味方のふりして近づいてきて、正体がばれたから人知れず抹殺する。そんな非道な連中がいたんですよ~。
ということでビルダーとシドーはアネッサと共に敵地に潜入。敵地はモンスターの巣窟なので、変化の杖を使ってこちらもイエティに化けてやり過ごすことにするぞ。
シドーたちのモンスターっぷりが堂に入りすぎていたのか、頼まれごとをされてしまった。風切りの羽を集めて来なければいけないようだ。
近くにいたグレムリンに風切りの羽はどこにあるか尋ねているみたいだ。
「ふへえ?」だって。モンスターだけど、なかなか愛嬌があって憎めないなぁこいつは。
おおっとここでシドーたち、人間だとはバレていないものの羽が生えていないためこのモンスターたちが所属する飛行兵団ではないのではないか?と疑われてしまっている!
「ふへえ?」などと間の抜けた返事をするわりには、賢いぞこのグレムリン!
これは大ピーンチ!
いいんかい。
やっぱりこのグレムリン、間が抜けている。が、きっとそれがこいつのいいところなんだろう。憎めない奴め。
倉庫の鍵まで開けてくれる。余談だが、さっきは「ソウコ」って言っていたのに今は「倉庫」と言っている。何が彼をそうさせたのだろう。
とりあえずシドーたちは「ソウコ」に入っていく。すると……?
アネッサが何かを倉庫で見つけたようだ。どのイエティがアネッサかはまったくわからないが。
そして次の瞬間!
ボワワン
なんと!元の姿に戻ってしまった!
これにはシドーもたまらずびっくり。
どうやらあの鏡はラーの鏡のようだ。真実をうつし出す鏡、そのためシドーたちの変身は解かれてしまったのだろう。
などとのんきに思っていると。
あ!!
グ、グレムリン!イエティたちがちゃんと「ソウコ」で風切りの羽を見つけられたか気になって確認しにきてくれたんだ!
なんて優しいんだ!面倒見がいいやつ!グレムリン先輩!
それなのにシドーたちときたら!!
グレムリン先輩、親切にしてあげたイエティたちが人間たちだと知って怒りの咆哮をあげる!
グレムリン先輩を騙した罪は重いぞぉぉぉーーーッ!!
グレムリンをたおした!
いや……え?はや。はっや。グレムリンに見つかってから口封じに倒すまでの躊躇のなさよ。
仮にも親切にしてくれたグレムリンに対して、無情に剣を振り下ろすビルダーの冷徹さよ。
グレムリン、イエティの為に親切に「ソウコ」の鍵を開けてくれて、「ちゃんと風切りの羽見つけられたかな?」って確認しにきただけなのに。
いやアネッサ。
「やったぞ!」はひどすぎるだろ。
なんとなくグレムリンがかわいそうだと思ってしまう今日この頃。
(文・リモート侍)
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