前回までのあらすじ
光の教団の行方をただひたすらずっと追っているモガマルたち。
彼らの前に現れた美女は、なんとデボラの妹だった!
そしてカノジョもまた、光の教団を追っているのだ!
前回
第二十七話 フローラと共に行くぞ!
フローラはあのデボラさまの妹で、しかも光の教団を追っているんだな!
なら利害は一致しているじゃないか!
えっ!フローラはそこまで掴んでいるのか!?デボラさまは途中で見失って、オレたちはなんの罪もないモンスターをただやっつけるだけの時間を過ごしていたというのに……。
フローラ、優秀だな。
そうだそうだ!急いで行かなければ!
モタモタしているとまた逃げられちまうかもしれないぞ!善は急げだ!
えっ!そんなの当たり前じゃないか!光の教団は子どもたちをさらった不届き者だ!放って置くわけにはいかないだろ!
フローラたちの星から来たのはたしかにそうだけど、でも今狙われてるのはオレたちの星、ブルリア星だ!
オレたちにはこの星を守る義務がある!あ、いや、義務ではないか。好きでやってるだけのボランティアみたいなもんだったわ。
でも、義務だと思って守っている!
はっはっは。ブルリア星に勇者モガマルありと、銀河中に轟かせてやるのっさ〜。
愛と勇気と親切の勇者モガマルっさ〜。
えっ、フローラが!?
デボラさまのときは、ああはいっても勝ち気で強そうだから大丈夫だとは思ったけど、フローラは見るからに箱入りのお嬢様だろ?
オレたちの戦いについて来れるのか?ちょっと心配だなぁ。
お、おいおいおいおい!じじいが勝手に決めるなよ!お前にはデボラさまがいるだろ!いいのか?この姿をみられたら、絶対デボラさまの機嫌を損ねる事になるぞ?そして慌てふためくじじい。うーん、だいぶ見たい。
後で告げ口しといてやろーっと。
そしてここで謎のモガマルの自問自答。本当に彼女を連れて行ってもいいのか、彼は今自身の心の奥底に問いかけているのだ……。
そして出した答えは!
ええーー、いいえて!デボラさまのときもいいえって言ってたけど、どうしてモガマルはこういうとき素直じゃないんだ!
ほら、フローラがどこかで聞いたようなセリフを吐いてるぞ……。心なしか名前も似てるな。
そして悲しむフローラを前にしてモガマルのこのとぼけた表情。女泣かせだねぇ。
じじいはちょっと黙ってろ!美人と見ればとにかくいい顔をするのをやめろ!
ほら、モガマル!このままじゃ光の教団の手がかりがまた逃げちまう!ここはオッケーって言っとこうぜ!
ふぅ、オレさまの説得が効いたようだな。
まぁオレとモガマルはマブだからな、オレから言い聞かせてやればこんなもんよ。
よし!行こう!この先に光の教団の手がかりがあるんだな!
あ!あそこに何やら怪しいやつが!あいつが光の教団の教祖に違いない!!待ちやがれ!
やいやいやい!てめぇか、オレたちのブルリア星にとんでもねぇ悪事を働いてやがる光の教団の教祖ってやつぁ!
観念しやがれ!
………………。
こいつは教団には関係ないと思う。
とりあえずサクッとモガマルがやっつけたが、やっぱり違うだろうなぁ。弱すぎるし、りんごだし。
はっはっは!モガマルにかかればこんなやつはイチコロですよ!なんてったって、あのロトの称号をモガマルは持っていますからね!
でも、肝心の光の教団はどこなんだ〜?
次回予告
光の教団の手がかりが得られるかと思われたが、結果はまたしても不発。
このままではらちが明かないため、より広い範囲での探索が必要かもしれない。
次回、「フローラとも一時お別れだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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