終盤に出てくるモンスターというのは、さすが終盤と言わんばかりに強そうな見た目をしている。
トゲトゲしていたりだとか、ごつごつしていたりだとか、でかかったりだとか。
しかし、たまに、「なんでお前抜擢されたんだよ」というモンスターもいたりする。
今回はそんな、「終盤に出てくるにしては弱そうなモンスター」を考えてみた。
あくまでも「弱そう」ということで、主には見た目の話である。
ベビル(ドラクエ2)
キラーマシン、ドラゴン、シルバーデビルなど、並居る強豪が集うロンダルキアへの洞窟で、なぜか現れるまだ幼きモンスター。
当然弱くなんかないのだが、なんとなく他のモンスターに比べると見劣りしてしまう。
別にいてもいなくてもいいんじゃないかな、逆にロンダルキアへの洞窟の精鋭たちの格を落とさない?と思ったり思わなかったり。
バルログ(ドラクエ3)
完全に見た目。
見た目が弱そう。バルログって名前もよくわからない。なんというか、体があまりにも貧弱そうなのである。だからこそ不気味という見方もあるが、どうしても現れたときの「ちゃんと飯食ってるか?お前ゾーマの城のモンスターなんだから、もっと体鍛えろ?」感がぬぐえない。
さすがにザラキを使ってくるのでちょっと嫌だが、それ以外はゾーマの城のモンスター軍の中ではちょっと弱い。SFC版公式ガイドブックによるとHPが100を越えていないという軟弱っぷり。というか、下位種であるサタンパピーの方が強い。少なくともゾーマの城勤務はこいつにはもったいない。
ピットバイパー(ドラクエ4)
キングオブ「お前みたいな弱そうなやつがなんでこんなところに」である。
正直ドラクエ4は終盤でも、バアラックやどぐうせんし、スモールグールなど、ちょっと弱そうなモンスターがうじゃうじゃいる。もちろん本当に弱いわけではないのだが(特にどぐうせんし)、出てくると「なんでこんなやつらがここに?」と思ったりする。特にビットバイパーは本当に謎。お前の何を買われたというのだ?その貧弱な体で何ができるというのだ?と。
一応麻痺攻撃をしてくるのだが、だからなんなのだという感じである。
終盤のモンスターならば、同じ細長い生き物としてスカイドラゴン系統くらいは頑張ってもらいたいものである。
今回、どんなモンスターがいるのかを調べるために、パラパラと公式ガイドブックを眺めていてわかったことがある。
それは、基本ドラクエ5以降は終盤に出てくるモンスターはちゃんと強そうだということだ。
みんなでかかったりごつごつしていたりする。
たまにドラクエ6のラストテンツクのように、造形だけで言えば弱そうなモンスターもいるのだが、その場合は色がどぎついことが多く、直感で「こいつ、やばい……!」と思わせてくる。
スーファミになって容量が増えたからこそ、終盤のモンスター用にごっついモンスターを作ることが出来るようになったのだろう。
ファミコンの少ない容量でなんとかやりくりしていたというのが予期せず判明したということで、今回はここまで。
(文・リモート侍)
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