普段は全然アニメを見ない私ですが、ダイ大はもちろんのこと鬼滅の刃も一応見ています。
宇随天元が好きです。タッパがあるので。
しかしダイ大はこのように毎週感想を熱烈に書いているので見る時の集中度がすごいですね。全集中の呼吸でダイ大を見ています。
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト
※Twitterでの反応、いつもありがとうございます。とてもとても励みにしています。ダイ大をまったくの初見で楽しんでいますので、DQフリTwitterにて先の展開のネタバレになるような内容のリプライなどは控えていただくようお願いいたします。
そういうわけで、今回は「大破邪呪文の危機」です。
光らないしるし、押し寄せるモンスター
まさかの、というかやはりというか、ミナカトールを使うために力を合わせてきたダイたちですが、ポップの魂の力だけ光りません……。
絶望のあまり膝をつくポップ。
さらにはザボエラが呼び出した最凶最悪のモンスター軍団が眼前に迫っており、絶体絶命のピンチです。
仲間たちは必死にポップの呼びかけます。
これがもう辛い……。これまでポップはたった一人で悩みを抱えてきたのです。ポップだけがしるしを光らせることができませんでしたが、その悩みに気づいた仲間は一人もいなかったというのが……。ポップは誰かが悩んでいればすぐ寄り添って、解決する道筋を示してきましたが、ポップが悩んでいるときに仲間たちがそれをどうにかできたことって、あんまりないんですよね……。いつもアバン先生やマトリフ師匠に助けてもらっていました。ポップがしるしを光らせられないのは、仲間たちにも責任があるような気がしちゃいます。だってポップがこれだけ苦しんでいたのをまったく知らなかったのは罪ですよ!
ポップはなぜアバン先生がしるしをくれたのか、それは間違いだったのではないかと苦しみます。
しかし、こうしている間にもモンスターたちが迫ってきています。
フローラはポップに、アバンは決して間違ったものを選ばない、と言います。アバン先生のことを身近で見てきたフローラが言うのですから、それは間違いないのでしょう。
マトリフに激励してもらったことを思い出してポップ!あなたに秘められた力を、解放して!
クロコダインやノヴァ、チウたちはダイたちのためにモンスターの大群に立ち向かっていきます。チウがみんなに勢いよく指示だしするシーン、普通に泣いちゃった……。
頑張れ皆……ありがとう皆……。あとミストバーン相手に必死のロン、かっこいい。
諦めたい心、忍び寄る影
危険が目前に迫っていても、すでに諦めの気持ちに傾いてしまったポップ。ダイが急かしますが、なんというかこれも……。ダイの気持ちもわかるのですが、ポップがこれまで抱えてきた悩みを考えるとあまりにも彼のことを考えられていないというか……。
ポップはレオナに、一度諦めて撤退しよう!と言ってしまいます。その言葉に驚く仲間たち。そんな目線を、ポップに投げないで!あなたたちみんな、一度は諦めたりして、それでも誰かの言葉に救われたりしたでしょう!それなのに、どうしてポップに同じことをしてやれないの!
レオナは、二度目はない、とポップの提案を断ります。今逃げたら二度としるしは光らない、ポップの心に原因があるのだ、と。正論!正論ではあるんだけど!気高く強く折れない心を持っているレオナにポップの気持ちはわからないよ!!
ポップはしるしを首からちぎり取ると、他のやつに渡せばいい!と口走ってしまいます。ほら!みんなが寄り添わないから!切羽詰まっている状況なので、レオナたちの気持ちもわかるけど!あんたたち!思いやりがないよ!ポップのこと信じているとか言っておきながら、その実、放っておいてるだけじゃないか!
ポップは今までずっと!普通の自分に劣等感を抱いて!それでも必死に頑張ってきた!マトリフ師匠は自分のことを認めてくれたけど、それでもやっぱりポップは不安だったんだよ!どうしてわかってくれなかったの!ねぇ!!
ポップのことをずっと想って来たメルルは心配のまなざしを彼に向けますが、彼女もまたポップに何もできないと苦しみます。
勇気・闘志・正義・愛。ダイたちが持つ魂の力、それが本当に自分にもあるのか、ポップにはわからないのです。あと一つ、その自分の力がなんなのか、わからないことがますます不安なのです。そして、そのせいで皆が死ぬのがポップには耐えられないのです。
ヒュンケルやダイはポップならできると励まします。
そしてマァムも、どんな窮地に陥っても諦めないポップを誰よりも尊敬している、と伝えます。
これが、よくありませんでしたね……。
彼女に恋愛感情を抱いているポップにとって、彼女から尊敬していると言われるのは決して嬉しいことではありません。思わず、その本音をむき出しでマァムにぶつけてしまうポップ。
こうしてもめている間に、ザボエラがミナカトールに気づいてしまいました。魔法を完成させないために、なにか怪しげなアイテムを取り出すザボエラ。ダイたちに危険が迫っています!
突然ぶつけられた怒りに、彼の気持ちに気づいていないマァムは困惑します。
しかし、近くでその会話を聞いているメルルにはわかるのです。ポップが、誰よりも彼女のことを好きなことを。ポップのことを好きだからこそ、メルルには彼が今抱いている悲痛な思いがあまりにも伝わるのです。メルルは、ポップにしてあげられることは何かないか、必死に考えます。
そのとき、メルルだけが、ザボエラの殺気に気づいたのです。
そう、今まさにザボエラがポップの命を狙っているのです!!
命を懸けた勇気と、目覚める魂の力
そして、仲間たちの必死の呼びかけもむなしく、ポップは魔法陣から離れてしまいます!
そこをすかさずザボエラが狙う!!
事前に気づいていたのはメルルだけ!ロンもさすがにザボエラが攻撃を仕掛けた瞬間に気づきましたが、彼はミストバーンと戦っている最中!声を張り上げますが、時すでに遅し!ここのロン、かっこいいなぁ!!!!!!
ああーーーー!そしてポップにザボエラのなんとかってアイテム(よく聞き取れなかった)が命中~~~~~!!!!
しない!!
ああ!なんということですか!?
命中したのは、ポップではなく、メルルでした!咄嗟に飛び出したメルルの腹部に、クリーンヒット!
突然の出来事にポップは驚きます。彼女にホイミをかけるよう必死に呼びかけます。マァムが回復に向かうため魔法陣から抜けようとします。
するとメルルが、か細い声でそれを制止しました。自分のために、無駄にしないで、ポップが必ず五つ目の星になるから、と。
メルル!!お前!!私、お前のことまじで高性能なレーダーくらいにしか思っていなかったけど!そんな活躍をするのか!
どうしてこんな無茶をしたのか呼びかけるポップ。メルルは、ポップが苦しんでいたから、と伝えます。
こんな最低のやつのためにどうしてメルルが死ななければならないのか!ポップには理解できません。え……死ぬの?死ぬの確定?私、ポップはマァムと幸せになってほしい派ですけど、普通にまだメルルと一緒に生きていく展開もあるなと思っていたんですが……。あと、メルルが命張ったのは、ポップのことが好きだからだよ!気づいてポップ!しかし、メルル本人がそれを告白することはどうしてもできません。
代わりに、レオナが言ってしまいます。メルルは誰よりもポップのことを信じている、ポップのことが好きだから、と。お前が言うんかい……。
自分の気持ちをレオナに言われてしまったメルル。しかし、自分はどうせ勇気がなくて一生告白できなかっただろう、とメルルにはわかっていました。レオナに後押しされる形で、彼女はこれまでポップに抱いてきた気持ちをようやく告白します。
どれだけ苦しくて怖くて悲しくても、最後の最後には乗り越えるポップは、メルルにとって最初からずっと憧れだったのです。だけど、その気持ちを言えば今の関係が壊れるかもしれない、それを恐れたメルルは、どうしても本当の気持ちをポップに言えなかったのです……。
それはポップも同じです。マァムのことが好きなのに、今の関係が壊れるのが怖くて、マァムがヒュンケルのことをどう思っているのかが気になって、彼もまたメルルのように、本当の気持ちを伝える勇気がないのです。
メルルは初めてポップの役に立てたことを、喜びます。
傷も深く毒にまで侵され、もうあとがないメルル。彼女は最後に、ポップに一つのお願いをします。答えがわかりきっているお願いを。
それは、ポップに好きな人の名前を言ってもらうこと。
それを聞くことでメルルは安心して諦めて、死ねるのでしょう。今度生まれ変わった時は、ポップのように勇気ある人に生まれ変わりたいから。
ポップにも、勇気を出して本当の気持ちを伝えてほしいから。ポップの勇気あるところを好きになったメルルは、最後に、ポップの一番の勇気を見たいのです。勇気が出なくて彼がどうしても言えなかった、その一言を。
彼女の命を懸けた勇気を前に、ポップも応えます。きっと、彼のこれまでの人生の中でも、一番勇気を振り絞ったでしょう。クロコダインと戦った時よりも、ハドラーと戦った時よりも、これまでのどの戦いよりも。
そして初めて言うのです。
俺は、マァムが好きなんだよ
と。
安堵の表情を浮かべるメルル。
次の瞬間、ポップのアバンのしるしがまばゆく光ります。なぜなのか。
ポップは、メルルの「私、勇気がないから」というセリフを思い出します。勇気がなくて、本当の気持ちを自分から伝えられなかったメルル。彼女の想いに応え、勇気を出して本当の気持ちを伝えたポップ。
彼が持つ魂の力は、勇気だったのです。
ダイではなくポップこそが、勇気の力を持つアバンの使徒だったのです。
そう、今思えば、誰よりも勇気を振り絞って戦ってきたのはポップでした。クロコダインと戦う前に、まぞっほに言われた言葉が思い出されます。
勇者とは、勇気あるもの。
あのとき彼は初めて、胸に一粒の勇気を抱いて戦いに赴きました。あのときからポップは、逃げ出したい気持ちを必死に抑えて、自分の中に眠る勇気を信じて戦ってきました。自分には何もない、だからこそ、誰よりも勇気を振り絞って戦わなければいけない。その魂の力が、彼をここまで強くしたのです。
そして今、ずっと隠し続けてきた想いを本人の前で言うことで、彼は最大の勇気を発揮したのです。
しかし、その犠牲はあまりにも重すぎました……。
しるしが光ったのに、メルルはポップの呼びかけに応じません。
応えないメルルを抱きかかえ、ポップは力の限り叫びます。
そのとき、ポップの体を強大な光で包み、メルルに刺さっていたなんとかってアイテム(大事な場面なのに締まらなくて申し訳ない)が消え去っていきました。
魔法使いであるはずのポップが、メルルを回復させる!?もしかして賢者になっちゃう!?
え、レオナのポジション奪われる!?
ていうか!メルルはここで退場するの!?それとも生き返るの!?
ポップがせっかくしるしを光らせたのに、メルルが死んでしまっては悲しすぎます……。
あと、まぞっほのあのセリフがまさかここに効いてくるとは思いませんでした。ダイ大すごすぎません?
そしてダイの魂の力は一体なんなんですか?
だめ、もうダイ大面白すぎ……。タスケテ。
(文・やなぎアキ)
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