人間の強さを思い知り一度引くことを決めたバラン。しかし、完全に分かり合えたわけではなく、そのことをダイにとがめられた際に言ったセリフですね。
このセリフの、重み……!
竜の騎士として戦って来た一人の戦士、家族を愛し人間を憎み続けてきた一人の男、その生き方がどれほどまでに壮絶であったか!それがこの一言に集約されすぎている……。感情の高ぶりを感じさせるセリフではありませんが、だからこそ、この静かな一言にどれだけのパワーを持たせているかがわかりました。
声優さんすごすぎるよ。バラン最高すぎる。好き。
わかっています。死んだのでしょう?
五十九話のフローラのセリフです。
アバン先生とは旧知の仲であるフローラに、ポップとマァムがすでに先生は死んでしまっているということを言い出しにくそうにしているときに彼女が言ったセリフがこれです。
フローラが語る先生の話から、彼女は先生に対し並々ならぬ感情を抱いているであろうことがわかります。そんな彼が死んでしまっている、それを伝えるのはポップとマァムには苦しかったでしょう。それをフローラは汲み取り、優しく微笑みながら静かに言うんですよ。「死んだのでしょう?」と。
もしかしたら、先生が死んでしまったと察したとき、フローラは人知れず泣いたのかもしれません。でもそんな悲しみを察されまいと、若い戦士たちを不安にさせなまいと、そんな気遣いをありありと感じさせる言い方でした。
あのたった一言で、かなわねぇ……と思いましたね。
この体が自由に動くなら、その面をぶん殴ってやるのに
最後は、つい先日放映されたばかりの七十八話から、ヒムのセリフです。
勝負にやぶれたヒムにとどめを刺さず、共に生きようとするヒュンケルに対して出てきたセリフです。
ヒュンケルの言葉を受けて、自分は生きねばいけない、生きてもいいのだと理解したヒム、でもそれを素直に言うこともできないし、そんな甘さを見せてきたヒュンケルに一言モノ申したいという気持ちから出てきた言葉でしょう。このときの言い方がすごくよかったのです。思わず「声優、すごすぎる……」となりました。
流れる涙をこらえることもできず、思わず口の端が震えているような、そんな声でしたね。ヒム、好き。
いつぞやの泣いたシーン3選ではポップばかりを選びましたが、今回はバラけましたね。
それまでの話運びや、キャラクターたちの現在の状況、そして声優さんのすさまじい力量によって、心に響くセリフというのは完成するんだな、と今回これを書きながら思いました。
それにしても、5では全然足りません!もっとたくさん、すごいシーンありましたから!
というか、主人公であるダイのセリフも入っていませんし!
今回は、「声優さんすごいな」と思ったシーンをまとめようと思った際に、パッと思いついたシーンばかりを書きました。
今後同じテーマで書くときは、色々吟味して決めたいなと思います。
ちなみに、心揺さぶられたシーンばかりなので、この記事は泣きながら書きました。
(文・やなぎアキ)
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