結構前からネタバレを回避するために、Twitterにて「ダイの大冒険」「ダイ大」をワードミュートし、YouTubeは履歴を残さない設定にしています。
こういう自衛、大事です。
YouTubeとかサムネでネタバレぶっこんできますからね。うひょ~。
あと今週の鬼滅もだいぶ面白かったです。
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト
ちなみに今回の記事タイトル、すでに一回使っています。
発動するぞミナカトール!
前回、メルルの命を懸けた告白によりとうとう己の魂の力、勇気を発動させたポップ。その結果メルルは命を落としてしまいますが、ポップが大覚醒!すさまじい回復魔法力を見せました。
エイミさんがメルルの心臓の音を確認すると……なんと生き返っているではないですか!しかもザボエラから食らった毒まで消えているという!!それはもはやレオナのザオラルをも凌駕する、いわばザオリク!!
ああ~、わかるわかる。厄介な状態異常を喰らったときに、逆に一回死んで蘇生させることでHPも状態異常も回復させるやつね。うんうん、時には死んだ方が助かるやつね、などとゲーム脳で考えてしまいました。メダパニとか特にそうですよね。
さぁ、ポップの思わぬ告白によりマァムとポップの間にびみょ~な空気が漂いますが、そんなこと気にしている場合ではありません。いよいよ5人の魂の力が集まり、大破邪呪文、ミナカトールが完成します!
それにしてもマァム、この間までヒュンケルについて迷っていたのに、今度はポップのことも意識しないといけないなんて大変ですね。
レオナがミナカトールを唱え、バーンパレスの結界は破られます!そこにすかさずポップのルーラで潜り込む使徒5人!
まばゆい光に目がくらむフローラたち、そしてモンスターたち。ここ、クロコダインが完全にストップ状態でちょっと面白かったです。あとフローラの後ろのケンタラウスめっちゃかわいい。というか、ここ全体的に後ろにいるモンスターがかわいいですよ。ソルジャーブルの間抜けな顔見ました?笑い押さえられなかったです。そこしかもはや目が行かなかったです。
あ、そういえばクロコダインは最終決戦の場には参加できないってことですかね?前のバーン戦では一緒に戦っただけにそれはちょっと寂しいような。でもここからまた参戦する可能性もありますし、一旦静観しておきます。
とうとう敵の本陣に乗り込んだダイたち。いざ戦いに赴こう、と走り出すポップ、そしてヒュンケル。しかしマァムはさきほどの告白をひきずってしまいます。ダイとレオナがフォローをしますが、それでも今大事な時にそんなことを言われても困る、とマァムはまだ整理がつかないようです。いや、まぁ困るのはわかるんですけど、それがなきゃポップは魂の力を発揮できなくてミナカトールも完成しなかったわけで……マァムもマァムでちょっと自己中かなと思ったり……。ポップは一旦前を向いて走り出しているんですから、あなたも一旦集中しましょ?と思っちゃいました。でも最近ようやく恋というものを意識し始めたマァムには酷なんですかね。
ダイの言う通り、今は心を一つにみんなでがんばらなければいけないのになぁ。
さて、ミナカトールによって結界が破られたバーンパレスに入り込んだのは、ダイだけではありませんでした……。
決着をつけるときがやってきた
バーンを目指して走るダイたちの前に現れたのは意外な人物……いえこれはもはや宿命なのですから、当然なのかもしれません。
それはハドラーと、親衛騎団の皆さんでした。バーンから逃れるためにブロックが犠牲になったことにより、親衛騎団は残り3人……。
すると!親衛騎団の皆さんによりダイだけを残してみんなの姿が消えてしまいました!
そう、ハドラーが望むはダイとの一対一の勝負。そのために仲間たちはそれぞれ別の場所に連れられ親衛騎団と戦うことになったのです。ハンターハンターのゲンスルー組との戦いと同じですね、違うか。
ハドラーはバーン戦でダイたちを助けてくれましたが、それは別に味方になったというわけではありません。あくまでハドラーにとって倒したいのはダイなのです。た、たまらん!ここで安易に仲間になったりせず、最初から最後まで敵を貫くその姿勢!ハドラーがバーンを憎む気持ちは変わっていないでしょう、それでも、残り少ない命を使うなら、ダイとの戦いがいいのです!思えば物語の最序盤から続くこの因縁。
多分ですが、バーンとの最終決戦よりもハドラーとのこの最終決着を望んでいた読者及び視聴者の方が多いんじゃないですか?私はそうです。バーンとか、普通に嫌いですし。戦う相手どちらにも愛着があるからこそ、最終決着とはかくも美しいのですよ。
親衛騎団にバラバラにされた仲間たち。
ポップの相手は、ナイト・シグマ!きゃ~、シグマさま~、渋い~。私はアバン先生、バラン、ロンが好きなのですが、シグマも好きなので渋いキャラが好きなのかもしれません。シグマさま素敵すぎる。
そしてヒュンケルの相手は、もちろんこちらもライバルであるポーン・ヒムです。ここの戦いも見ものですね。ヒムだけヒュンケルと戦いたくてたまらなくて、ヒュンケルはそうでもないという関係性がまたよいですね。ここはすぐさま戦闘が始まります。
そしてマァムは、クイーン・アルビナスと対峙していました。親衛騎団の皆さんに性別はないですが、なんとなく女性同士の戦いってことになるんですかね?
この組み合わせは親衛騎団にとって当然の組み合わせです。呪文を跳ね返せるシグマがポップと、そしてヒュンケルの戦い方を熟知しているヒムは当然ヒュンケルと、それ以外はアルビナスが、というわけです。
さらにアルビナスは、ダイ以外で恐ろしいのはポップとヒュンケルである、と笑います。おいおいおい、マァムもなめられたもんだなぁ?大魔王バーン様にキズをつけたマァム様だぞぉ?ひれ伏せぇ?あ、でもこいつら生き物じゃないからマァムとの相性最悪なんだった、ヒエェ~。
しかし、それ以外を相手にすると言っておきながらアルビナスが連れ去ることができたのはマァムだけ。レオナは……?
そう!レオナは彼らから逃れていた!!ゴメちゃんの力によって!!
ゴメ~~~!?ほんと何者~~~!?気になる~~~!!!私はずっとこのゴメという不思議な生き物が何者なのかというワクワク感を味わいながらダイ大を見ているわけですよ。わはははは(謎のマウント)。
レオナはダイに、ハドラーとの決闘は受けてはいけないと言います。ここで戦うことはこれからのバーンとの決戦においてマイナスでしかありません。レオナはハドラーにも、決着をつけるのはバーンを倒してからにすればいいと進言します。
しかぁし!!
ハドラーにそんな時間は残されておらぬ!!
先の戦いですでにハドラーの体は限界を迎えていました。もうハドラーの命は残り僅か……。それならば!人生に悔いが残らぬよう、終生のライバルと決着をつけるのだ!それこそが、ハドラーの生きた証!己の誇りのため、戦うこと、それが最上の望み!
ああ~、ありますよね~、なかなか決着がつかなかったライバルとの戦い。その長い年月の中己は体を蝕まれ、それでも決着をつけねばなるまいと戦いを挑み続けるやつ……。お前、もう体がボロボロじゃないか!それでも私は、お前との決着をつけたかったんだよ、ゴホッ!みたいなやつ。熱い、熱い展開。ちょっと具体例思いつかないんですけど。ワンピースのドリーとブロギーがちょっと近い気がしますが、もっと他にもありそうです。
ハドラーの覚悟を肌に受け、ダイはその想いに応えることを選びます。レオナが止めるのも聞かず、竜の紋章を発動させ、ハドラーと真っ向勝負をする!それがダイにできる、ハドラーに対する最大限の礼儀!彼が命を賭して誇りのために戦いたいというのなら、それに真剣に応えねばなるまい!それが、たとえ世界の命運を揺るがすことになろうとも!
ダイの想いに打たれレオナは引き下がります。
そしてここに!最終決戦が始まるのです!
間違えました、最終決戦ではない。バーンがいました。もうバーンとかどうでもよくないですか?
ハドラー、その命を燃やした闘い
ハドラーが声高々に口上を述べます。それは、邪魔をするなというバーンへの警告です。バーンはそれを了承し、ここに二人だけの戦いの幕が切って落とされました(どうでもいいですが、「火蓋を切って落とす」は間違えで、「火蓋を切る」が正解です)。
ハドラーはミナカトールの影響をものともせずその力を発揮します。どうやらミナカトールではハドラーもバーンも特には影響を受けないようです。
しかしダイにとってはそれでいいのです。ハドラーが全力を出してこそ、二人の勝ち負けが純粋なものになるのですから。
二人のすさまじい闘気は、たしかに何人たりとも近づけない、近づけば命の保証はできないほどのものでした。
そのすさまじい衝撃は遠く離れたマァムたちの元にも届くほどです。
それにより、彼らの戦いが始まったことを察したアルビナス。彼女はマァムに、ハドラーの命はすでに長くないことを告げます。その命をダイとの勝負に懸けることがハドラーの望みである、と。
ハドラーが最後の命をダイに懸けることを親衛騎団に告げたとき、アルビナスだけが何か言いたげにしていました。
ハドラーの命をもてあそんだバーンのために戦うことは当然できず、だからといってダイと共に戦うこともできません。それはハドラーがアバン先生の命を奪ってしまったから……。アバンという男がダイたちにとってどれほど大切な存在だったかを、ハドラーもわかっており、それを奪った自分に彼らの味方をする資格がないことも理解しているのでしょう。
そうは言っても、恐らくハドラーは、アバン先生を倒したことを悔やんでいるわけではないと思います。アバン先生もまたハドラーにとってはライバルだったのですから。しかし、ダイたちとの戦いを通して、ダイの強さ、そしてそのダイを育てたアバン先生の偉大さを思い知り、彼に敬意を払っているのでしょう。だからこそ、その命を奪った自分はダイと共に戦うことが出来ないことをわかっているのです。邪魔者をただ消してきたハドラーが、倒した相手に敬意を称するようになった、そして今、その意思を継ぐダイとも、正々堂々と戦いたいと思うのは武人として至極真っ当です。そう、バーンを倒すのでは、ハドラーの生きた証を残すことはできないのです!
それでもアルビナスには納得できません。ヒムはハドラーに同調します。今まで死んでいった仲間たちのためにも、宿敵を倒して誇りを見せつけなければならない、そうヒムも思っています。ハドラーが死ねば、彼らも死んでしまうのですから。ヒムもアルビナスもハドラーを大切に思っていることには変わりないですが、少しスタンスが違うようです。シグマは恐らくヒム寄りでしょう、もっと喋ってシグマさま。
ハドラーとダイが、全身全霊で戦っています。作画がすさまじいです。実力は互角の模様……。最後の決着をつける戦いなので互角なべきなのですが、こ、ここでハドラーと互角なら、バーンのことなんて倒せないんじゃ?と思ってしまうのは私がつまらない大人になってしまったからでしょうか。ただただ画面の前で、うおおおおお、二人ともつええええええって純粋に見ていたい……。
マァムはアルビナスから、ハドラーのために自分たちが捨て石になろうとしていると聞き、戦うのをやめるべきだ、と説得し始めます。マァムの悪い癖が出たなぁと思う反面、だからこそ彼女は慈愛の戦士なのか、と納得もしてしまいます。でもねマァム、わかってあげてくれ、武人は時として、理屈じゃなくて戦わなきゃいけない時があるんだよ……。
マァムは、アルビナスたちがハドラーを思う気持ちは自分たちと同じだと感じ、我々は戦うべきではないと歩み寄っていきます。
しかし、忘れてはいけません。アルビナスがたとえハドラーを大事に思っていようとも、彼女もまたハドラーから生まれたのですから。
アルビナスは、マァムのような良い子は嫌いだと一蹴し、ニードルサウザンドを容赦なくマァムに放ちました……。
マァム!マァムよ!ここはバーンパレスぞ!敵に情けは無用ぞ!気持ちはわかるけど!おぬしは慈愛の戦士ではあるけれど!アルビナスを思うならば、戦っておやりなさい!戦わないことで救われる命もあれば、戦うことで救われる思いもある!彼らは戦いのために生まれた戦士!戦場で散ることがまた幸せであると、そんな幸せの形もあると、マァムよ、わかっておくれ!!
次回のタイトル、「愛の超激突」、なんだかたぎるタイトルですね。
楽しみです。
大冒険は続くぞ……。
(文・やなぎアキ)
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