前回までのあらすじ
相変わらず光の教団を追うモガマルたち。
途中出会ったフローラとも別れ、次にガイアスが感知したのは一体!?
前回
第二十九話 最後の美女登場だぞ!
フローラとおわかれして、なんだか物寂しくなる……暇もなくまたじじいが何かを感知したな!
もしかしなくても、それは邪悪なものではなく美女だな!?
やはり!そうだよな、前に会った美女は3人。そのうちの二人がデボラとフローラ。
つまり残すはあと一人!
現れるなら、今!
すっかり美女レーダーになったようだな、じじい。
果たしてそれでいいのかはわからないが、とりあえず今は嫌な目にあっていないしいいってことにしよう!
もはやじじいも自信満々だな。最初は邪悪な何かが迫ってきているのを感じ取っていたはずなのに、いつのまにか美女の気配ばかり探して……。
たしかに。ここにきてモガマルの正論。美女ばっかり探していないで肝心の光の教団を探せということか。たしかに、光の教団も探さず美女ばかりを探しているとデボラさまに知られればただじゃすまない気もするな。
はっ!なるほどたしかに!
じじい賢い!そうだ、前の二人の目的が同じだったということは、一緒に行動していた最後の一人も同じ目的で動いているはず!
すなわち!
そういうことだなじじい!
つまりじじいのこの美女探知作戦は無駄ではない!正しいのだ!
いや、決してオレが美女に会いたいとかそういうことではなくてね。
よーし行くぞモガマル!まだいまいち納得していないような顔をしているが、きっと最後の美女に会うことで光の教団探しが進展するはずだ!
なんていったって最後だからな!
恐らくそうだな?
どこだどこだ?デボラやフローラとはまたタイプの違う美人なんだろうか。もしかしてまた、姉妹だったり!?
いたーーーー!!見覚えもあるし、邪悪な気配をたどっているようだし、しかも美人だし、絶対あの人ーーーー!!
やったなじじい!ここまで長い旅をしてきたかいがあったぜ!
さぁ、さっそく声をかけるんだモガマル!
どんな声の掛け方!そんな声の掛け方があるかモガマル!めちゃくちゃ怪しいじゃないか!ええおい、モガマルぅ!
いやばかみたいじゃねぇか!これじゃオレたちまるでばかみたいじゃねぇか!なんだ美女の気配を感じてここに来たって。いや合っているんだけどさ。でもそれを本人に言ってどうするんだよ、明らかに警戒されるだろ!
全然警戒していないこの人!そして自分のことだとは気づいていない!デボラさまだったら真っ先に自分のことだと思うだろうに!
よく考えたら、デボラさまみたいに自分の美貌にあそこまで自信を持っているというのもめずらしいのかもしれないな。多分フローラも自分のことを美人だとは思っていないと思うぞ……。
な、なんだじじい。急にどうした。本命現るか?あんなにデボラさまにかしづき、フローラを美しい美しいとほめたたえていたというのに。
あと!初対面の人にぐいぐい行くな!ただでさえ本の中から出てくるというびっくり人間なのに、怖がられるだろ!
むしろ興味持ってる~。
何?この人全然物怖じしないじゃん。さすが最後の美女。
して、あなたのお名前は?
次回予告
とうとう3人目の美女に出会えたモガマルたち。
勿論彼女もまた、光の教団を追うものだった!
次回、「ビアンカ、押しが強すぎるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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