前回までのあらすじ
突如現れた美女、デボラ。
そのあまりにも気が強い性格にたじたじのモガマルだったが、まさかのガイアスがメロメロに。
かくして、デボラの指示通り光の教団を追うのだった。
前回
第二十二話 デボラ、強烈すぎるぞ!
じじいがすっかりデボラさまの虜になってしまったわけだが、まぁ光の教団の手がかりにつながるならいたしかたないよな。
よし、じゃあ行くぞデボラさま!
アッスイマセン。
こ、この人やっぱり怖いぞ。すごくきれいだけど、すごく怖いぞ。逆らったら絶対に蹴られたりするんだ……。でもじじいはそれすらも喜びそうだな。
ひぃ~~~。
あまりにも理不尽!完全なる主従関係がここに締結してしまうぞ!このパーティーのリーダーはモガマルなのに!
でも、でもでもオレにはこのデボラさまに歯向かうなんて恐ろしいまね、できやしねぇ!助けてくれモガマル!
→いいえ
モ、モガマル~~~!!
やっぱりモガマルはオレたちのリーダーだぜ!こんなに怖いデボラさま相手に、毅然とした態度で「いいえ」を突きつけるなんて、常人にはできないぜ!
さすがモガマル!オレたちにできないことを平然とやってのける、そこにしびれる!あこがれるゥ!
デボラさまが面食らっているぞ!
人生で一回もいいえを言われてこなかったであろうデボラさまが!
しかしデボラさま強い!まさかの聞こえなかったフリ!あくまでも有利な立場を保とうとするその姿勢!美しすぎる!
というかそうか、この「いいえ」もデボラさまにとっては指図みたいなものなのか……。てことはちょっともう怒ってるんじゃん。こわ。
モ、モガマル。ここは一旦退こう。じじいも後ろで困ってるし、このままだと光の教団を探しに行けないし。
大丈夫さ、オレたちにとってはモガマルが一番だからよ。
ご機嫌だデボラさま。
よーしこれにて一件落着!
???????
急にどうしたデボラさま。小魚みたいな顔?なにそれ、どういう顔?そしてモガマル、小魚みたいな顔してるか?どこが?前歯が出ている小魚っているの?
??????
これは、いわゆるツンデレ?自分に従順な子分ができたことにご満悦なデボラさまが、モガマルに対して一旦デレとくか~ってこと?
てかデボラさま、小魚食べるんですね。いや小魚って何。にぼし?カルシウムを摂取するためににぼし食べてる系とかなの?
だよな~?褒められてる感じもあまりしないし。
それに褒めるならじじいを褒めたほうが多分喜んでくれるぞ。
ええ~。
子分のご機嫌取りにしても、アプローチが独特すぎるよデボラさま。小魚て。
なんて言っている間にモンスターだ。
まぁこんなやつはモガマルがサクッと倒すぞ。
…………。
これがデボラさま流、チームメンバーのマネジメント方法、なのか?
次回予告
デボラのもとで光の教団を追うことになったモガマルたち。
しかし行けども行けども手掛かりは見つからず……?
次回、「デボラに振り回されてるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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