などと意味の分からないことをのたまう友人がいたのだが。
まじで意味がわからない。
スマホがいいに決まっているだろ。
メルビンでネットフリックスが見れるのか？
メルビンでAmazon使ってネットショッピングができるのか？
メルビンでSNSをやっても、ただメルビンがぼそっとつぶやくだけではないのか？
そもそもなんでそんなことを言いだしたのかというと、メルビンは遠隔で人と話せるから、らしい。
ああ、オルゴ・デミーラが復活したことによりエスタード島が封印されて、そのときコスタールにいたメルビンがエスタード島の主人公たちに語り掛けてきたあれね。
いや、だとしたらメルビン、電話としての機能しか果たせてないじゃん！！
スマホの意義ってもはや電話だけじゃねーーーから！！！
いまやスマホがあるからパソコンはいいやとなっている若者も多いという！中にはパソコンは持たずにスマホで仕事している人もいるらしい。
なにか原稿を書いたり、イラストを描いたり、動画を編集したり、さすがに何かしらツールを作ることは難しそうだがそれも不可能ではないだろう、それだけのことがスマホではできる。
で、メルビンはというと。
いや遠隔で人と会話ができるて！！！！
メリットがあまりにも少なすぎる！
スマホといえば調べものさくっとできるが、メルビンに「メルビン、近くのラーメン屋を教えて」と言っても、一旦メルビンが近くにラーメン屋がないかを探しに行く羽目になる。どれだけ時間がかかるんだ。
写真を撮る機能だってついていない。ただただメルビンの記憶に刻むだけ。「この間の旅行の風景を見せて」と言ったら、メルビンが紙とペンを使って覚えた景色を描くだけ。メルビンの画力に頼るアルバム作りいやだ。
せめて本当に、スマホよりもメルビンを連れて歩きたいと思っちゃうようなセールスポイントを考えてあげたい。
守ってくれる
うむ。そうだな。メルビンというキャラクターに固有の職業を付けるのならパラディンだろう。なんせ素で仁王立ちができるのだ。
通話もできるし守ってくれるボディーガードにもなってくれる。
これほど頼もしいことはない。夜道も安心。
これはスマホにはない機能だ。
話し相手になってくれる
うむ、これもそうだな。メルビンは会話ができる。
しかもAIなどではなくれっきとして人間なので、多種多様な会話が楽しめる。通り一遍の返しだけではなく、思いもよらぬ回答をしてくることもあるだろう。
一人で寂しい夜でも、メルビンがいればそんな隙間を埋めてくれるだろう。ちょっと誰かとおしゃべりしてから眠りたいわ、でも今から電話をかけたら迷惑かしら、なんてときも、メルビン自体で済ませてしまえばいい。
これはスマホにはない機能だ。
唯一無二性
スマホといえばiPhoneかそれ以外か。それ以外の中には多くの選択肢があるが、スマホというくくりで言えばどれもこれも同じだ。しかし、そこで唯一無二性を示せるものがある。
そう、メルビンならね。
人とは違うものを持ちたい！という願望を持つ人は少なからずいるだろう。そんなときメルビンはうってつけだ。だってメルビンという存在は一人しかいないから。
友達との集まりでも一目置かれるに違いない。だって隣にずっと老剣士がいるから。
これはスマホにはできない芸当だ。
と、三つほどあげてみた。
どうだろう。
これならたしかにスマホの代わりにメルビンを連れ歩きたくなるだろうか。
ならない。
いくら守ってくれようが会話してくれようが、いつでもどこでもメルビンが横にいるのはさすがにきつい。
仮にスマホの機能がメルビン同様遠隔での通話しかなくなったとしてもスマホを持ちたい。
（文・深々シン）
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